FXで失敗する仕組みを1000万の大損経験から考えてみた

私はFXで安定した結果が出るまでに、
1000万以上の損失と、
5年以上の時間が掛かりました。

今回は、その嫌な体験から、
“FXで失敗する仕組み”というか、
流れを考えてみました。

もし、この記事を
読んでくれているあなたが、
FXで未だに負け続けているなら、
私のような無駄な失敗と、
無駄な時間を過ごさない為にも、
今回の内容を、
参考にしていただければと思います。

短期足のトレードから始めて失敗

私がFXを始めた当初は、
1分足のスキャルピングから始めました。

FX初心者の場合、
ネットなどでスキャルをやって、
サクサク勝っている人のブログを読むと、

「2~3pips取るぐらいなら自分でも出来そう」

なんて勘違いしてしまい、
1分足などの短期足でトレードを始めます。

しかし、実はこれが、
FXで失敗する可能性を
高める仕組みになっています。

FXというのは、
トレンドに沿ったトレードをするのが、
勝ちやすく、利益を大きく伸ばせます。

つまり、

・上昇トレンドなら買いでエントリー
・下落トレンドなら売りでエントリー

といった感じです。

そして、そのトレンドというのは、
1時間足以上の時間軸で判断していきます。

なぜなら、1時間足以上の時間軸は、
相場参加者のほとんどが見ているからです。

FXは極端に言えば、”多数決のゲーム”です。
多くの人が見ている方向に付いていく事で、
流れに乗ったトレードができる仕組みです。

イメージとしては”流れるプール”です。

流れるプールは、流れに乗って泳ぐと、
スイスイと泳げますが、
流れに逆らって泳ぐと、
物凄い体力を消耗しますよね。

そして、
流れに逆らったまま泳ぎ続けていると、
その内、体力が尽きて、
流れの方に流されちゃいますよね。

FXもこれと同じで、
大きな流れに乗っていくことで、
スイスイと利益を伸ばす事が可能なのです。

ところが、1分足や5分足といった、
短期足だけを見てトレードをしてしまうと、
1時間足以上の大きな流れに気付かず、
流れとは逆のエントリーをする事が
よくあります。

例えば、下記画像のチャートは、
1分足のチャートなのですが、
これを見ると、下落トレンドですよね。

その為、1分足だけを見ていると、

「下落トレンドだから売りだ！」

なんて判断して、
黄色マルのような位置で、
売りエントリーをしがちです。

しかし、この場面を、
4時間足で見てみると、
以下のようになっています。

黄色マルが1分足で売った場面です。

思いっきり上昇トレンド中の
押し目ポイントですよね。

しかも強いサポートになっているので、
反転する可能性が非常に高い場所です。

だから、ここは本来、
絶好の買いポイントになります。

短期足だけを見てトレードをしていると、
このように、本来買いで入るべきところを、
売りで入ってしまい、
大きな利益を取り逃すだけでなく、
むしろ”損をしてしまう”
という失敗が頻繁に起こります。

私自身もFXを始めた当初は、
短期足しか見てなかったので、
このような失敗を
ひたすら繰り返していました。

これはFX初心者に特に起きやすい、
失敗の仕組みでもあります。

関連記事：これホント！FXでのスキャルピングは大損の元！

損切りができなくなって失敗

“FXで損切りは絶対！”

という事は、FX初心者であっても、
必ず知っている事です。

FXを始める際は、
必ずと言っていいほど、
FXでの失敗体験談を読んだりするので、

「損切りを徹底する！」

と最初はしっかり頭に入っています。

しかし、人間というのは、
忘れっぽい仕組みがある生き物で、
最初は損切りをちゃんとするのですが、
連敗が続いたりすると、

「これ以上損をしたくない！」

という思いから、
損切りの大切さを忘れてしまい、
損切りができなくなります。

つまり、損切りの大切さよりも、
資金を失う苦痛の方が強過ぎて、

「損切りをすべき！」

という考えが跳んでしまうんですよね。

そうなると、ここから、
“FXでやっちゃいけない失敗”
を繰り返していく事になります。

例えば、

・損切り出来ずに放置
・ナンピンを繰り返す
・通常の倍のロット数でエントリー

といったことをしがちですが、
実はこれらの事は、最初は
上手くいく事が結構あるんです。

“損切りをせずに放置しておいたら、
レートが戻ってきてプラマイゼロや、
ちょいプラスで逃げることができた”

“ナンピンをして平均レートを下げたら、
レートが戻ってきて、
プラスで逃げることができた”

“倍のロット数でエントリーしたら、
前のトレードの損を取り返せた”

