金融相場には
“チャート“が存在するわけですが、
もちろん、このチャートはFXにもあります。
そして、このチャートを上手く読めれば、
トレード内容が安定していき、
FXで安定した結果を出せるようになります。
では、このFXのチャートが動く理由って
いったいどんな理由で動いているのでしょうか?
動く理由さえわかれば、
チャートを読むコツがわかって、
FXでのトレードも精度が上がりそうですよね。
そこで今回は、
FXのチャートが動く理由について、
私の考えをお伝えしていきます。
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チャートが動く理由は人間の心理にあり!
FXのチャートが動く理由は、
ずばり人間の心理にあります。
つまり、大衆心理というものです。
少し複雑に言うなら、
2国間の力関係によって、
“強い国の通貨が買われて、
弱い国の通貨が売られる”
という需要と供給が
チャートを動かす理由になります。
例えば、日本の景気が悪くなると、
日本円を持っている投資家たちは
「このまま日本円を持っていても、
価値が下がってしまいそうだ」
「だから、日本円を手放して(売って)
米ドルを手に入れておこう(買おう)」
という考えを持ち始めます。
これによって、
円売り・ドル買いとなって、
米ドル/日本円(USDJPY)が
上昇しやすくなります。
このように、チャートが動く理由は
2国間の需給によって動くのですが、
この根底にあるのが大衆心理です。
この大衆心理が複雑に働くからこそ、
FXのチャートが上下に動くのです。
大衆心理を読めればチャートの動く理由がよりわかる
FXのチャートが動く理由は
2国間の需給によるものですが、
いざトレードとなると、
日々動くチャートを追いかけて
トレードをしていくわけです。
そうなると、
需給云々など言っている暇はなく、
チャートの流れを読んで
トレードをして資金を増やす必要があります。
ということは、
チャートが動く根本理由が
大衆心理なのであれば、
その心理を読む癖をつけていけば、
「次にどう動きやすいのか?」
といったことがわかるようになり、
トレードの精度が上がると思いません?
では、その大衆心理を読むには、
どうやって読んでいけばいいのか?
という事になってきますよね。
まずはチャートの左側から全体の流れを読む
FXのチャートを読む精度を上げる為に、
まず必ずやるべきことが
全体の流れを読むことになります。
例えば、チャートの流れを判断する上で、
ダウ理論という定義を使いますよね。
・高安切り上げで上昇トレンド
・高安切り下げで下落トレンド
これはFXをする時に
最初に覚える基礎の定義ですよね。
ということは、
・FXを今している人達
・FXをこれからしようとしている人達
これらの全ての人達の頭の中には
このダウ理論の定義が入っている、
もしくはこれから入ってくるわけです。
こうなると、
例えば実際のチャートで
高値と安値を切り上げている形が出れば、、
相場参加者の大多数が、
「あ、上昇トレンドだ」
「じゃあ買った方が勝率が高いな」
という考えを持ちます。
そして、この状態で
レートが下がってきたら、
「お、安く買えるチャンス!」
と相場参加者の多くが判断して
買いでエントリーをしてくるので、
再度、大きく上昇していくのです。
下落トレンドの時も同じです。
高値と安値が切り下がったチャートの形が出ると、
大多数の相場参加者が、
「あ、下落トレンドだ」
「じゃあ売った方が勝率が高いな」
と認識します。
そして、レートが上昇してくると、
「いい位置で売れるチャンス!」
と判断して、
売りでエントリーをしてくるので、
再度下落していくのです。
このように、
まずはダウ理論に沿って
全体の流れを読む力を身につける事で、
相場参加者が
「どっちの方向へ向かっているのか?」
という心理が読めるようになり、
チャートが動く理由がより明確になって
トレードの精度が上がっていきます。
もし、ダウ理論の動きについて、
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒ダウ理論を大衆心理から考える!なぜダウに従うのが有効なのか?
