FXで環境認識というと、
全体の流れを見ることですが、
その際に大衆心理を使って
どう読み解けばいいのでしょうか?

 

大衆心理を利用すると、
トレードの精度が上がるのですが、
環境認識を読む際に、

「大衆心理をどう落とし込めばいいのか?」

といったことを疑問に感じると思います。

 

そこで今回は、
環境認識は大衆心理から
どう読み解くのかを教えます。

 

環境認識に大衆心理はそこまで必要ない!?

環境認識をする場合、
全体の流れを確認する程度なので、
実は大衆心理をそこまで使う必要はありません。

いきなりこんなことを言われて
拍子抜けしたかもしれませんが
実際はそうなんですよね。

 

基本的に環境認識は

・上昇トレンドなのか?
・下落トレンドなのか?
・レンジなのか?

といったように、
今現在の流れを見る程度でOKです。

 

だから、大衆心理を使うにしても、

「今は上昇トレンドだから、
買いたい人が多いんだなー」

程度で十分なのです。

 

環境認識はダウ理論をベースに考えていく

環境認識に大衆心理を
そこまで使う必要がないとはいえ、
環境認識をする際には、
ダウ理論をベースにしていきます。

 

ダウ理論とは、

・高安を切り上げたら上昇トレンド
・高安を切り下げたら下落トレンド

といったものです。

FXを始めて半年から1年以上経つなら
ほぼ確実に知っている理論ですよね。

環境認識は、
これに沿って行うのが基本なのですが、
実はダウ理論自体も
大衆心理を使って説明する事ができます。

 

例えば、上昇トレンドというのは、
安値と高値が切り上がった瞬間に
発生したことになります。

下落トレンドはこの逆です。

これによって、相場参加者は

「上昇トレンドが発生した」

と認識するので、
そのトレンドに沿って
買いでエントリーをしてきます。

 

そうなると、
レートが上昇していき、
上昇トレンドに拍車がかかって、
更なる買いを呼び込む事になります。

これが続いていくことで、
息の長い上昇トレンドになっていきます。

 

ダウ理論と聞くと、何も考えずに、

・高安切り上げで上昇トレンド
・高安切り下げで下落トレンド

といったように丸暗記していますが、
実はこのダウ理論も大衆心理が働いて
作られているのです。

関連記事:ダウ理論を大衆心理から考える!なぜダウに従うのが有効なのか?

 

ただ、環境認識に関しては、
高安切り上げや切り下げを
見た瞬間に認識できればいいので、
大衆心理を使って
説明するほどのものでもないと
考えられている事が多いです。

 

環境認識をしてトレードシナリオを作るのが大切

環境認識をする場合、
大衆心理を使うというよりも、
今現在の全体の流れを
パッと見た瞬間に
把握するだけで基本的にOKです。

大事なのは、
環境認識をした後の
トレードのシナリオになります。

 

例えば、下記のチャート画像を見て、
まず環境認識をしてみてください。

今現在の流れはどうでしょうか?

 

多分大丈夫だと思いますが、
下落トレンドですよね。

つまり、大衆心理的に考えると、
「買いたい人より売りたい人の方が多い」
ということになります。

 

そして大事なのは、この状態から
どういう動きをしたらエントリーをするのか?
といったシナリオを立てることです。

 

例えば、今回のチャートであれば、
環境認識をした時点で
下落トレンドとわかっているので、
売りでのエントリーを狙っていきます。

 

そしたら、次に考えるのが、

「どこでレートが反発するのか?」

といったことを
大衆心理から考えていきます。

 

よって、まずやるべきことは、
反発しそうな場所に
水平線を引くことです。

今回のチャートであれば、
私なら以下のように水平線を引きます。

 

なぜ、この場所に引くかというと、
2点のポイントで反応しているからです。

(下記画像の黄色マル)

 

この2点で反応した場所は、
大衆心理的に考えると、
反発を狙った買いが入った証拠です。

しかし、ここで反応したにも関わらず、
赤ラインを大きく下抜けていますよね。

 

