メルマガの読者さんから

「水平線でピッタリ止まらずに
少し抜けてから反発する事がある」

「この時の許容範囲を教えてほしい」

といった質問をいただきました。

 

これはけっこうよくありますよね。

自分が引いた水平線でエントリーしたけど、
そこを少し抜けて損切りになってから
思った方向に動くんですよね。

 

「目線は合ってたのに・・・」

なんて悔しい気持ちになりますよね。

 

こんな経験から、
水平線でピッタリ反応しない時に備えて
許容値がどれくらいなのかを
知りたくなるんです。

 

ですが、残念ながら、
はっきりと決まった許容値はありません

 

水平線の効き目は色んな要素によって変わる

まず、大前提として、
水平線を引いたからといって
それが100%ピッタリと
機能するわけではありません。

あくまでも、
水平線が引けないような場所よりも
反発する可能性が”いくらか高い”
というだけです。

 

ですから、そもそもの話、
“水平線がピッタリと効くもの”
という考えを捨てた方がいいです。

もちろんピッタリ効く事もありますが
先程もお伝えしたように
100%効くわけではありませんので。

 

更に、水平線の効き目も

・通貨
・現在の相場のボラティリティ
・水平線以外のテクニカル

などによって、ピッタリ効く時と
そうでない時の差が結構あります。

 

通貨

FXでは色んな通貨をトレードできますが、
通貨によって動く値幅が大分違います。

 

例えば、
ドル円やオージー系の通貨だと、
ボラティリティが小さいので
水平線を抜けずに反応する事が多いです。

逆にポンド系の通貨だと
ボラティリティが大きいので、
水平線でピッタリ反応せずに
少し抜けてから反転する事が多いです。

 

現在の相場のボラティリティ

通貨以外に、
現在の相場のボラティリティによっても
水平線の効き目は変わってきます。

 

例えば、コロナショックなど、
相場全体が大きく動いているような相場だと
どんな通貨であっても
水平線でピッタリ止まらずに
抜けてから反転する事が多いです。

逆に、相場全体が閑散としている場合は
どの通貨であっても
水平線でピッタリ止まる事もあります。

 

このような感じで、
現在の相場のボラティリティによっても
水平線でピッタリ止まる、止まらないが
変わってくる事が多いです。

 

水平線以外のテクニカル

通貨や現在の相場のボラティリティ以外に
水平線以外のテクニカルが原因で
反発することも多いです。

 

例えば、下記チャート画像では、
黄色の水平線が引けますよね。

 

ですが、
黄色の水平線を少し下抜けてから
反転上昇してますよね。

 

これ、なんでここで止まって反転したかというと、
200MA(移動平均線)があるからなんです。

 

このような感じで、
水平線でピッタリ効かない場合、

・MA
・フィボナッチ
・トレンドライン
・ボリンジャーバンド

など、他のテクニカルによって
反転している事も多々あるわけです。

 

更に細かく言うと、
仮に1時間足で見ていて、
その時間軸で何度も反応している
レートに水平線を引いていても、

・15分の200MA
・4時間の20MA
・日足のトレンドライン
・キリ番

など、これらのテクニカルが
水平線を抜けた個所に集まっていたら、
そこで反応する可能性の方が高いです。

 

ですから、水平線で
ピッタリ反応しない時の許容範囲というのは

・通貨
・現在の相場のボラティリティ
・水平線以外のテクニカル

といったものが複雑に絡み合うので
はっきり”このぐらい”とは言えないのです。

 

逆に言えば、これらの事を駆使すれば、
水平線でピッタリと反応するなんて思わずに
柔軟に反転ポイントを見ることができるので、

「方向は合ってたのに損切りになって悔しい」

なんていうのを減らす事ができます。

 

水平線はあくまでも目安に使うもの

上記でもお伝えしたように
水平線は100%効くというものではなく、
何も反応した形跡がない場所よりも
いくらか反応しやすいというものです。

ですから、
“水平線=絶対に反転する場所”
とは思い込まない方がいいです。

 

このように思い込んでしまうと
色んな個所に水平線を引いてしまい、

「どこで反応するのかわからない」

なんて、逆効果になる事も多いです。

 

ただし、そうはいっても、
実際のところ、
水平線は反転の目安としては
物凄く有効なテクニカルなので
使わない手はないです。

私もチャートには必ず水平線を引いて、
反転の目安を見えるようにしています。

 

もし、効果的な水平線の引き方が
よくわからない場合は、
以下の記事も参考にしてみてください。
効果的な水平線を引く際のちょっとしたコツとは?

