FXでのトレードを安定させるには、
大衆心理を使うのが効果的です。

特に手法に大衆心理を組み込むと、
エントリーの精度も上がりますしね。

 

では、その大衆心理を
どうやって手法へ取り込めばいいのか?

こんな疑問があると思うので、
例を考えてみました。

 

例1:ブレイクアウト手法で大衆心理を組み込む

ここでは手法で有名な、
ブレイクアウトに対して
大衆心理を組み込んでみましょう。

 

まず、ブレイクアウトといえば、
レンジの上限や下限のブレイクを狙って、
大きく利益を取る手法ですよね。

ただ、ブレイクアウトの場合、
ダマシが物凄く多いことでも有名です。

 

例えば、以下のチャート画像で、
赤ラインを上へブレイクしたところを
エントリーしたとしても、
すぐに下がっていますよね。

 

このように、ブレイクアウト手法は、
1回で取れる利益は大きいのですが、
ダマシが多く、
勝率が悪いのに耐えられずに
使えない人が多いです。

 

そこでこの手法の勝率を上げるのに
効果的なのが大衆心理を組み込むことです。

 

例えば、今回の場合であれば、
まずブレイクをする前に、
どのような大衆心理が働いているかを
考えることが重要です。

 

では、あなたは赤ラインに
レートが来た時に、
どんな大衆心理が働いていると思いますか?

 

まずここでは、
直近のレジスタンスに来たので、

・買っている人の利食い
・新規の戻り売り

といった2つが入りやすいです。

 

その為、赤ラインから
下落しても良いのですが、
ほとんど下落していないですよね。

 

ということは、
下げる力がないことを意味するので、
売っている人からすれば、

「今切らないと損するから損切りしよう」

という判断ができるので、
仕方なく損切をしてきます。

 

その為、売りの損切りが出ることで、
レートが上昇して、
ブレイクアウトが発生するのです。

また、これに加えて、
ブレイク狙いの買いも控えていて、
赤ラインの少し上に買い注文が入っています。

 

そして、売りの損切りと新規の買い、
2つの買い圧力が加わることで、
本来は大きくブレイクしていきます。

 

しかし、ブレイク手法というのは、
そう簡単にガンガン伸びることもなく、
ダマシが多くなります。

今回の場合も、
赤ラインを上にブレイクしたけど、
伸びずにいったん下がっていますよね。

 

これはブレイクした後に、
そのまま上に伸びずに
横ばいになってしまったことで、

「あれ、上に伸びない」
「ブレイク失敗かも!!」

と思って買った人達が
一斉に損切りをしてきた証拠です。

 

基本的にブレイクアウト手法の場合、
とにかくダマシが多いので、
このように、少しの値動きから、
大衆心理を読めれば、
もみ合いが起きた時点で、
すぐに逃げることができるので、
損も最小限に抑えられます。

 

ブレイクの予兆を大衆心理から判断する事も可能

ブレイクの手法を使う場合、
ダマシが多いので、
大衆心理の概念を取り入れると、

「伸びなかったらすぐ逃げる」

などの対応ができます。

 

更に、チャートから
大衆心理を考える事ができると、
ブレイクの予兆を察知して、
ブレイクする前に入る事も可能です。

 

例えば、
下記のチャート画像を見てみてください。

 

このチャートを見ると、
私からすればブレイクする気満々です。

まず、直近の高値で
ブレイクをしようとしたけど
抑えられましたよね。

 

ということは、通常であれば、
直近の高値で抑えられたという事実から、

・買いの諦めた決済(損切り)
・逆張りの新規売り

といった2つの売りパワーが働いて、
ここから大きく下げてもいいはずです。

 

それなのにその後の動きを見てみると、
大きく下げずに赤ライン付近で
粘ってもみ合ってますよね。

しかもローソク足をよく見ると、
安値を切り上げています。

 

これはどういう事かというと、
まだ強気の相場参加者が多い証拠です。

 

つまり、

「下がってもいいはずなのに下がらない」
「ということは上にブレイクする可能性が高い」

と判断する事ができます。

 

よって、この考えを利用すれば、
赤ラインをブレイクした後に
買いエントリーをするよりも、
早くエントリーする事ができます。

 

しかも、ここで早めにエントリー出来れば、
仮に赤ラインで再度抑えられたり、
ちょっとブレイクしてダマシになったりした場合にも、
すぐに逃げることができるので、
建値で決済できるか、
損失を最小限に抑えることができます。

 

では、実際にその後どうなったかを
見てみると以下のような動きになりました。

 

大きくブレイクしていってますよね。

このような感じで、
ブレイクポイント付近の動きを
丁寧に読み解いていけば、
ブレイクの予兆を見つける事ができ、
精度の高いブレイクを狙えます。

 

ブレイクを使う手法は押し目や戻りを待った方が実は確実

上記では、
大衆心理を考えながら、
ブレイクアウト手法を使う場合の、
トレード方法をお伝えしました。

 

