FXの手法で理想のリスクリワードはどれくらいなのか?

 

FXで使う手法を作る時に
利益と損失の比率、
つまりリスクリワードを
必ず考えますよね。

 

このリスクリワードを
ちゃんと考えないと、

“勝率は良いのに
なぜかトータルで負ける”

なんてことが起きやすくなります。

 

でも、リスクリワードを考える時に、

「理想の損益比率ってどれくらいなのかな?」

なんて悩むことがあるかもしれません。

 

そこで今回は、私が考える、
FXの手法で理想のリスクリワードを
お伝えしていきます。

 

FXの手法で理想のリスクリワードは?

私が考える、
FXの手法で理想の
リスクリワードは
コチラの記事でも書いたのですが、
1:2以上になります

 

けっこうありきたりな
リスクリワードですが、
今まで散々検証をして
手法を作ってきましたが
やっぱりこのぐらいが
かなり理想的でした。

 

では、なぜ1:2が
理想のリスクリワードなのでしょうか?

その理由として、

・勝率がそこそこ良い
・精神的負荷が少ない

といった点にあります。

 

勝率がそこそこ良い

基本的に、FXの手法では
リスクリワードの比率が
悪くなるほど高勝率になります。

 

なぜなら、
損失を利益より大きくすれば
より大きな含み損に耐えられるので、
損切りになる前に
レートが戻ってきて、
利益になる確率が上がるからです。

 

例えば、
ナンピンをする手法が
高勝率ですが、
この手法も
リスクリワードが悪いからです。

 

ナンピンを使う手法の場合、

・利食い:+10pips
・損切り:-50pips or 損切りしない

といったように、
リスクリワードを
あえて悪くします。

 

そして、
例えば買いから入って
含み損を抱えた時に
買い増しをしていきます。

こうすることで、
取得平均レートが下がるので、
レートが戻った時に
最初にエントリーしたレートよりも
低い位置で損益がプラスになって
すぐに利食いができます。

 

このように、
リスクリワードを悪くすると、
大きな含み損を抱えても
どこかでレートが戻ってくる事に加えて、
小さい利益で利食いをするので、
高勝率を維持できるのです。

 

ただし、ナンピンを使う手法は
ちゃんとリスク管理ができないと
いくら勝率が高くても
たった1回の損失で全てを失います。

 

一方で、

・利食い:+50pips
・損切り:-10pips

といったように、
利食いの比率を大きくすると、
勝率が低くなります。

 

なぜなら、
利食いに届くまでに
レートが戻ってきてしまい
損切りになる事が多くなるからです。

 

ところが、
これが1:2のリスクリワードだと
悪すぎず、良すぎずの状態になるので。
それなりに勝率を維持することができます。

要は良すぎるリスクリワードと
悪いリスクリワードの中間を取るのです。

 

実際に私も色々と検証してみて、
リスクリワードが1:2だと、
勝率が70%は維持できて、
トータルの損益はかなり良いです。

 

これが3:1以上だと、
勝率が80%を超えてきますが、
トータルの損益が悪くなり、
1:3以上だと
勝率が40%まで落ちて
トータルの損益がそこそこでした。

 

精神的負荷が少ない

また、手法のリスクリワードを
1:2にすれば、
精神的負荷も少なくなります。

仮に損切りになったとしても、
次に利食いができれば、
損失分を埋めるだけでなく、
プラスの利益に転換できます。

 

その為、損切りになっても、

「次で取り返せるから大丈夫」

といった感じで
心に余裕ができるので、
余計なトレードをせずに済みます。

 

これが逆に
リスクリワードが3:1などになると、
1回負けてしまったら、
取り返すのに3連勝しないと
損益はマイナスのままです。

 

こうなってしまうと、

「3連勝しなきゃ!」

なんて焦ってしまい、
本来のポイントでない場所で
エントリーをして
更なる負けを引き起こしやすいです。

 

もし、こんなことが起きてしまったら、

「もう6連勝しないと取り返せない」

「これはちょっと無理そうだから
ロットを上げて1発で取り返してやる!」

なんて思ってしまい、
リベンジトレードをしてしまいます。

 

こうなるともうダメで、
取り返せればいいですが、
ほとんどが失敗して
全資金を失うなどの大損になります。

 

また、リスクリワードを
1:5などよくし過ぎると、
5連敗しても1回の利食いで
全てを取り返せますが、
勝率が悪くなります。

その為、1回の利食いで
取り返せることはわかっていても
勝率の悪さに耐えられずに
余計なトレードをしやすいです。

 

ですから、
リスクリワードが1:2の方が
精神的負担も小さく済むので
理想的なのです。

 

リスクリワードによって獲得pipsはどれくらい変わる?