といった感じにです。

しかし、このような
間違った成功体験をしてしまうと、
それが癖になってしまい、
これらのやっちゃいけない事から、
抜け出せなくなるんです。

そうなると、
上手くいってる時はいいですが、
失敗すると1発退場が待っています。

私自身も、この悪い癖が付いてしまい、
ここから抜け出すのに一番苦労しました。

この悪い癖から抜け出せなかったせいで、
FXで1000万の損失と、
5年以上の時間を無駄にしたと言っても、
過言ではありません。

特に私の場合、
損切りが悔しくて仕方なくて、
損切りをしたとしても、
すぐにポジションを取り直すなど、
ポジポジ病にめちゃくちゃ苦しみました。

完全にFXで失敗する仕組みの流れに
乗っかっていました（笑）

関連記事：FXで失敗し続けた私の人生は断末魔だった

1発逆転を狙って失敗

短期足のトレードから始めると、

・損切りできない
・ナンピン
・リベンジトレード

といった事を繰り返して
資金をどんどん減らしていきます。

これが続くと最後にすることは、
大きく動く経済指標で
1発逆転を狙うことです。

例えば、雇用統計や政策金利など、
一瞬で大きく動く指標で、
大きなロット数を張って
1回で大きな利益を取ろうとします。

しかし、
負のスパイラルに陥っている時は、
このようなことをやっても、
ほぼ確実に失敗します。

見事に仕組まれたかのように散ります。

そして、そこで全ての資金を失って
FXから退場するハメになるのです。

FXで失敗する仕組みは、
大体がこんな感じです。

私の周りの大損経験がある、
トレーダー達の話を聞いても、
みんな似た感じで失敗しています。

関連記事：FXでハイレバを使い過ぎて失敗！大損して地獄を見た話

FXでの失敗を最小限に抑えるには・・・

ここまで”FXで失敗する仕組み”
というのを説明してきました。

そしたら、
これらの失敗を抑えるには、
どうすればいいのか？

という疑問が出てくると思います。

この失敗する仕組みの流れを、
再度整理してみると、

・短期足のトレードを始める
・損切りができなくなる
・ポジポジ病などが発生
・大損して失敗する

といった流れでしたよね。

ということは、
一番最初の、

“短期足のトレードを始める”

というのが、
失敗する仕組みの大元です。

それであれば、この短期足を
長期足に変えれば、
FXで失敗する仕組みの流れを、
断ち切れそうですよね。

長期足トレードのメリットは？

短期足のトレードが、
FXで失敗する仕組みを作っているなら、
それを長期足に変えれば、
この仕組みから
脱却できる可能性が高まります。

因みに長期足というのは、ここでは、
1時間~4時間足でのトレードを意味します。

1時間~4時間足でトレードをすると、
大きな流れに沿ったトレードが
できるようになります。

この記事の最初の方でも伝えたように、
1時間足以上の時間軸は、
相場参加者のほとんどが見ています。

その為、これらの時間軸をメインにして、
トレードをしていけば、
大きな流れに乗ることができて、
比較的簡単に勝つ事が出来ます。

しかも1時間足以上のトレードだと、
1回で100pipsなど、
大きく利益が取れるので、
損少利大のトレードが身に付きます。

更に、1時間足以上のトレードをすると、
ナンピンやポジポジ病に、
掛かりにくくなります。

なぜなら、1時間足以上だと、
値動き自体がゆっくりしているので、
トレードチャンスも多くはありません。

その為、心に余裕を持ったトレードができ、
“無駄にエントリーする”
という癖が付きにくいからです。

FX初心者には長期足トレードが特にオススメ

FX初心者の場合、
トレードに慣れていない事から、

・ポジポジ病などの悪癖がつきやすい
・全体の流れに沿ったトレードができない
・損小利大のトレードができない

といった傾向があるので、
FXでの失敗を起こしやすくなります。

その為、1時間足以上のトレードで、

・トレンドを読む力をつける
・効果的な水平線を引く力をつける
・損小利大のトレードを癖づける
・落ち着いてトレードをする

といったように、
FXで安定した結果を出す為の
基盤を身につけると、
FXで失敗する仕組みにはまらず、
最速で結果を出すことが可能です。

実際に私自身も、
FX初心者の内から
短期トレードに手を出したせいで、
1,000万以上の損失を出しました。

そして、その失敗から、
トレードを4時間足に変えてから
徐々にトレードが安定し始めて、
FXで失敗する仕組みから
抜け出すことができました。

その時の経験を交えながら、
1時間足以上のトレードの
特徴をまとめてみたので、
良ければ参考にしてみてください。
⇒4時間足のデイトレがFXで勝てるきっかけになった！

FX歴が1年以上ある場合は15分足がオススメ

逆にFX歴が1年以上ある場合、

・トレンドを読める
・効果的な水平線を引ける

といった力が備わっている事が多いので、
15分足のデイトレが良いと思います。

なぜなら、15分足ぐらいになると、

・1日1回平均のトレード回数
・損小利大のトレードができる
・ポジポジ病などの悪癖もつきにくい
・比較的短時間で終わる
・勝率もそこそこ高くできる

といったように、
全てがちょうどいいので、
適度なペースで経験値を積めるからです。

因みに、15分足のデイトレに関しても、
特徴をまとめてみたので、
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も参考にしてみてください。
⇒FXでデイトレをするなら15分足の手法が一番やりやすい！

まとめ

今回の記事では、
FXで失敗する仕組みを考えながら、
失敗を最小限に抑える方法を
私の体験から解説してみました。

もし、あなたが、
未だにFXで負け続けている状態で、
上記でお伝えした
失敗の仕組みにはまっているなら、
トレードの時間軸を長めにすると、
失敗の流れから脱却できるかもしれません。