意識される場所での反転理由を考える
次にチャートが動く理由を
より深く理解するのに役立つのが、
意識される場所で
反転理由を考える癖をつけることです。
例えば、チャート上では、
何度か反転する場所があると、
再度そこにレートが来た際に
反転しやすい傾向がありますよね。
では、なぜ、
このような反転が起きているのか、
明確に説明する事ができますか?
上記画像の黄色マルでは、
どのような大衆心理が
働いていると思いますか?
実は上記の黄色マルでは、
・買いの決済売り
・売りの新規売り
この2つの売りが入る事で
反転して下落しているのです。
例えば、下記チャート画像の
水色マル辺りから買った人達がいます。
そして、この買った人達というのは、
利益を確定させるために、
どこかで買いポジションを決済して
手放す必要がありますよね。
そこで利益確定の目途になるのが、
何度か反転している赤ラインになります。
なぜなら、買っている人達というのは、
何度か反転されている場所にレートが来ると、
「ここでは何度か反転しているから
また反転下落する可能性が高そうだ」
「だからこの付近で利食いをしておかないと、
利益がなくなるから利食いをしておこう」
という心理が強く働きます。
これによって、
買っている人達の利食いが入ると、
“買いの決済=反対売買の売り”
ということになるので、
赤ラインで反転下落する要因になります。
更に、赤ライン近辺に来ると、
「ここで何度か反転してるな・・・」
「じゃあ、ここで売れば、
再度反転して利益が狙えそうだ」
といったように、
売りでエントリーをする人達も増えます。
この動きも赤ラインで反転して
下落する要因になります。
よって、赤ライン付近では、
・買っている人達の決済売り
・売りを狙っていた人達の新規売り
この2つの売りが入ることによって、
反転下落を引き起こすのです。
このように、
相場参加者に意識されていそうな場所で
大衆心理を考えることでも、
チャートが動く理由がより明確になり、
トレード精度を上げることができます。
関連記事:FXでは水平線の大衆心理はどう働いている?なぜ反発する?
反転しやすい場所というのは
何度か反応している個所を見つければ、
大衆心理を考えなくても、
それなりにトレードの精度は上がります。
しかし、大衆心理を考えることで、
「なぜそこで反転するのか?」
という事をはっきりと理解できるので、
トレードの精度がより確実に上がります。
例えば、下記チャート画像では、
何度か反転している場所を上へブレイクして、
大きく上昇していますよね。
この流れとしては、
まず、一番左側の高値にレートが来た時に
買っていた人の利食いと、
新規の売りが入ってきたことで、
ダブルの売りパワーとなって下落しました。
よって、ここで2回反転した事になるので、
相場参加者により強く意識されます。
そして、3回目に同じ場所へ来た時にも、
買いの利食いと新規の売りが入って
下がっていきます。
でも、この時って、
少ししか下落していないですよね。
本来は、3回目の反転なので、
より強く相場参加者に意識されて
大きく下がってもいいはずです。
それなのに下がらないという事は、
ここでは買いの決済が
あまり出ていないと考える事ができます。
買いの決済があまり出ていないという事は、
多くの相場参加者が、
「ここから上がる可能性が高い」
と考えている証拠です。
更に、この動きを見る事で、
赤ライン近辺で売っている人達も、
「本来なら下がってもいいはずなのに下がらない」
「という事は買いの力が強いのかも」
と不安になります。
つまり、買いは強気になっていて、
売りが弱気になっている状態です。
その為、ここから買いが入って、
売りが決済をしてきます。
売りの決済は反対売買の買いになるので、
新規の買いが入ってくるのと合わせて
上昇する力になります。
これが何度か反転した場所での
ブレイクを引き起こしたのです。
そして、ブレイクが起きることで、
赤ライン近辺で売っていた人達の
損切り注文も一斉に発動します。
これが更なる上昇の燃料となって、
大きく上がっていったのです。
この状況が理解できれば、
仮に赤ライン近辺で売っていたとしても、
その後の動きを見ていれば、
すぐに逃げることができます。
もしくは、
赤ラインで反転後の下げる力が弱いのを見て、
ブレイクするのを先読みして買うこともできます。
このように、
何度も反転しているような場所で
大衆心理を読めるようになれば、
チャートの動く理由をより深く
理解できるようになります。
そしてこの事が、
余計な負けを減らせるだけでなく、
新たな勝ちを増やすことにもつながるのです。
もし、水平線の使い方について、
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXで水平線の引き方はシンプルに6本引くだけで十分!