私が考える、
理想のリスクリワードは
1:2ですが、
リスクリワードを
変化させることで
獲得pipsはどれくらい
変わるのでしょうか?

 

それではここで、

“リスクリワード3:1で
勝率80%の手法”

“リスクリワード1:2で
勝率70%の手法”

“リスクリワード1:3で
勝率40%の手法”

この3つの手法で
どれくらい獲得pipsが変わるか
簡単にチェックしてみましょう。

 

因みに、この時の
損切りと利食い幅は、

リスクリワード3:1
損切り:-30pips
利食い:+10pips

リスクリワード1:2
損切り:-10pips
利食い:+20pips

リスクリワード1:3
損切り:-10pips
利食い:+30pips

と設定して、
50回トレードをしたと
仮定してみましょう。

 

リスクリワード3:1で勝率80%の手法

利食い:+10pips x 40回=+400pips
損切り:-30pips x 10回=-300pips

トータル:+100pips

 

リスクリワード1:2で勝率70%の手法

利食い:+20pips x 35回=+700pips
損切り:-10pips x 15回=-150pips

トータル:+550pips

 

リスクリワード1:3で勝率40%の手法

利食い:+30pips x 20回=+600pips
損切り:-10pips x 30回=-300pips

トータル:+300pips

 

上記を見てみると、
リスリワードが1:2で
勝率70%の場合が
一番結果が良いですね。

 

やはり、
リスリワードが1:2だと、
それなりの高勝率を
維持できるのが大きいです。

実際に私のトレードも、
デイトレードがメインなのですが、
リスクリワードを1:2にして、
これ以上の結果を出せています。

 

リスクリワードと勝率の関係を表にしてみた

上記では、
FXの手法に対する
リスクリワードと勝率で
損益がどのくらい違うのかを
簡単にお伝えしました。

 

そこでついでなので、
どのくらいのリスクリワードで
どのくらいの勝率の時に
損益分岐点がゼロになるのかを
簡単に表にしてみました。

 

リスクリワード勝率
1:0.567%
1:150%
1:1.540%
1:234%
1:2.529%
1:325%
1:3.523%
1:420%
1:4.519%
1:517%

 

上記のような
リスクリワードと勝率で、
トータルの損益が
ゼロ以上になります。

 

例えば、
リスクリワードが1:1の時は
勝率が50%で
トータルの損益が
プラスマイナスゼロになります。

ということは、
このリスクリワードを使った時の手法は
勝率が51%以上ないと
資金が増えていかない事になります。

 

リスクリワードは自分の性格も考慮しよう

上記では、リスクリワードと
勝率の関係を表にしてお伝えしました。

 

手法を作る際はこの表を見ながら、
自分の性格を考慮して
リスクリワードを決めると、
ストレスを抑えながら
トレードができるでしょう。

 

例えば、勝率が悪くても、
1回の利益を大きく取る方が
精神的に楽なのであれば、
リスクリワードを良くすればOKです。

逆に、
リスクリワードが悪くても、
勝率が高い方が
ストレスが低いのであれば、
そっちの手法を作ればOKです。

 

FXではどんな手法であっても、
自分に合っていれば稼げる世界なので、
とにかく自分にとって
ストレスの少ない手法を
作っていくのがベストです。

 

トレードスタイルでリスクリワードは変わる?

FXでは手法を作る前に、
トレードスタイルを決めますよね。

このトレードスタイルによって
リスクリワードは変わってきます。

 

スキャルピング

スキャルピングの場合、
大量にトレードをして
資金を回転させながら
稼いでいくスタイルです。

 

よって、
1回のトレード時間も
短くなるので、
基本的にはリスクリワードが
悪くなります。

その代わり、
勝率が高くなります。

 

例えば、

・利食い:+3~5pips
・損切り:-10pips

といったような
リスクリワードで
勝率が80%以上というのが
普通な事が多いです。

 

ただ、スキャルピングの場合、
デイトレードなど、
時間軸の大きいトレードスタイルで
勝てるような力がないと
大損しやすくなります。

その為、FX初心者の内は
手を出さないようにしましょう。

 

その分、
スキャルピングは極めれば最強ですが。

 

 

短期のデイトレード

次に短期のデイトレードですが、
この時のリスクリワードは
良くした方がいいです。

 

因みに、ここで言う
短期のデイトレードは
15分足ぐらいのデイトレードになります。

このぐらいの時間軸だと、
トレード時間が1~3時間ぐらいで
終わる事が多くなります。

 