 

反転の精度を上げたいなら水平線以外のテクニカルと合わせて使うのもアリ

もし、反転する場所の精度を上げたいなら、
先程もチラッと書いたように、

・MA(移動平均線)
・フィボナッチ
・ボリンジャーバンド
・トレンドライン

など、水平線以外のテクニカルも
一緒に使うと精度が上がります。

 

例えば、現在のチャートが
以下のようになっていたとしましょう。

 

この状態で戻り売りを狙う場合、
まず水平線を引くのですが、
以下のように2本引くことができるので、
どっちでエントリーをするか迷いますよね。

 

正直、この程度であれば、
どっちで入っても良いのですが、
この後の値動きを見てみると、
以下のようになりました。

 

引いた水平線でピッタリ止まらずに
2本の間で止まって反転してますよね。

こういうのはしょっちゅう起きます。

そこでこういう時の為に、
他のテクニカルを使うのです。

 

例えば、今回は、

・25SMA
・フィボナッチ

この2つを使ってみましょう。

 

そうすると、
以下のような感じになりました。

 

上記の画像を見ると、

・水平線付近
・フィボナッチ61.8付近
・25SMAピッタリ

といった感じで、
3つのテクニカルがほぼ重なる場所で
反転していますよね。

 

このように、
水平線がピッタリでなくても、
複数のテクニカルが近くで重なっていれば、

・水平線を意識してるトレーダー
・フィボナッチを意識してるトレーダー
・MAを意識してるトレーダー

これらのトレーダーが一斉に
エントリーをしてくるので、
反転しやすくなります。

 

その為、
反転場所を見つける精度を高めたいなら
水平線以外のテクニカルを使うのも効果的です。

ただし、何個も使ってしまうと
全てのテクニカルが揃うまで
待ってしまう傾向が出るので、
エントリーチャンスを逃しやすくなります。

 

ですから、テクニカルを使うにしても、
1~3個ぐらいに抑えた方がいいです。

 

水平線に来るまでの動きにも注目

更に、反転場所の精度を高めるには、
水平線に来るまでの動きにも注目です。

 

例えば、下記チャート画像では、
水平線を引いた場所で
一旦は反応していますが、
その後、伸びずに反転して
水平線を下抜けていますよね。

 

これは水平線に来るまでの
レートの動きを見ていると
その理由がわかります。

 

水平線までの動きを見ていると、
高安を切り下げながら、
ジグザグに下落してきていますよね。

 

これは短期的に
下落トレンドが発生しているので、
水平線にレートが来たとしても、
買いを狙っている多くの人達が

「ここではそんなに反転はしないかもな」

と思っている状態です。

 

更にこれに加えて、
逆張り売りを狙っている人達も

「高安を切り下げてるから
水平線で止まらずに抜けるかも」

「もし抜けたらストップが出て美味しそうだ」

なんて売ろうと考えている状態です。

 

よって、水平線付近では、

・買いが入りにくい
・逆張り売りが入りやすい

といった状態なので、
一旦水平線で反転しても
反転する力が弱くて
水平線を下抜けて行ったのです。

 

このように、
水平線に来るまでの値動きも
注意してみると、
水平線での反発を狙ったトレードの
精度を上げることができます。

関連記事:反転しやすい押し目と反転しにくい押し目の形とは?

 

まとめ

今回は水平線がピッタリ効かない場合の
許容範囲について、
私の考えをお伝えしました。

 

水平線はあくまでも目安なので、
毎回ピッタリ効くわけではありません。

その為、許容範囲というのはありません。

 

しかし、水平線と合わせて、
他のテクニカルを使ったり、
水平線までの動きを見たりすれば、
押し目買いや戻り売りの精度を
上げることができます。

是非、ご自身で色々検証してみてください。

 

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