FXをやっていると、

「今日は上昇(下落)するだろうな」
「だから今日は買い(売り)でいくぞ」

といった感じで、その日1日の動きを
予想する事があると思います。

 

よく来る質問や悩みの中にも、

「今日は買いと売り、
どちらに行きそうかわからない」

というものがけっこう多いです。

 

しかし、私からすれば、
“その日の動きを予想する必要はない”
と考えています。

 

その日の動きを予想する必要がない理由

その日の動きを予想する必要がない理由に、

チャートの見方に偏りが出るから

というのが私の中であります。

 

これは私自身の経験なのですが、
昔、私も同じように、

「昨日は下落が続いたから
今日は上がるに違いない!」

「だから今日は買いで攻める!」

なんて謎の決めつけをしていました。

 

だから、
下落トレンドなのにも関わらず、
ひたすら買いで攻め続けて、
損切りになりまくっていました。

 

そしてその内、

「これ以上損をしたくない」

という気持ちが強くなり、
逆行されても損切りせずに
ナンピンを繰り返していました。

 

しかし、下落トレンドなので、
“ちょっと上がってはまた下げる”
というのを繰り返されて
最後は強制ロスカットになっていました。

 

それで強制ロスカットになってから、
後でチャートを見てみると、
キレイな下落トレンドに
なっている事に気付いて、

「普通に戻り売りをしておけばよかった」

なんて後悔していました。

 

FXではどんな動きもありえます。

その為、前日に下がったからといって、
今日絶対に上がるとは限りません。

 

ですから、その日1日の動きを
決めつける感じで予想してしまうと、
昔の私のようにチャートの見方に
変にバイアスが掛かってしまい、
頭の切り替えが難しくなります。

関連記事:FXは未来の値動きを予想しないで良い!それより重要な事とは?

 

今後の動きを予想するニュースなども見る必要ナシ

FXのニュースを見ていると、

「今週は選挙があるから
それを見越して上昇するだろう」

みたいな予想が出回る事が多いですよね。

 

あとは、アナリストみたいな人達が、

「今日のドル円のレートは
110円~113円を推移するでしょう」

みたいな予想をしているのもありますよね。

 

私からすれば、
このような今後の動きを予想するニュースも
見る必要はないと思っています。

なぜなら、このようなニュースも、
チャートの見方を偏らせるからです。

 

例えば、”〇〇の国で選挙がある”
といったニュースが出ると、

「〇〇の結果になったら上昇するだろう」

みたいな情報が飛び交う事が多いです。

 

しかし、フタを開けてみれば、
予想通りの結果になったとしても、
事前に織り込み済みになって
上昇しない場合もあるし、

「予想通りの結果になったけど、
期待していたほど良くなかった」

なんて結果になって、
逆に大きく下落することだってあります。

 

だから、今後の動きを
予想するようなニュースを信じてしまうと
一方向のポジションに固執してしまい、
損をするだけでなく、
利益を取るチャンスを逃す事もあります。

 

よって、このようなニュースに関しても
鵜呑みするのではなく、

「そうなんだねー」

ぐらいの軽い気持ちで見るか、
もしくは見なくていいです。

 

もし、ファンダメンタルを重要視して、
長期のトレードをするなら、
世界情勢を確認するために、
このようなニュースを
参考にしても良いかもしれません。

しかし、デイトレードなど、
その日1日で完結させるような
トレードをする場合は、
ニュースも特に見る必要ないと
私は考えています。

 

実際に私自身も、
急騰、急落した時は、

「何かあったのかな?」

ぐらいの感覚で
ザッとニュースを確認しますが、
今後の動きを予想するようなニュースは
今では全く見ていません。

 

SNSでのFX情報も見る必要はない

ツイッターなどのSNSで、

「ドル円が〇〇円に来たら買い」
「ドル円は110円まで来たら反発するよ」

みたいな書き込みが多いですが、
あれも見ない方がいいと私は思っています。

 

やはり、あのような情報も、
変なバイアスが掛かるし、
絶対当たるとは限りません。

 

しかも、ちょこちょこ見るのは、

「ドル円は110円まで来たら全力売りでしょ」

みたいな、書き込みがあって、
それを鵜呑みにした人が、
実際にそのレートに来たら
本当に全力売りをして大損している事です。

 