この程度の時間だと、
利益がそれなりに伸びるので、
損切り幅に対する利益幅が
大きくなりやすいです。

例えば、私の場合も、
15分足のデイトレードが
今はメインなのですが、

損切り:-15~-20pips
利食い:+30~+50pips

ぐらいでトレードをしています。

 

リスクリワードで言うと、
大体1:2~3ぐらいです。

それでいて、
トレード回数も平均して
1日1回ぐらいあるので、
全てがちょうど良くて
私にはやりやすいです。

 

 

長期のデイトレード

最後に長期のデイトレードですが、
これは1~4時間足をメインにした
デイトレードになります。

 

この場合、
損切り幅と利食い幅両方が
大きくなる傾向があります。

ただし、
リスクリワードで考えると、
短期のデイトレードと
同じような感じになります。

 

例えば、4時間足で
デイトレードをする場合、

利食い:+50~+100pips以上
損切り:-30~-50pips以上

といった感じになる事が多いです。

 

よって、リスクリワードは
1:1~3ぐらいになります。

この時間軸のトレードは
トレード時間が長くなる分、
利益も大きく伸ばせます。

 

しかし、
利益を大きく伸ばし過ぎると、
それだけレートが戻ってきて
損切りになる確率も上がるので、
ここが少し迷う部分ではあります。

私個人としては、
リスクリワード1:2ぐらいが
ちょうど良くてやりやすかったです。

 

因みに、長期足のデイトレードは
トレードの難易度が高くないので、
FX初心者から上級者まで、
使いやすいトレードスタイルです。

特にFX初心者は
このぐらいの時間軸から始めると、
遠回りせずに
FXで結果を出せるようになります。

 

私自身も、
4時間足のデイトレードが
FXで勝てるきっかけとなりました。

 

 

リスクワードが良い手法は?

FXのリスクリワードは
トレードスタイルによって
変わってくるのですが、
手法によっても変わります。

 

その中で、
リスクリワードが特に良い手法は、
私の経験上だと、
トレンドに沿った押し目買いと
戻り売りになります。

 

まず、トレンドが出ていると、
相場参加者の目線が
同じになるので、
一方向へレートが動きやすくなります。

 

例えば、上昇トレンドであれば、
売ってくる人よりも
買ってくる人の方が多いので、
レートが上に伸びやすくなります。

 

また、押し目買いや戻り売りは、
レートが一旦戻ってきてから
エントリーをしていくので、
反転が始まる場所から
トレードができる事になります。

 

よって、
トレンド中の押し目買いや戻り売りは、
この2つの良いところを取れて、
損を小さく抑えながら
利益を大きく伸ばせるので、
リスクリワードが良くなります。

 

実際に私自身も、
メインのトレード手法は
トレンド中の押し目買いと戻り売りです。

単純な手法ですが、
リスクリワードは良いし、
勝率も高いので気に入っています。

 

ブレイクやレンジの手法はどうなの?

押し目買いや戻り売りは
リスクリワードが良いのですが、

「ブレイクやレンジの手法はどうなの?」

って思ったかもしれません。

 

もちろん、
ブレイクやレンジの手法でも
リスクリワードを良くして
トレードをする事ができます。

特にトレンドが出ている最中だと
よりリスクリワードが良くなります。

 

その代わり、
このような手法を使う場合、
ダマシが多くなるので、
勝率が悪くなる傾向があります。

 

徹底的に検証をして
手法を磨き上げれば、
勝率を良くする事ができますが、
一般的に考えると、
やはり勝率は低くなりやすいです。

 

 

逆張りはリスクリワードが悪くなる

FXで使う手法に
逆張りの手法がありますが、
これはリスクリワードが
悪くなりやすいです。

 

この手法はその名の通り、
逆張りというぐらいなので、
トレンドに逆らって
トレードをしていきます。

例えば、
下落トレンド中に
逆張り買いをする場合、
買ってくる人よりも
売ってくる人の方が多い状態で
エントリーをする事になります。

 

この状態で買っていっても、
売りの波に飲まれやすいので、
利益は伸びにくくなります。

そうなると、
リスクリワードも悪くなります。

 

よって、
手法のリスクリワードを
良くしたいのであれば、
私個人としては、
トレンドが出ている最中の
押し目買いや戻り売りを
おすすめします。

 

ただし、
人によって性格が違うので、
この手法が全ての人に
合うとは限りません。

 

この辺りは、
自分の性格などを考えて、
使いやすい手法を選ぶのが一番です。

FXでは自分に合った手法でないと
やはり結果は出ないですからね。

 

もし、自分に合った手法の
見つけ方を知りたい場合は
以下の記事も読んでみてください。

 

 

