FXで資金を失うトレードスタイルに、

「損切り幅が大きく、
利食い幅が小さい」

というのがありますよね。

いわゆるコツコツドカンってやつです。

 

確かに私自身も、
昔はコツコツドカンをして
資金を失いまくっていました。

その為、”コツコツドカンはダメ”
というイメージが根付いて、
これを治す方法などを
以下のように記事にしています。

FXでのコツコツドカンの原因と改善方法とは?

コツコツドカンで恐怖症になった状態から抜け出す方法とは?

 

しかし、今になって、

「コツコツドカンは本当にダメなのか?」

なんてふと思ったので、
2019年1月~10月31日までの期間で
検証をしてみました。

 

そこで今回は、
この検証によって出た結果や、
実際に検証してみて感じた事について、
私の考えをお伝えしていきます。

 

使ったトレード手法は?

まず、今回の検証で使った手法ですが、

“1時間足以上のサポレジで
押し目買いと戻り売りをする”

という超単純な手法です。

 

そして、細かいエントリー方法としては、
1時間足以上のサポレジで
15分足が陽線や陰線を出して反発したら
エントリーをするようにしました。

 

また、この時に損切りと利食い幅は、

・利食い:+10pips
・損切り:-50pips

という典型的なコツコツドカンで、
通貨はドル円になります。

 

検証結果はどうなった?

では早速、検証結果からお伝えします。

勝率:90%
トータル損益:+500pips

となりました。

 

Forex Tester2で検証すると、
結果の画面を出せるのですが、
色々ごちゃごちゃして見にくいので、
トレード結果と利益額だけに編集して
上記のように結果を載せています。

 

因みに利益は”4万8千ドル”
となっていますが、
ドル換算になっていたっぽいです。

その為、
検証結果をエクセルに吐き出して、
計算したところ、pips換算をすると
+500pipsとなりました。

 

どうでしょうか?

 

2019年1月~10月の終わりまで、
10か月でトータル500pipsです。

1ヶ月平均50pipsのプラスです。

一応、勝率90%です。

 

「コツコツドカンはダメ」

と思っていましたが、
そこまで悪くない結果となりました。

 

確かに1回1回のトレードでは、
コツコツドカンですが、
トータルで見るとプラスなので、

“損小利大のトレード”

と言えるかもしれませんね。

 

この手法で実運用はできるのか?

コツコツドカンの手法で検証したところ、
勝率90%で
毎月平均50pipsの結果が出たのですが、
この手法を使って実際に資金を
運用できるのでしょうか?

 

これに関する答えは、
その人次第だと思います。

 

なぜなら、いくら勝率が高いとはいえ、
損切りになる場面は当然あって、
1回で50pipsを失うので、
人によってはこの損切幅が
耐えられないことがあるからです。

よって、その人の性格によっては、
実運用できる場合もあるし、
できない場合もあるでしょう。

 

因みに、私個人に関しては、
実際検証してみて、

「実運用はできないなー」

と感じました。

 

では、なぜ私がそう感じたのかを
これからお伝えしていきます。

 

含み損に耐える時間が長くなると辛い

いくら利食い幅が10pipsとはいえ、
エントリー後に即逆行されて、
含み損になることもあります。

 

しかも、含み損の時間が長いと、
精神的にかなりキツイです。

例えば、下記画像での
売りトレードを見てください。

 

エントリー後、
思いっきり逆行されてますよね。

この時は丸1日以上含み損を抱えて、
しかも、含み損も-40pipsを超えるなど、
損切り寸前で戻って利食いとなりました。

 

私の場合、
これだと精神的負荷が大きくて
多分耐えることができないです。

もしこれが、
利食い幅が+50pipsぐらいあるなら、
耐えることができると思いますが、
10pipsの利食いとなると、
1回損切りになると5連続で勝たないと
取り返せないわけです。

 

もちろん、勝率90%なので、
取り返すことは十分可能ですが、
実際に自分の資金を運用すると考えると、
損切り後に悔しくて
余計なトレードをしてしまいそうです。

 