大衆心理でエントリーをピンポイントにする事も可能
大衆心理を考えると、
全体の流れや反転しやすい場所だけでなく、
エントリー自体も
ピンポイントでする事が可能になります。
エントリーの場合は特に
ローソク足を1本ずつ丁寧に読む事で
含み損を可能な限り抑えながら
エントリーする事が可能になります。
これができるようになると、
ストレスをあまり抱えずに
トレードができるようになるので
かなり楽になります。
では、ここまでの復習も簡単に兼ねて
エントリーの流れまで見ていきましょう。
例えば、現在の1時間足が
以下のようになっていたとします。
この状態をダウ理論に照らし合わせると
高値と安値を切り下げているので、
下落トレンドですよね。
つまり、この形を見た相場参加者の多くが、
売りをメインで考えている状態です。
では次に、
相場参加者に意識されそうな場所へ
レジスタンスラインを引いていくのですが、
私であれば以下のように引きます。
相場参加者がアクションを起こしてきそうな場所が
近くに2か所あるので、
その両方へ水平線を引きました。
よって、この辺りをゾーンとして見ていきます。
因みに、現在の位置のすぐ近くにも
水平線を引けそうな場所がありますよね。
ここも相場参加者に意識されそうなのですが、
私からすると、
直近の流れに対して戻りが浅いんですよね。
戻りが浅いと、
私のように考える相場参加者も
けっこう存在するので、
売りを見送る人達もそこそこいます。
ということは、
この位置ではあまり反応しない確率があるので、
ここでの売りは見送ります。
反応しやすい場所というのは、
大勢の相場参加者が意識するからこそなので。
よって、最初に引いた水平線に
レートが戻ってくるまで待ちます。
そして、その後の動きを見てみると、
以下のようになりました。
最初に引いた2本の水平線の、
下側の水平線までレートが戻ってきて
少し反応し始めています。
そしたらここから、
エントリーを狙っていくので、
まずは5分足に変えて
チャートの状態を見てみましょう。
水平線で反応して下げ始めていますね。
ということは、
この場所が相場参加者に意識されて、
下から逆張りで買っていた人達が
利食いをしてきた証拠です。
これに加えて、
新規の戻り売りも入り出した感じです。
だから、ここで売りたいところなのですが、
直近の流れの勢いが少し強くて、
短期上昇トレンドなので、
もう一度上昇して、
水平線を上へ抜けてくる可能性があります。
そこで、
もう少し細かく値動きを見たいので、
1分足に変えてみましょう。
1分足で見ると、
明らかに上昇トレンドですね。
しかも、
すぐ近くに反転しそうな場所があるので、
そこまで落ちてきたら、
短期的に押し目買いが入って上昇しそうです。
それでは、ローソク足を少し進めてみましょう。
やっぱり押し目買いが入ってきましたね。
これだとこのまま上へ抜ける可能性があるので、
まだエントリーはせずに様子を見ます。
では、ローソク足をもう少し進めてみます。
ちょっと何とも言えない形ですね。
ダブルトップを作りそうだったのですが、
また上昇し始めているので、
このまま水平線を上へ抜けてくるかもしれません。
ここでもう少しローソク足を進めてみましょう。
ちょっといい形になりました。
まず、押し目買いが入って
水平線を上へ抜けそうな動きをしたのですが、
結局、水平線に届かずに下げています。
これによってダブルトップを作り出したので、
買いの勢いが弱まっている証拠です。
更にダブルトップの右側をよく見ると、
小さいダブルトップも作っています。
つまり、ダブルトップの中に、
更にダブルトップを作った事になるので、
明らかに買いの力が弱い証拠です。
ということは、
ここから下がる可能性が高くなったので、
この次のローソク足で売りエントリーができます。
因みに、売りエントリーをするすぐ下に
サポートラインがあるから、