勝率を維持しながらリスクリワードを良くする方法

ここまで、
リスクリワードの良い
トレードスタイルや
手法などをお伝えしてきました。

 

基本的には、
トレードスタイルや
手法によって、
リスクリワードや勝率は変わります。

しかし、
勝率を維持しながら
リスクリワードを良くする方法も
一応あるので、
それを紹介していきます。

 

トレード記録を利用する

まず1つ目は、
トレード記録から
リスクリワードを良くする方法です。

これは利食いのトレード記録から
利食い後の動きを確認するのです。

 

例えば、
利食いのトレード記録が100個あって、
利食いをした後に、
更に10pips伸びているトレードが
どれくらいあるかをチェックします。

 

もし、利食い後に
10pips以上伸びているトレードが
90個あった場合、
今の自分のトレードは
更に10pipsの利益を伸ばした方が
結果が良くなるのがわかりますよね。

 

これをやれば、
勝率を維持したまま
リスクリワードを
良くする事ができます。

 

ただし、これは、
利食い後の伸び幅と
利食い後に伸びる数によって
結果が変わるので、
計算が必要になります。

 

例えば、今現在のトレードが

利食い:+30pips
損切り:-15pips

だとします。

 

この時に100回トレードをして、
50個が利食い後に10pips伸びて、
50個が伸びずに反転して
損切りになるとしましょう。

 

この場合、
利食い幅を+10pips伸ばすと、

利食いトレード:50×10=+500pips
損切りトレード:50x-15=-700pips

となるので、
合計で-200pipsになって
+30pipsで利食いする時よりも
結果が悪くなってしまいます。

 

よって、利食い後のトレードが
どのくらいの割合で、
どのくらいの値幅伸びているのかを
ちゃんと確認して計算する必要があります。

 

分割決済をする

分割決済をする場合も、
勝率を維持しながら
リスクリワードを良くできます。

 

例えば、先ほどと同様に、
今の自分のトレードが、

利食い:+30pips
損切り:-15pips

だったとしましょう。

 

この時に
エントリーをしてから
+30pipsの利食いポイントに来たら
ポジションの半分を利食いします。

そして残りの半分は
利益を伸ばして、
+60pipsで利食いをしたとします。

 

そうすると、
30pips + 60pips ÷2=45pips
となるので、
本来の+30pips利食いよりも
大きく利食い出来ていますよね。

 

このように、
分割決済を使う事でも
勝率を維持しながら
リスクリワードを
良くする事ができます。

 

しかし、分割決済をする場合、
半分利食いをした後に、
レートが戻ってきて、
もう半分が損切りになったり、
建値決済になったりすると
逆にリスクリワードが悪くなります。

 

この辺りは
自分のトレードの勝率などを見て、
分割決済をするかしないかを
決めた方がいいです。

 

 

ボラティリティによって変える(難易度高い)

勝率を維持したまま
リスクリワードを良くする
もう1つの方法として、
ボラティリティによって
利食い幅を変える事です。

 

FXではボラティリティが
高くなる時があります。

 

例えば、
要人発言などがあった場合は、
いつもよりも
ボラティリティが高くなります。

また、
一度ボラティリティが高くなると、
その状態が何か月か続く事も多いです。

 

こういう時は、
利益幅も大きく狙えるので、
リスクリワードも良くできます。

その代わり、
ボラティリティの見極めが必要で、
ここを見誤ると、
利益が伸びずに戻ってくる事もあるので、
難易度は高いです。

 

これは経験値を積んで、
相場状況が読めるようになってから
やるのがいいと思います。

 

リスクリワードって実は意識しても意味がない?

リスクリワードは
FXで安定して勝ち続けるには
重要な要素になります。

 

しかし、中には、

「リスクリワードを考えても意味がない」

なんて言われる事があります。

 

ここに関しては、
私の意見だと
意味がないという事はないです。

大いに意味があると思います。

 

もし、勝率が100%であれば、
必ず勝つ事ができるので、
リスクリワードを考えても
意味がないでしょう。

ただ、
FXで勝率100%はあり得ないので、
リスクリワードは考えた方がいいです。

 

むしろ私からすると、
リスクリワードも考えないと
FXで結果を出し続けるのは
難しいと思っているくらいです。

 

まとめ

今回は、FXの手法で
理想のリスクリワードについて
お伝えしてきました。

私の経験上にはなりますが、
理想のリスクリワード
1:2が良いと考えています。

 

ただ、人によって、

「この比率じゃ無理」

「これ以上の比率が良い」

など色々と好みが別れる所なので、
自分に合ったリスクリワードを
考えてみるのも良いと思います。

 


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