FXは長期足になるほどトレードが簡単になる？その理由は？

FXでトレードをする場合、

・スキャルピング
・デイトレード
・スイングトレード

といったように、
いくつかトレードスタイルが存在します。

そして実はFXでのトレードは
時間軸が長期足になるほど
難易度が下がっていきます。

要するに簡単になるわけです。

では、なぜ長期足になるほど
トレードが簡単になるのでしょうか？

今回はその辺りについて、
私の考えをお伝えしていきます。

エントリー時の判断材料が少ない

私の経験上、
FXでは長期足になるほど、
トレードが簡単になる理由に、

“複数の時間足を同時に見ながら
トレードをする必要がなくなる”

というのがあります。

通常、FXでトレードをする際は、
大きな時間軸の流れに沿って
トレードをしていくと
勝率も高く、利益も伸びやすくなります。

その為、仮に1分足で
スキャルピングをするにしても、
1時間足以上でトレンドを確認して
1分足でエントリータイミングを探ります。

しかも、トレードする時間軸が
短期足になるほど、
チェックする時間時足も増えます。

例えば、
1分足をメインにトレードをする場合、
見る時間足としては、

・1分足
・5分足
・15分足
・1時間足

といったように、
複数の時間足を見ながら
トレードをする事が多いです。

ということは、
これら全ての時間足の流れを確認しながら
トレードをしていくことになるので、
判断材料が多くなり、
その分、難易度が上がっていきます。

逆に、
長期足をメインにトレードをする場合、
その時間足以下の時間足は
特に見る必要がありません。

仮に4時間足でトレードをする場合、
4時間足だけで十分トレードができるし、
複数時間足を使うにしても、
日足を見るぐらいで十分です。

その為、長期足になるほど、
エントリーの判断材料が少なくなり、
迷わずにトレードができるので、
難易度が下がっていくのです。

サポレジラインの効き目が強くなる

次に、長期足のトレードが簡単な理由に、
長期足になればなるほど、
サポレジラインの効き目が強くなるので、
単純な手法で十分結果が出る点です。

なぜなら、FXの場合、

・1分足より5分足
・5分足より15分足
・15分足より1時間足
・1時間足より日足

といったように、
長期足になればなるほど、
相場参加者の数も増えていきます。

よって、
相場参加者の数が多いほど
意識されるラインも強くなるので、
長期足でのサポートラインや
レジスタンスラインでは、
反応しやすくなります。

また、機関投資家やファンドと呼ばれる
大口投資家達は、
日足や週足をメインにしている事が多い為、
日足や週足のサポートラインや、
レジスタンスラインは特に意識されます。

その為、単純な押し目買いや
戻り売りをするだけで
十分結果を出すことができるので、
この点からも、
難易度が低くなるわけです。

ノイズに巻き込まれにくい

更に長期足をメインにしていると、
ローソク足1本1本の値幅が大きくなるので、
無駄なノイズに巻き込まれにくくなります。

これが1分足や5分足などの
短期足でのトレードになると、
ちょっと大きく動いただけで、
その動きに巻き込まれて
損切りになることが多くなります。

特に雇用統計などの
大きく動く指標なんかでは、
簡単にノイズに巻き込まれます。

これによって、
損切りを連発するはめになり、

・ポジポジ病
・リベンジトレード

といったことが起きやすくなるので、
資金を大きく減らすだけでなく、
これらの行為が癖となって、
FXでの安定した勝ちから
遠ざかることになります。

コチラの記事でも書いたように、
実際に私自身も
短期足でトレードをしたせいで、
これらの癖が付いてしまい、
1,000万以上の損失と
5年以上の時間を無駄にしました。