そこで反転しそうな感じもありますよね。
確かにその通りなのですが、
私からすれば、
・全体の流れが下落トレンド
・相場参加者に意識されそうな場所で反転
・1分足でダブルトップの中にダブルトップを作った
といったように、
短期足から長期足まで売りの根拠が揃っているので、
ここを突き抜けていく可能性の方が高いと考えます。
だから、このサポートラインは
あまり気にせずに売りでエントリーをします。
そして、この時の損切り位置ですが、
レジスタンスラインを
上へ抜けた場所に設定します。
15分足で見ると以下のような場所になります。
この時に、損切り位置のすぐ近くに
もう1つの反転しそうな場所があるので、
「そこを上へ抜けた場所の方がいいのでは?」
って思いますよね。
もちろんここでもいいですし、
セオリー的にはこっちの方が正解だと思います。
ただ、ちょっと強めに戻ってきているのもあるので、
もし、下側の水平線を上へ抜けたら、
そのまま上昇の勢いがついて
上がっていく可能性があります。
それだったら、
下側の水平線を上へ抜けた場所で
一旦損切りをして、
その後にまた下落する動きを見せたら
売り直した方が私はやりやすいんですよね。
だから、
私は下側の水平線を上へ抜けた場所へ
損切りを設定します。
そして、利食いに関しては、
15分足のダブルボトムネック付近です。
本当は直近の安値まで伸ばしたいんですけど、
この位置はよく見ると、
逆三尊の右肩にもなります。
これだと
逆三尊とダブルボトムが揃う事になるので、
反転する確率が上がります。
よって、利食いは逆三尊の右肩と
ダブルボトムのネックが重なる場所に設定します。
一応、この位置でも損切り幅に対して、
2倍以上の利食い幅があるので、
リスクリワード的にも問題ないですし。
では、その後の動きを見てみましょう。
結局、大きく下げていっちゃいましたね。
ちょっともったいない事をしましたが、
逆三尊の右肩とダブルボトムネック付近で
反発もしているので、
意識はされていた証拠ですね。
ということは、
そこから更に上昇する可能性もあったので、
利食いの判断も正解だったと思います。
何よりも、1分足を見てみると、
エントリー後にあまり含み損を抱えずに
下がっていってくれたので、
ストレスなくトレードできるのが一番ですよね。
このような感じで、
大衆心理を考えながらトレードをしていくと、
エントリーポイントの精度も上げる事ができます。
もし、このような考え方について、
色々と見てみたい場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
⇒ローソク足から大衆心理を考えてFXのトレードを安定させる!
まとめ
FXのチャートが動く理由は、
“2国間通貨の需給によって決まる”
なんてことが言われていますが、
簡単に言えば、
相場参加者の心理によって
チャートは動いています。
その為、
大衆心理を読めるようになると、
チャートが動く理由をはっきり理解できるので、
それがトレード精度の向上につながります。
もしあなたが、
今現在、FXで結果が出ずに悩んでいて
チャートの動く理由がわからないなら、
大衆心理を読む訓練をすると、
あなたの潜在能力が
一気に開花するかもしれませんね!
大衆心理を読むコツについて
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も参考にしてみてください。
⇒FXでも相手の気持ちを考える事が重要です
P.S. メルマガを始めました
大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
という方には特におススメです。
もちろん、"勉強すべき事がわからない"
という場合にもオススメです。
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