でも実は、
ブレイクした後の押しや戻しを
狙った方が勝率が高くなります。

この理由も大衆心理さえわかれば、
納得できると思います。

 

まず、赤ラインを上抜けして、
損切りが出てしっかりブレイクすると、
売ろうと考えていた人達は、

「しっかり抜けたからもう売りは危ない」

と考えます。

 

そして、買いを狙っている人達は、

「しっかり抜けたから買いたい」

と考え始めます。

 

ということは、売りが入りにくく、
買いが入りやすい状況ができるので、
上昇しやすいと考えることができますよね。

その為、レートが戻ってきたら、
赤ラインが今度はサポートに変わり、
そこで買いが入ってくるので、
一気に上昇していくのです。

 

このように大衆心理を考えれば、
ブレイクアウトを狙う場合は、
ブレイクした瞬間ではなく、
押し目や戻りを狙った方が
勝率が高くなるのがわかると思います。

 

もちろん、ブレイク後に
そのまま上昇(下降)することもありますが、
大体はブレイク後に戻ってきます。

関連記事:FXのブレイクアウトは失敗しやすい!狙うべき場所は?

 

例2:押し目買いや戻り売りの手法で大衆心理を組み込む

では次に、
押し目買いや戻り売りの手法を使う際に
大衆心理をどう組み込むかを
簡単に解説していきます。

 

今回であれば、
押し目買いを例にとって
解説していきますね。

例えば、今現在のチャートが
以下のようになっていたとしましょう。

 

全体の流れが明らかな上昇トレンドなので、
売りたい人よりも、
買いたい人が多い状態です。

その為、狙うべきは押し目買いになります。

 

そこでまずは、
レートが落ちてきた時に
反転しそうな場所に水平線を引きます。

今回のチャートであれば、
私なら以下のように引きます。

 

高値をブレイクした箇所が
サポートラインとして機能して
反発していますよね。

要するにレジサポ転換を
キレイにしています。

ということは、
次にここへレートが落ちてきた場合も、
買いを狙っている人達が
押し目買いを狙ってくる可能性が高いです。

 

では、その後の動きを見てみましょう。

 

一気に赤ラインまで落ちてきましたね。

だから、「ここで押し目買い!」

といきたいところですが、
ここで買うのはちょっと危険です。

 

なぜなら、強い勢いで
赤ラインまで下落してきてるからです。

 

この時というのは、

・高値圏から逆張り売りをしている人達
・押し目買いを狙っている人達

といった人達が存在しています。

 

まず、高値圏から逆張り売りをしている人達は
逆張りをしているとわかっているので、
本来は赤ライン付近で利食いをします。

 

しかし、赤ラインまで
強い勢いで下落をしたのを見て、

「あれ、下落の勢いが強い」
「赤ラインを下抜けるかも」
「じゃあ一旦利食いせずに様子見をしよう」

と判断して、利食いをしてきません。

 

売りの決済=買戻しになるので、
買いの圧力になるのですが、
利食いをしてこない為に、
買いの圧力が出ずに反転しづらくなります。

 

更に、買いを狙っている人達も、

「あれ、下落の勢いが強い」
「赤ラインを下抜けるかも」
「じゃあ一旦買わずに様子見をしよう」

と判断して買いを入れてきません。

 

よって、赤ライン付近では、

・逆張り売りの利食い
・新規の買い

といった、
2つの買いパワーが入りづらいので、
赤ラインに来ても
上昇しない可能性が高いです。

 

その為、ここで買いを狙うなら、
赤ライン付近でもみ合ったり、
ダブルボトムを作るような動きが出て、

「赤ラインを下抜ける事ができない」

という合図が出てからです。

 

では、その後の動きを見てみましょう。

 

赤ラインでピッタリは止まらずに
ダブルボトムを作ってから
反転上昇してますよね。

 

因みに、エントリーとしては、

・ダブルボトムが出来上がりそうな場所
・ダブルボトム完成後
・ダブルボトムネック付近

といった辺りで
エントリーをする事ができます。

 

こんな感じで、
押し目買いや戻り売りの手法を使う際も、
大衆心理を考えていくと、
手法の精度を上げることができます。

関連記事:反転しやすい押し目と反転しにくい押し目の形とは?

 

まとめ

今回はブレイクアウトの手法と
押し目買いの手法を例に、
大衆心理を手法に組み込む方法を
お伝えしてきました。

 

大衆心理はこれを使って”手法を作る”
というよりは、すでにある手法に対して、
大衆心理を組み込むという表現が適切です。

今回は、2つの手法でしたが、
大衆心理はどんな手法に対しても
組み込むことができるので、
読めるようになれば、
トレードの精度は上がります。

 

その為、もしあなたが、
トレードの精度を上げたいなら、
是非、大衆心理を
読む訓練をしてみてください。

 

もし、大衆心理について、
より詳しく知りたい場合は、
まずは以下の記事から読んでみてください。
FXでも相手の気持ちを考える事が重要です

 

 

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