更に、長い時間含み損を抱えて、
結局損切りになったパターンもあったので、
やっぱり実運用となると、
私としては精神的にキツイと感じました。

 

連敗が起きると確実に切れる

今回の検証では、
1度だけ連敗がありました。

たった1回の連敗とはいえ、
もしこれが自分の資金だったら
ほぼ確実に切れると思います。

 

そして、そこからリベンジトレードや
ポジポジ病が始まって、
恐らく資金を失うと思います。

 

しかも、今回は、
1月~10月の期間で1回の連敗でしたが、
何年も運用し続けるとなると、
連敗もそれなりに出てくると思います。

こうなると、連敗の度に切れてしまい、
資金を失ってしまいそうです。

 

利食い後に伸びる事が多い

10pipsという利食い幅だと、
利食いをした後に伸びることが多いです。

ましてやトレンドが出ている場合は尚更です。

 

例えば、下記画像のトレードでは、
利食いをした後に50pips以上伸びました。

 

このような事を何度も見ていると、

「利食い幅をもっと伸ばせるのでは?」

なんて思ってしまいます。

 

恐らく、利食い幅を大きくすれば、
トータルの結果は良くなると思いますが、
勝率はどうしても下がります。

今まで高勝率だったのに、
勝率が下がってしまうと、
私の場合は
精神的な負担が大きくなるでしょう。

 

このような感じで、
私の場合は勝率が90%とはいえ、
実際に自分の資金を運用するとなると、
多分無理だと感じました。

 

トレード通貨で結果は変わると思う

今回の検証結果は勝率90%でしたが、
あくまでもドル円に対してです。

 

検証をやっていた感覚としては、
これがポンド系の通貨など、
ボラティリティが高い通貨だと
50pipsの逆行はあっという間なので、
もっと勝率が悪くなると思います。

よって、通貨によって、
利食いと損切り幅を
調整する必要があると感じました。

 

ただし、やりようはいくらでもある

今回の検証は、

・利食い:+10pips
・損切り:-50pips

という幅でのコツコツドカンです。

 

その為、ここまで差を広げなくても、

・利食い:+20pips
・損切り:-40pips

といった感じで、
損切りと利食い幅の差を
もう少し縮めてあげれば、
勝率は落ちますが、
実運用に耐えられる手法へ
変化させることもできるでしょう。

 

これ以外にも、

・トレンドが出ている時だけトレード
・逆張り時は日足のサポレジだけ

みたいに、
エントリー条件をもう少し絞れば、
勝率をそこまで落とさずに
もっと良い結果を出すこともできるでしょう。

 

だから、
コツコツドカンであっても、
“いくらでもやりようはあるな”
と感じました。

 

まとめ

今回は、コツコツドカンの手法で
検証してみた結果をお伝えしました。

 

一般的にFXでは、

「コツコツドカンは良くない」

という認識があります。

 

実際に私自身も、
コツコツドカンのせいで
大金を失った経験があるので、
コツコツドカンをダメだと思っていました。

ですが、今回の検証で、
一概にコツコツドカンはダメだとは
言えないことがわかりました。

 

ただ、そうは言っても、
コツコツドカンでも
トータルでプラスにできるとはいえ、
それが自分の性格などに合っていなければ、
ダメになることも普通にあります。

その為、結局はどんな手法であれ、
自分に合ったものさえ使えば、
“FXで結果は出せるんだな”
というのを再認識した検証でした。

 

P.S.

今回の検証結果を見て、

「自分にもできそうだ!」

なんて思って、
これを真似して実践をしてはダメです。

 

いくら単純な手法とはいえ、
私の相場観での結果になります。

よって、私にとってのサポレジが、
違う人が見れば
そうでない事も普通にあるので、
同じ結果にはならいでしょう。

 

ですから、真似するとしても、
まずは自分で検証をして、
結果を見てからにしてください。

今回の手法を真似して損をしても、
一切の責任は取りませんからね!

 

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