こうなると、買っている人達が

「もう上がらない」
「今切らないと大損しちゃう」

と諦めて損切をしてきます。

 

そして、買いが諦めたということは、
“買う人達がいなくなった”ということです。

ということは、
どんな人達が残るかというと、
売りたい人達になります。

 

しかし、いくら売りたいとは言え、
なるべく良いレートで売って、
大きな利益を狙いたいですよね。

 

となると、
売りたい人達はレートが戻ってきて
反発するような場所で
売りたいと考えているわけです。

そうすれば、
損切りになる確率が低いし、
利益も大きく伸ばせるからです。

 

そして、
その反発するような場所というのが、
2点で反応している
赤ラインになります。

 

赤ラインは実は、
買いが諦めた場所であり、
今度は売りが入りやすい場所に変わります。

いわゆるサポレジ転換です。

 

だから、
レートが赤ラインまで戻ってきたら、
売りたい人達が

「チャンス!」

と判断して売ってきます。

 

更に、これに加えて実は、

・逆張り買いをしている人達
・買いポジションを塩漬けにしている人達

といった人も存在します。

 

例えば、
逆張り買いをしている人達というのは、
下記チャート画像の水色マルで
買った人達になります。

 

この人達というのは、

「トレンドに反したトレードをしている」

と自分で認識しているので、
無理に利益を伸ばそうとせず、
ある程度の場所で利食いをしてきます。

 

そして、そのある程度の場所というのが、
レジスタンスとなる赤ラインになります。

その為、赤ラインというのは、
逆張り買いの利食いも出てきます。

買いの利食いというのは売り決済になるので、
これも実は売り圧力となって、
赤ラインから下落する要因になります。

 

次に、買いポジションを
塩漬けにしている人達ですが、
これは赤ライン近辺で買った人達になります。

 

ここで買った人というのは、
本来は赤ラインを下抜けた時点で
根拠が崩れたので損切りをしているはずです。

しかし、中には昔の私のように、
損切りが悔しくて出来ずに、
塩漬けにしてしまった人もいます。

 

こうなると、この人達が考えるのが、

「せめて買い値まで戻ってきてくれ!」

ということです。

 

そして、ここで運よく、
レートが赤ラインまで戻ってきたら、
塩漬けにしていた人達は、

「神様ありがとー!」

と安堵の気持ちで建値決済をしてきます。

 

つまり、この塩漬けになった
買いポジションが決済されるという事は、
売り決済となるので、
実はこれも売り圧力となります。

 

よって、赤ラインでは、

・新規の売りエントリー
・逆張りの利食い決済
・塩漬けの建値決済

といった、3つの売りパワーが働くので、
そこから下落していくのです。

 

だから、

「赤ラインまで戻ってきたら売りエントリー」

というシナリオを立てる事ができるのです。

 

では、その後の動きを見てみましょう。

 

キレイに赤ラインで反応してますよね。

 

このように環境認識に関しては、
わりとザックリでいいのですが、
その後のトレードシナリオに関しては
大衆心理を考えながら立てると、
精度が高いトレードができます。

関連記事:FXで失敗しにくいトレードシナリオの書き方や考え方

 

まとめ

今回は、環境認識は
大衆心理からどう読み解く?
といったことについて
お伝えしてきました。

 

結論としては、
環境認識に関しては、

・上昇トレンド
・下落トレンド
・レンジ

といったことを
ザッと確認するだけでOKです。

 

それよりも、環境認識後のシナリオを
大衆心理を使って考えた方が
トレードの精度は上がるでしょう。

その為、もしトレードの精度を上げたいなら、
自分のエントリーシナリオを
大衆心理から考えるようにしてみましょう。

 

もし、大衆心理の読み方について、
もう少し詳しく学んでみたい場合は、
まずは以下の記事から読んでみてください。
FXでも相手の気持ちを考える事が重要です

 

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