一方で長期足でトレードをすると、
指標程度の動きだと
ノイズの範囲になるので、
短期足のトレードのように、
ちょこちょこ損切りをすることが大きく減ります。

その為、連敗によって切れてしまい、
ポジポジ病になったり、
リベンジトレードをしたりすることも
ほとんどなくなるので、
余計な遠回りをせずに済みます。

長期足のトレードにもデメリットがある

長期足のトレードの方が
短期足のトレードよりも簡単ですが、
一応、デメリットはあります。

損切り幅が大きくなる

まず、当然ですが、
長期足のトレードになると
値幅が大きくなるので、
損切り幅が大きくなります。

通常、短期足のトレードであれば、
損切り幅が-25pipsぐらいで治まりますが、
長期足でトレードをする場合、
-50pips以上になることもあります。

特に日足や週足でトレードをする場合は、
-100pipsを超える事も普通なので、
人によってはこの損切り幅が
精神的に耐えられないことがあります。

しかし、その分、利食い幅は、
+100～500pipsなど、
大きな値幅を取ることもできるので、

「チャートに張り付かずに
1回で大きく利益を取りたい」

という人にとっては、
そこまで大きなデメリットではないと思います。

トレードの経験値を積むスピードが遅くなる

次のデメリットとしては、
トレード回数が少なくなる事です。

長期足になれば、
値幅が大きくなるので、
エントリーポイントに来るまでに
時間が掛かります。

また、エントリー後も
決済するまでに時間が掛かります。

ということは、
トレード回数が少なくなることで、
短期足のトレードよりも、
経験値を積むスピードが遅くなります。

FXに限らず、どんな事でも同じですが、
一番早く上達する秘訣は、
やはり実戦経験を積むことです。

経験を多く積めば積むほど、
値動きの癖や勢いなどが、
自分の中に積まれて行き、
様々な値動きに対して、
瞬時に対応する事ができるようになります。

長期足をメインにトレードをすると、
このようなデメリットがあるので、

「5年以上掛けて
FXで稼げるようになればいい」

といった人でないと、
少しきついかもしれません。

どの時間足でのトレードが一番やりやすいのか？

長期足でのトレードは
短期足のトレードに比べると
難易度は大きく下がります。

ただ、その分、
経験値を積むスピードが遅くなるなど、
デメリットも多少あります。

その為、長期足のトレードが簡単とはいえ、
少し手を出しづらいかもしれませんが、
そんな時にやりやすいのが、
1時間足～4時間足のトレードスタイルです。

なぜなら、1時間足～4時間足というのは、
日足や週足メインのトレードに比べると、
トレード回数も多く、
損切り幅も小さく済むからです。

それでいて、サポートラインや
レジスタンスラインの効き目も強いので、
単純な手法でトレードができます。

更に値動きもゆったりしているので、
ポジポジ病やリベンジトレードなども
すごく起きにくいので、
遠回りするようなことも大きく減ります。

しかも、チャートに張り付く必要もないので、
仕事などで忙しくて
FXに時間が取れない人にとって、
非常にやりやすいトレードスタイルになります。

実際に私自身も、
短期足のトレードで1,000万を失ってから、
4時間足のトレードに変更しました。

そしたら、
ポジポジ病などの悪い癖が大きく減って
損小利大のトレードができるようになり、
FXで安定した結果を出すきっかけを
つかむことができました。

この時の経験談を踏まえながら、
4時間足のトレードについて
詳しく解説した記事を書いたので、
興味があれば読んでみてください。
⇒4時間足のデイトレがFXで勝てるきっかけになった！

まとめ

今回は、FXでのトレードは
長期足の方が簡単になる理由について
私の考えをお伝えしてきました。

FXでトレードをする場合、
短期足のトレードになるほど
難易度は上がっていきます。

その為、ポジポジ病などの
悪い癖がつきやすく、
遠回りすることも多くなります。

一方で、長期足のトレードでは、
単一の時間足だけを見て
トレードをするだけで
結果を出すことができるので、
難易度としては低くなります。

ですから、
もし短期足のトレードで
上手く結果が出ずに悩んでいるなら、
一度、1～4時間足ぐらいのトレードを
試してみるといいかもしれません。

ぶっちゃけた話、
この時間軸で安定したトレードが
できるようになれば、
FXで勝てる意識が身について、
短期足のトレードに変えたとしても、
けっこう上手くトレードができるように
なっていますから。