FXでは色んな手法があって、
使う人によって千差万別です。

 

そして、その手法の中でも、
分割売買を使う手法というのが有名です。

しかし、この分割売買ですが、
手法に組み入れる場合には
メリットとデメリットがあります。

 

分割売買をする際のメリットとは?

まず、FXでの分割売買とは、

・ナンピン
・売り増し
・買い増し

といった方法です。

 

例えば、
最初にエントリーする最大のロット数を
150万通貨といったように決めて、
これを3分割して50万通貨ずつ
エントリーするような方法です。

 

ナンピンであれば、
買いエントリーをした際に
下がる事を見越して、
レートが下がったら
分割分を買っていきます。

 

また、買い増しや売り増しであれば、
エントリー後に利益が乗ってから
ポジションを分割で積み増していきます。

 

この分割売買のメリットとしては、
最初にポジションを建てた際に、
そのポジションが損切り位置まで来たら、
最初のポジションだけ損切りになります。

一方で、利食いの時は
分割した分のポジションを
全て利食いにするので、
利益の最大化ができます。

 

例えば、合計150万通貨のトレードを
50万通貨の3つに分割したとしましょう。

この時に最初の50万通貨でエントリーして
それがそのまま損切りポイントまでいったら
50万通貨分だけが損切りになります。

 

逆に、最初の50万通貨が損切りにならずに
推移している状態では、
2回目、3回目の50万通貨を建てていき、
合計150万通貨になり、
利食い時にはこれら全てを決済します。

その為、極端に表現すると、
利食いが損切りの3倍になるのです。

 

このよう点から、
分割売買を極めると、
資産の増加率が一気に上がるので
手法へ組み込む人が多いのです。

関連記事:FXの手法に分割売買を効果的に組み込む方法は?

 

分割売買をする際のデメリットとは?

分割売買を手法に取り入れて、
上手くトレードが出来れば、
資金は大きく増えていきます。

 

しかし、分割売買にもデメリットがあり、

・損切り時のダメージが大きい
・平均約定レートが悪くなる
・損大利小になりやすい

といったことになります。

 

損切り時のダメージが大きい

分割売買を手法へ組み込むと、
“良い事ばかり”
というイメージがありますが、
それはあくまでも、
分割売買が成功した場合です。

 

FXでは勝率100%はありえないので、
分割売買をして、ロットが増えてから
逆行されて損切になる事も普通です。

こうなると、損切りの金額も多くなり、
精神的ダメージが大きくなります。

 

しかも、分割売買によって
ロット数がMAXになった状態で
連敗なんてしたら、
精神的許容値の限界を超えて切れてしまい、

・リベンジトレード
・ポジポジ病

といったことが発症する確率が
かなり高くなります。

 

そして、
そこでも負けるようなことがあれば、
逆に資金があっという間に溶けます。

実際に昔の私自身も
分割売買を取り入れていて、
特にナンピンを使っていました。

 

ですが、ナンピンをした時に
いざ損切りとなると、
損失額が大き過ぎて、

「これは損切りができない」

なんて事が起きました。

 

これによって、
そのポジションを放置してしまい、
損失額がどんどん膨らんでいき、
それに伴って損切りが
余計できなくなりました。

そして更にナンピンを重ねていき、
最後には強制ロスカットです。

 

このような感じで、
特にナンピンの分割売買だと、
損切りができなくなる事が多いので、
この点がデメリットになります。

関連記事:損切りの大切さが身にしみる!ナンピンで何度も逝った過去!

 

平均約定レートが悪くなる

これは買い増しや売り増しをした場合に
起きる現象なのですが、
このような分割売買をした場合、
含み益が乗ってから
ポジションを増やしていくので、
平均の約定レートが
どんどん悪くなっていきます。

 

その為、仮に損切り幅を
-15pipsとしていた場合、
積み増したポジションで
平均約定レートが悪くなることで、
損切りの位置も悪くなります。

 

これによって、
損切り位置が中途半端になり、

“損切りになってから反転する”

なんてこともありえます。

 

だからといって、
損切り幅を広げたり、
位置を変えなかったりすると、
損切りになった時の金額が大きくなり、
リスクリワードが悪くなります。

 

ただ、買い増しや売り増しの場合は、
最初の方に持ったポジションが
含み益になっているので、
トータルで見れば損切りではなく、
利食いになります。

もしくは建値決済になるので、
最初の方のポジションさえ
損切りにしなければ、
利益は減りますが、
損をする事はないでしょう。

 

また、ナンピンで分割売買をする時は、
平均の約定レートは良くなりますが、
その分、トレンドが逆方向へ強くなっていくので、
損切りになる確率が高くなっていきます。

 

例えば、分割売買で買い下がる方法を
手法へ組み込んだとしましょう。

 

これをやると、
買い下がっていく内に、
トレンドが下落トレンドに変わっていき、
レートが戻ってこなくなって
損切りになる確率が上がります。

 

その為、
分割売買を手法に組み入れるのは、
相場の流れを読む力が優れていないと、
逆に大損する可能性を秘めています。

特に環境認識をする力が必要になります。

関連記事:FXの効果的な勉強方法とは?まずやるべき事は環境認識から!

 

損大利小になりやすい

手法に分割売買を入れると、
損は大きく、利が小さい、
損大利小のトレードになりやすいです。

 

例えば、買い増しをする場合、
ポジションを増やしていくごとに、
平均の約定レートが悪くなります。

ということは、
その分含み益も減ることになります。

 

この状態でレートが下がってきて、
更に含み益が減ってしまうと、

「せっかくの利益を失いたくない」

という気持ちになって、
すぐに利食いをしやすくなります。

 

また、ナンピンをする場合は、
含み損を抱えた状態で
ポジションを増やしていきますよね。

 

その為、ナンピンをしてから、
含み損が減ってプラテンすると、
今度は逆に、

「もうこれ以上含み損を増やしたくない」

という気持ちが強くなり、
微益ですぐに決済をしてしまいます。

 

分割売買の仕組みだけを考えると、
利益を最大化できるのですが、
FXの場合、そこに人間の欲望や
不安が絡んできます。

これによって、理想通りに
上手くいくとは限らないのです。

 

だから、やるにしても、
徹底的に検証をしたり、
売買記録を確認して、
自分のメンタルや手法が
分割売買をしても大丈夫かを
確認する必要があります。

関連記事:FXの売買履歴から自分だけの聖杯を作れるのを知っていますか?

 

まとめ

今回は、FXで自分の手法に
分割売買を取り入れる際の
メリットとデメリットについて
お伝えしてきました。

 

分割売買は、
仕組みだけ考えると
美味しいように思えますが、
実際にやってみると、

・優れた相場観が必要
・メンタル負荷が大きい

といったように、
クリアすべき課題のレベルが高いです。

 

その為、分割売買を取り入れるにしても、
徹底的に検証などの訓練をしてから
実践で使うようにしましょう。

 

もし、「分割売買が難しそう」
と思ったのなら、今使っている手法を
より低リスクに改善していく方が
精神的にも難易度が低く済みます。

その方法について、
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
自分の使っているFX手法を低リスクに進化させる方法とは?

 

 

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