FXのトレード手法で、
マーチンゲールという手法があります。

この手法の凄いところは、
理論上、勝率がたった1%でも、
トータルでプラスにできることです。

 

その為、昔は”最強の手法”
なんて騒がれていたのですが、
実はこのマーチンゲールには
落とし穴があります。

 

マーチンゲールの詳細

まず、マーチンゲール手法を使うと、
なぜ勝率1%であっても、
トータルでプラスにできるのかというと、

“負けたらロット数を倍にする”

という方法を使うからです。

 

例えば、
5枚でエントリーして損切りになった場合、
次のエントリーは、その倍のロット数の
10枚にしてエントリーします。

そして、10枚でも損切りになった場合、
次は10枚の倍、つまり20枚にして、
トレードをしていくのです。

 

そうすることで、1回の勝ちで、
今までの負けを、
一気に取り返す事ができます。

 

もう少し詳しく説明すると、
マーチンゲール手法を使うと、
5枚エントリーで、
-10pipsの損切りになった場合、
-5,000円の損失になりますよね。

 

そこで次に10枚でエントリーしたら、
10pipsの利食いをすれば、
10,000円の利益になるので、
トータルで+5,000円の利益になります。

 

後はこれをひたすら繰り返していけば、
どんなに連敗しても、
最後に1勝すれば、
必ずトータルでプラスになるわけです。

 

この仕組みが、
マーチンゲール手法を使うと、
FXで勝率1%でも勝てる理由です。

正に魔法の手法ですよね!

 

マーチンゲールの落とし穴とは?

しかし、このマーチンゲールですが、
この手法で勝つには条件があります。

 

それは・・・

資金が無限にあること

 

FXでマーチンゲールを使う場合、
負けたらロット数を倍にしていくのですが、
損切りになると資金が減る上に
次のトレードでは
必要証拠金も倍に増えます。

よって、1回の利食いになるまでに
倍のロット数に耐える事ができる、
莫大な資金が必要になってきます。

 

FXの場合、連敗は普通にあるし、
最悪10連敗なんてこともあり得ます。

 

仮に1万通貨から始めて、
10連敗した場合、
エントリー枚数の増え方を見ると、

・1万通貨
・2万通貨
・4万通貨
・8万通貨
・16万通貨
・32万通貨
・64万通貨
・128万通貨
・256万通貨
・512万通貨

といった具合に増えていきます。

 

ということは、11回目に
やっと利食いをできたとしても、
その時のエントリー枚数は
1,024万通貨も必要になるわけです。

こんなの一般的じゃないですよね。

 

その為、
マーチンゲールの手法を使いこなすには、
無限の資金が必要になります。

 

マーチンゲールはメンタル負荷も大きくなる

更にマーチンゲールを使うと、
もう1つ問題が出てきます。

 

それが・・・

ロット数増加によるメンタル負荷

ということになります。

 

マーチンゲール手法を使うと、
負ける度にロット数を増やしていきます。

という事は、その分、
メンタル負荷が増えていきます。

 

仮に、使うマーチンゲールの手法が

・利食い:+10pips
・損切り:-10pips

だとしましょう。

 

そして、エントリー枚数を5枚から始めると、
5連敗したら、
80枚でトレードをする必要があります。

こうなると、
自分の精神的許容値を超えてしまい、
10pipsの利食いまで待てずに
5pipsなどで利食いをしやすくなります。

 

しかし、これをやってしまうと、
マーチンゲールの優位性が崩れて、
トータルでプラスにならなくなります。

その為、この手法を使うと、
メンタル負荷の問題も出てくるので、
あまり現実的な手法ではないのです。

 

実は私もマーチンゲールで破産しました

実は昔、私もこの手法を知って、

「勝利の聖杯を見つけた!」

なんて事を思って、
マーチンゲールを使ってみたら、
エントリー枚数増加による精神的負荷と、
損切りをした時の精神的苦痛が、
恐ろしいぐらい強かったです。

 

