大衆心理って、
時間足によって読み方は変わるの?

 

FXで大衆心理を勉強しようとしている人や、
勉強し始めた人は、
このように思うことが多くあります。

ただ、実際のところ、
チャートから大衆心理を読むのに
時間足は関係ありません。

 

でも、なんて大衆心理を読むのに
時間足は関係ないのでしょうか?

 

大衆心理はチャートから読むもの

大衆心理を読むのに
時間足が関係ない理由として、
チャートの形から心理を読むからです。

 

例えば、以下のチャートは、
1時間足チャートなのですが、
黄色マルでの大衆心理を
考えてみましょう。

 

この場合、全体の流れとしては、
下落トレンドになっていますよね。

だから、大衆心理的に考えると、
買いたい人よりも、
売りたい人の方が多い状態です。

 

そして、赤ラインを見ると、
1度反転した形跡がありますよね。

 

ということは、上記の水色マルで、
買った人がいる証拠です。

 

しかし、下落トレンドなので、
上昇する力がなく、
赤ラインを下抜けていますよね。

これは水色マルで買った人達の
損切りが出た証拠です。

 

そして、損切りが出て
安値を更新する事で
買った人達や買おうとしていた人達が
完全に買いを諦めてきました。

 

こうなると、今度は、
赤ラインがレジスタンスに変わり、
戻り売りの候補になります。

 

その為、
レートが赤ラインまで戻ってくると、
売りを考えている人達が、

「戻り売りのチャンス!」

と考えて新規の売りを入れてくるので、
そこから下落が始まるのです。

 

このような感じで、
黄色マルの大衆心理は働いているのです。

 

では、次に15分足のチャートを
以下に載せるので、
同じく黄色マルの大衆心理を
考えてみましょう。

 

どうです?

 

さっきの1時間足のチャートと
同じような形をしていますよね。

ということは、
この15分足チャートの
大衆心理の読み方も
1時間足と同じ読み方になりますよね。

 

要するに、下落トレンドの状態で
赤ラインで一度買いが入って反発したけど、
上昇する力がなく安値更新をしています。

 

これによって、赤ラインが
今度は戻り売りの候補になるので、
レートが赤ラインまで戻ってきたら、

「売りのチャンス!」

と売りを狙っている人達が判断して、
戻り売りをしてくるので、
赤ラインから下落しています。

 

このような感じで、
大衆心理というのは、
チャートの形から読み取るので、
どの時間足であっても、
読み方は基本的に同じです。

関連記事:大衆心理を上手く読むには時間足はどれを基準にすべきなのか?

 

チャートはフラクタル構造

大衆心理の読み方が
どの時間足でも変わらないのは、
フラクタル構造であるからです。

 

要するに大きな時間足のチャートの中で、
小さな時間足のチャートがあり、
各時間足のチャートは
同じように波形を作って動きます。

 

だから、どの時間足であっても、
大衆心理の読み方は同じなのです。

 

「大衆心理は何時間足で読むのですか?」

こんな質問をもらうことが
実はけっこう多いのですが、
このような質問をしてくる人達は
チャートがフラクタル構造であることを
ちゃんと理解できていないのです。

 

もし、大衆心理を読む行為が
FXの手法であるのであれば、
通用する時間足や
通用しない時間足があるかもしれませんが、
手法ではないので時間足は関係ないのです。

 

通貨ペアの大衆心理も同じ読み方

大衆心理の読み方を解説していると、

「ユーロドルではどうなんですか?」
「ドル円ではどうなんですか?」

といったように、通貨ペアに対しての
大衆心理の読み方を聞いてくる人がいます。

 

ですが、通貨ペアが違っても、
時間足と同じように、
大衆心理の読み方は同じです。

なぜなら、
通貨ペアが違うとはいえ、
これもチャートが作られる心理は
どの通貨でも同じだからです。

 

例えば、以下にユーロドルと、
ポンドドルのチャートを載せますが、
黄色マルでの大衆心理は
どう判断しますか?

 

ユーロドル
(さっきのチャートと同じです)

 

ポンドドル

 

どうです?

 

多少形は違えど、
ほぼ同じチャート形状なので、
大衆心理の読み方は
同じなのがわかりますよね。

 

要するに、下落トレンドの中で
レジスタンスラインまで
レートが戻ってきた時に、

「下落トレンドだし、
レジスタンスもあるから売りだ」

と売りたい人が判断して
売りエントリーをしてきます。

 

更にこれに加えて、
下の方から
逆張り買いをしている人達も、
下落トレンドなのは理解しているので、
レジスタンスラインまで来たら、

「一旦利食いしておくか」

と判断して決済をしてきます。

 

買いポジションの決済というのは、
反対売買で売ることになるので、
これも下落の要因となります。

 

よって、赤ラインでは、

・新規の売りエントリー
・買いの決済

といった2つの売り圧力が出るので、
ここから下落しやすいのです。

 

このように、
通貨ペアが違えど、
大衆心理の読み方というのは
基本的に変わらないので、
読み方をマスターすれば、
どのチャートに対しても使えます。

 

ただ、通貨ペアに関しては、
ボラティリティが違うし、
細かい動き方に癖があったりするので、
手法を作る時は調整が必要です。

関連記事:FXは通貨別にチャートの動きに癖がある

 

どの商品でも大衆心理の読み方は同じ

更に、通貨ペア以外にも、

・仮想通貨
・ゴールド
・ダウ
・日経先物
・株式

といったように、
色んな金融商品がありますが、
これらも基本的には
大衆心理の読み方は同じです。

 

日本の株式の場合は、
営業時間が9~15時なので、
少しやりづらい部分はありますが、
今話題の仮想通貨やゴールドなど、
24時間チャートが動いているものは
FXと同じ読み方をしても通用します。

 

その代わり、
これらの商品もボラティリティや
動きの癖があるので、
手法を作る事に関しては
各商品で調整が必要になりますが。

関連記事:大衆心理は為替だけなく株や仮想通貨でも使える?

 

まとめ

今回は、大衆心理の読み方は、
“時間足が違えど同じ”
ということをお伝えしてきました。

 

大衆心理を読むということは、
チャートの形状から
相場参加者の心理を読むので、
時間足や通貨ペアが違っても
常に読み方は同じです。

更に、大衆心理は、
FX以外の市場でも読み方は同じなので、
この読み方さえ覚えてしまえば、
どの金融市場でも通用するでしょう。

 

だから、大衆心理を読んで
トレードをしようと考えている場合は、
是非、色んなチャート形状を見て、

「どんな心理が働いているのか?」

というのを考えてみてください。

 

もし、大衆心理の読み方について、
もう少し勉強したい場合は、
まずは以下の記事から読んでみてください。
FXでも相手の気持ちを考える事が重要です

 

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