FX歴が長いのに全然勝てない人は大衆心理を考えてみよう

「FX暦が長いのに全然勝てない」

という人はすごく多いです。

でも実は、FX歴が長い人というのは、
すでに勝てる力を持っていて、

「もう少しで結果がでるようになる」

といった状態の人が多いのも事実です。

単純に今ある力を
上手く活かせていないだけなのです。

では、今ある力を上手く活かすには、
いったい何が必要なのでしょうか？

今ある力を活かすには大衆心理を考えてみよう

FX歴が長いのに全然勝てていないなら、
大衆心理を考えてみると効果的です。

大衆心理とはチャートから
相場参加者の心理を考えて
トレードをしていくことです。

ローソク足が作るチャートというのは、
FX市場でトレードをしている
参加者の心理によって作られています。

その為、
大衆心理を読めるようになれば、

「次にどの方向へ動きやすいのか？」

というのを予測できるようになります。

例えば下記画像の赤マルですが、
赤ラインで反応して下落していますが、
なぜ下落したのかわかりますか？

どのような心理が働いて、
下落したと思いますか？

FXで全然勝てていない人の場合、

「直近高値が意識されていたから」

としか答えられません。

確かにこの回答は正しいのですが、
直近高値で売りと買いが、
どのような気持ちなのかを
考えていない事が多いです。

昔の私自身も、直近高値が、
意識されていた事はわかりましたが、
相場参加者の気持ちを
全く考えていませんでした。

その為、
サポレジラインにレートが来た時に
単純にバチンとエントリーしていたので、

「そのまま逆行されて即損切り」

なんていうことが多かったです。

画像の赤マルでは、
直近高値が意識されているのですが、
反落した主な原因というのは、

・逆張りを狙った人達の新規売り
・直近高値更新を狙って買った人達の損切り
・下で買っていた人達の利食い

といった3つの働きによって下落しています。

「まぁ、確かに。そりゃそうでしょ」
と思うかもしれませんが、
FXで全然勝てない人は、
頭でこの事はわかっているけど、
相場を見ている時に、
この事を考えていない事が多いです。

まず、上記画像の赤マルでは、
売りたい人達からすると、
直近高値の赤ラインに来たら、

「損切り位置も、
高値超えに置けば小さく済む」

「更にここから下落したら、
大きく取れそうだから売ってやろう」

と考えて新規売りをしてきます。

次に買いたい人達からすると、

「高値更新すれば売りの損切りも出て、
一気に上昇しそうだから、
ブレイク狙いで買っておくか」

という心理が働いて、
ブレイク狙いの買いが入ってきます。

しかし、買いポジションを持って、
ブレイクする事を期待しているのですが、
ブレイクしないとわかると、

「あれ？ブレイクすると思ってたのにしない」

「じゃあ、逃げないとヤバそうだ」

と判断して損切りをしてきます。

更にこれに加えて、
下の方から買いポジションを
持っている人達からすると、

「全体の流れは上だし、
直近の高値を超えたら
更に伸びそうだから、
まだポジションはキープだな」

と考えて、高値更新するか、
様子見をしてきます。

しかし、直近の高値で抑えられて、
更新しない事を確認すると、

「あれ、高値更新しないなぁ」
「それなら一旦利食いしておくか」

と判断して、利食いをしてきます。

この3つの心理が働くことで、
直近高値で抑えられて、
赤マルの位置から下落していくのです。

FXで全然勝てていない人は、
この心理をぼんやりとわかっているだけで、
しっかり理解していない為、
トレードに活かせずに勝てていないのです。

全然勝てていなかった頃の私も、
説明されれば、

「あーなるほどね」

なんて理解できたのですが、
大衆心理を考える癖がなかったので、
いざトレードをするとなると、
この考えを活かしきれずに
全く勝てない時代が長く続きました。

関連記事：売買している人達の気持ちを考えてトレード精度を激増させよう

大衆心理を考えると複数のシナリオを立てられる

FXで全然勝てない人の場合、
トレードをする際に

・サポートにレートが来たから買い
・レジスタンスにレートが来たから売り

といったように、
1つのシナリオしか持っていません。

その為、
自分の思惑と逆の動きになった時に、

「え？なんだこの動きは？」
「どうすればいいんだ？」

なんて急にわからなくなってしまい、
変なトレードをしやすいです。

例えば、
FXで全然勝てない状態だと、
チャートが下記画像のような場面では、

「赤ラインに来たら押し目買いをしよう」

というシナリオしかありません。

一方で、大衆心理が読めるようになると、

「赤ラインがサポートで意識されてるけど、
ここを下抜けたら買いの損切りが出るな」

「そしたらトレンド転換した可能性が高いので、
赤ラインまで戻ってきたら売りが入るかも」

と考えることができるので、
サポレジ転換を狙った売りのシナリオも
立てることができます。

実際にこの後の動きを見てみると、
以下のようになりました。

結局、
赤ラインでは押し目買いが入らずに下抜けて、
サポレジ転換の売りが入っていますね。

このような感じで、
大衆心理が読めるようになると、
複数のシナリオを立てられるので、
自分が予定した動きとは
違った動きをしたとしても、
すぐに頭を切り替えることができます。

関連記事：FXで失敗しにくいトレードシナリオの書き方や考え方

FX歴が長い人が大衆心理を学ぶと特に効果的

FX歴が長いのに全然勝てない人が
大衆心理を学ぶことは特に効果的です。

なぜなら、
大衆心理を使うトレードというのは、

・全体の流れを読む力
・水平線を引く力

といった基礎的な力があった方が、
早く習得ができて、
効果が表れる時間も短くなるからです。

FX歴が長い人というのは、
これらの力が
備わっていることが多いので、
大衆心理を学び始めると、
一気に化ける可能性が高いです。

実際に私自身も、
大衆心理を学ぶ前は、

「いまいち勝ちきれない」

といった状況がずっと続いていました。

しかし、大衆心理を学びだしたら、
3ヶ月経った頃に、
チャートの動きを読めるようになり、
トレードの精度が安定し始めました。

ですから、あなたが今現在、
FX歴が長いけれど、

「全然勝てない」

という状況が続いているなら、
大衆心理を学んでみると、
一気に進化するかもしれません。

もし、大衆心理について、
詳しく学んでみたい場合は、
まずは以下の記事から読んでみてください。
⇒FXでも相手の気持ちを考える事が重要です

大衆心理を学ぶだけでは勝てない

ここまで、
FX歴が長いのに
全然勝てない人は

“大衆心理を学んでみよう”

とお伝えしてきました。

しかしながら、
大衆心理を学んだだけでは
FXでそう簡単には勝てません。

学んだ知識を
実践で使えるようにするために、
検証と訓練が必要になります。

いくら上辺だけを学んだとしても、
いざリアルとなると
思考停止になってしまい、
上手くトレードができません。

ですから、
大衆心理の読み方を覚えたら
出来上がった過去チャートでもいいので、
大衆心理を読む訓練をしましょう。

関連記事：過去チャートを見て値動きの理由を読解することの重要性とは？

まとめ

FX歴が長いのに全然勝てない人は、
実はすでにFXで結果を出す力を
持っていることが多いです。

しかし、長年FXをやっていると、
色んな知識が入り込んでしまい、
情報過多になって、
上手く力を活かしきれていません。

その為、
今ある知識をいったん横に置いて、
シンプルにローソク足から
相場参加者の心理を読む訓練をした方が
チャートを読む力が格段に上がります。

そしてそれが、
トレード内容の安定へとつながっていくので、
私個人としては、
大衆心理を学ぶことをオススメします。