そして、大損した人が、

「お前の言うとおりにしたら
大損したぞ!どうしてくれるんだ!」

みたいな感じでプチ炎上しています。

 

まぁ、これは
どっちにも非があると思いますが、
他人の予想を鵜呑みにすると、
このような事も起きやすくなるので、
SNSでの予想も見る必要はないです。

私も基本的に
今後の予想を発信するようなものは、
全て見ないようにしています。

 

やはりちょっとでも見てしまうと、
多少なりともそれが頭に残って
自分のトレードに影響が出ますからね。

それがどんなに稼いでいる
FXトレーダーの予想でも
見ることはありません。

 

まず考えるべきは自分のトレードシナリオ

その日1日の値動きの予想などは
特にする必要はなく、
まず考えるべきことは、

「自分がどうなったらエントリーするのか?」

といったことです。

 

FXは結局最後は全て自分次第です。

注文ボタンを押してエントリーをした後に
決済判断をするのも全て自分です。

 

それであれば、

「その日の動きがどうなるか?」

というよりも、
自分のトレード手法や
トレードスタイルに沿って

「どう動いたらトレードをするか?」

という、チャートが動いた後の
シナリオを立てておいた方が
変なバイアスも掛かりにくいです。

 

例えば、その日の最初に
チャートを見た時に、
以下のような状態だったとしましょう。

 

そしたら、
まずトレンド確認をします。

今回の場合であれば、
高安値を切り上げていて、
上昇トレンドなので、
基本は買いを狙っていきます。

 

そして次に考えることが、

「どういう形になったら買いたいか?」

という事で、私であれば、
押し目買いを狙いたいので、
反転しそうな場所へ
以下のように水平線を引きます。

 

これによって、
どこで買えそうなのかが
はっきりします。

因みに私であれば、
今回の場面での買いに関しては、
“2本目の水平線まで”
というシナリオを立てます。

 

なぜなら、
一番の下の水平線まで来ると、
ちょっと押しが深すぎるからです。

しかも、一番下まで来る時は、
大体が短期の下落トレンドになっていて、
レジスタンスとなる場所が
複数できやすいので、
上昇せずにもみあって
下落する可能性があります。

 

その為、一番下の水平線に来たら、
買いエントリーは考えずに、
水平線を下抜けした後の
戻り売りを狙います。

 

よって、
私なりのシナリオをまとめると、
以下のようになります。

 

これ以外の動きになったら、
トレードはせずに、
再度シナリオを立て直します。

 

では、その後の動きを見てみましょう。

 

結局、一番上の水平線で反発しました。

よって、シナリオ通り、
買いエントリーをして、
直近の高値辺りで利食いをしていたでしょう。

 

このような感じで、

“チャートがどのような動きをしたら、
自分はトレードをするのか?”

といったシナリオを立てておけば、
上昇しようが、下落しようが、
どちらに転んでも対応ができます。

 

私なりのポイントとしては、
1つだけのシナリオではなく、
買いと売り両方のシナリオを立てておいて、

・シナリオ通りの動きになればエントリー
・シナリオ以外の動きになれば様子見

といったようにトレードをすれば、
ほとんどの動きに対して、
焦らずにトレードができるようになります。

 

また、私の場合、
大きく動くと、飛びつきをして
損をすることが多かったのですが、
シナリオを立てておくことで、
このような事がなくなって、
無駄な損をせずに済むようになりました。

関連記事:FXで失敗しにくいトレードシナリオの書き方や考え方

 

まとめ

その日1日の動きに対して、

「上だ!(下だ!)」

といったような
決めつけた予想をすると、
相場の見方に偏りが出て、

“上手くトレードができない”

という事が起きやすくなります。

 

ですから、

「チャートの予想ができずに、
上手くトレードができない」

という場合は、
決めつけた予想をするのではなく、
自分のトレードに対するシナリオを立てると、
値動きに翻弄されずに
トレードができるようになると思います。

 

シナリオの立て方について、
もう少し知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXでトレード前にチャート戦略を考える事の重要性とは?

 

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