FXでは移動平均線を使った
手法というのはメジャーで、
多くのトレーダー達も
移動平均線を使っています。

その移動平均線を使う手法の中でも
特に多いのが、
3本移動平均線を使った手法です。

 

しかし、この手法には、
実は盲点があって、
そこを注意しないと
逆に損失を拡大する事になります。

 

3本の移動平均線を使う手法の盲点とは?

3本の移動平均線手法を使う場合、
基本はトレンド中の
押し目買いや戻り売りで使います。

 

移動平均線自体が、
トレンドを判断するための
インジケーターなので、
このような使い方をすると
かなり効果的です。

 

しかし、移動平均線が3本もあると
実は陥りやすいのが

・エントリーに迷う
・損切りに迷う

といったことになります。

 

エントリーに迷う

移動平均線を使う手法の場合、

“移動平均線にタッチして反発したらエントリー”

といった手法がメインですよね。

 

しかし、移動平均線が3本もあると、
どのライン反発でエントリーすべきか
迷いが出やすくなります。

 

例えば、自分が使う手法で、

・20MA
・75MA
・200MA

といった3本の移動平均線を
使っているとしましょう。

 

そうなると、以下のような
出来上がったチャートを後から見れば、

「75MAでタッチ後に買いだな」

ということがわかりますよね。

 

しかし、そうはいっても、
以下のように
25MAで反発し続けて
上昇する場合も多々あるわけです。

 

このように、75MAまで届かずに
25MAで反発し続けるのを見ると、

「やっぱり25MAで反発後に
エントリーした方がいいのか?」

なんて考えてしまいます。

 

そして、いざ25MAで反発後に
エントリーすると、
25MAを下抜けてしまい、
結局75MAで反発後に入った方が
“大きな利益を取れていた”
なんてことが起きたりします。

 

このような事が頻繁に起きると、

「どの移動平均線で
エントリーすればいいかわからない」

といった迷いが発生して、
常に迷いながらトレードをするはめになり、
移動平均線を使う意味がなくなります。

 

しかも、これは75MAと200MAの関係でも
同じことが起きやすくなるので、
3本も移動平均線を手法に入れると、
余計エントリーに迷うことになります。

 

損切に迷う

3本も移動平均線があると、
エントリーに迷うだけでなく、
損切にも迷うことが多くなります。

 

例えば、25MAの反発でエントリー後、
「損切は25MAを実体で下抜けたら」
という設定にしておいたとしましょう。

 

しかし、その後の動きを見ると、
以下のように、
75MAで反発しています。

 

このような動きを見てしまうと、

「やっぱり損切りは
75MAを下抜けたらでいいかな」

といったように、
損切り幅を広げることを考えてしまいます。

 

そして、今度は以下のように、
75MAを割ったら損切りをしたとしましょう。

 

それでその後の実際の動きを見ると、
以下のようになりました。

 

一番下の200MA(ピンクマル)で
反発していることがわかりますよね。

 

これを見てしまうと、今度は、

「やっぱり200MAを大きく下抜けたら
損切りをするようにしよう」

なんて考えてしまい、
どんどん損切り幅が広くなっていき、
手法の優位性を崩しやすくなります。

 

このように、
3本も移動平均線を使う手法だと、
損切りでも迷うことになり、
最悪、損切り幅が広がって、
トータルで負ける手法へ
変わってしまうこともあるのです。

 

移動平均線は1本でも十分

上記でお伝えしたように、
移動平均線を3本も使ってしまうと、
エントリーや決済に迷いやすくなり、
手法の優位性も崩れやすくなります。

 

それであれば、
移動平均線は1本だけにして、
水平線などと組み合わせて使った方が
迷いも大きく減るし、
トレード精度も上がります。

 

例えば、
3本の移動平均線を使った手法だと、
エントリーポイントと
損切りポイントが複数あるできるので、
迷う原因になります。

 

しかし、例えば、
これを200MAだけにして、

“水平線と200MAが重なって、
そこで反発し始めたらエントリーする”

といった手法に変えたとしましょう。

 

そうすると、エントリー位置としては、
以下の黄色マルになります。

 

このようにした方が、
エントリーと損切り位置が
はっきりするので、
トレードに迷いが出なくなります。

 

それに、移動平均線を1本だけにした方が、
チャートもスッキリするので、
余計トレードがしやすくなります。

 

その為、手法に3本もの移動平均線を
組み込む必要はなく、1本だけ使って、
あとは水平線と組み合わせるなどするだけで
十分使える手法になるのです。

関連記事:FXでMA(移動平均線)を使ったトレードは勝てる?

 

移動平均線の設定値は何がいい?

移動平均線を使った手法を作る場合、

「設定値は何がいいの?」

なんて迷う事があると思います。

 

これに関しては、
自分の手法に合っていれば、
数値はいくつでもいいです。

ぶっちゃけ、
どの設定値であっても、
必ずどこかでは効いていますからね。

 

ただ、それを言ってしまうと
元も子もないですよね。

そんな時は、
20~25、75、200辺りを
使っておけばいいでしょう。

 

なぜなら、これらの数値は
多くのトレーダーが
使っている数値だからです。

多くのトレーダーが
使っているという事は、
レートが移動平均線に来たら
そこで押し目買いや戻り売りを
する人達が多い証拠です。

 

ということは、
そこで反転する可能性も高くなるわけです。

FXというのは、
極端に言ってしまえば、
多数決のゲームです。

 

多くの相場参加者が見ている場所は、
そこで反転などの動きが出やすいので、
そういう場所でトレードをしていくと
精度の高いトレードができます。

これは移動平均線も同じです。

 

よって、
移動平均線の設定値に関しては、
何でもいいのですが、
20~25、75、200辺りを使っておけば、
そこまで大きく外す事はないです。

ただ、先ほどもお伝えしたように、
何本も使うと迷いが出るので、
最初は1本で手法を作る方が
迷わずにトレードができます。

 

それに1本だけでも、
十分勝てる手法は作れますからね。

関連記事:FXのチャートで使う移動平均線の期間設定は何がいいの?

 

移動平均線はあくまでも補助的な役割

ここまで、
移動平均繊維ついて、
あれこれと言ってきましたが、
勘違いしてはいけないのが、

“移動平均線はあくまでも補助”

ということです。

 

メインとなるのは、
やはりチャートの動きであって、
これを読み解けるようになって初めて、
移動平均線が活きてきます。

その為、
いまだにFXで勝てていないのなら、
まずはチャートしっかり読めるかを
確認する方が近道になります。

 

もし、チャートの読み方に
いまいち自信がない場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。

チャートの読み方がどんなものか
イメージが沸くと思います。
FXチャートの読み方!”なんだそうか”と簡単に思えるコツとは?

 

まとめ

今回は、FXの手法で
3本の移動平均線を使う際の
盲点についてお伝えしました。

移動平均線は、
押し目買いや戻り売りをするには、
効果的なテクニカルですが、
3本など複数本使うと、
逆に迷いを引き起こしやすくなります。

 

その為、無理に何本も使う必要はなく、
1本あるだけでも十分なので、
このことも頭に入れながら
手法を作っていくと効果的です。

 

もし、自分に合った
FXでのトレード手法を作りたい場合は、
以下の記事も参考にしてみてください。
FXで自分に合う手法のルール作りはどうやればいい?

 

 

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