なぜなら、今までFXのトレードで、
5枚エントリーとかしてなかったのに、
連敗を繰り返して
いきなり50枚とかでエントリーすると、
メンタル負荷が急増するからです。

しかも、連敗することで、
資金もあっという間に減って、
即破産でしたから(笑)

 

だから、理論上は、
勝率1%で勝てると言っても、
普通の人であれば、
資金的にも精神的にも限界があるので、
結局マーチンゲールは、
使いこなすのがほぼ不可能な手法なのです。

 

普通にトレードをするのが一番の近道

マーチンゲールの仕組みを考えると、
最強のトレード手法のように感じますが、
実際はほとんど使い物になりません。

 

それであれば、デイトレードなど、
普通にトレードをした方が
圧倒的に早く結果が出るようになります。

 

しかも、FXで安定したトレードをするには、

・全体の流れを読む力
・反転しやすい水平線を引く力
・相場参加者の心理を読む力

といった3つの力があれば十分です。

特別なインジケーターや
テクニカルを使う必要はありません。

 

その為、マーチンゲールのような
実運用に効果がない手法を使うよりも、
これら3つの力を駆使して
自分なりの手法を作った方が
ずっと効果的です。

何だったら、
まずは全体の流れを読む力と
反転しやすい水平線を引く力だけでも
習得すれば、
FXで安定した結果を出す事は可能です。

 

もし、これらの3つの力が
自分に備わっているかを
確認したい場合は、
以下の記事も読んでみてください。

FXの効果的な勉強方法とは?まずやるべき事は環境認識から!

効果的な水平線を引く際のちょっとしたコツとは?

FXでも相手の気持ちを考える事が重要です

 

自分に合う手法が作りたいなら

逆に、上記の力は持っているけど、
自分に合った手法の作り方が
よくわからない場合もありますよね。

 

そんな時は、

・自分で適当に作る
・他人の手法を使う
・FX商材の手法を使う

といった方法のどれかを利用すれば、
比較的簡単に
自分に合った手法が作れると思います。

 

もし、これらの方法について、
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXで自分に合う手法のルール作りはどうやればいい?

 

勝率100%の手法はないと思った方がいい

マーチンゲールに手を出す場合、
勝率100%を求める人が多いです。

昔の私もそうでした。

 

ですが、何が起こっても
おかしくないFXの世界では
勝率100%というのは
存在しない方がいいと思った方がいいです。

そもそもFXでは
勝率100%を目指すものではなく、
お金を稼ぐ為にするものですよね。

 

それなのに勝率100%にこだわって
逆にマーチンゲールで大損したら
本末転倒です。

それにFXの場合、
理論上は勝率30%であっても
リスクリワードを調整すれば
お金を増やすことができます。

 

例えば、勝率30%でも、

・利食い:+100pips
・損切り:-30pips

というリスクリワードであれば、
100回トレードをすれば
トータルで+900pipsにもなります。

 

この事を考えると
勝率が高くなくても
お金が増えることがわかりますよね。

関連記事:“高勝率な手法=FXで稼げる”という事ではない

 

とはいっても、
あまりにも勝率が低すぎると
精神的に耐えられなくなるので
多少は必要なのですが。

その為、
もし、手法を高勝率にしたい場合は
以下の記事も参考にしてみてください。
FXで高勝率な手法を目指すなら細かい動きを良く見るべき!

 

まとめ

今回は、FXで使う
マーチンゲールの手法について
色々と解説をしてきました。

 

マーチンゲールの場合、
理論上は最強の手法ですが、

・資金が無限に必要
・精神的負荷が大きい

といったことから、
実運用ではあまり役立ちません。

 

むしろ、この手法を使うと、
あっという間に破産することもあるので、
使わないのが無難です。

それであれば、
普通にトレードをしていた方が
よっぽどFXで稼ぐ可能性を秘めています。

 

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