FXで手法を作る場合、

「複雑にしないと勝てない」

というイメージがありますが、
実は単純な手法で十分結果は出ます。

 

そして、FXで単純な手法の1つに、
V字という手法がありますよね。

 

この単純な手法だけでも、
FXでは普通に通用します。

では、このV字手法というのは、
どのような仕組みになっていて、
単純なのになぜ通用するのでしょうか?

 

V字ができる仕組みと有効な理由とは?

まず、V字ができる仕組みとして、
強めに一方的に下げることが重要です。

 

これによって、
多くの相場参加者が、

「下げの勢いが強いな」
「じゃあ、売りを考えよう」

という考えになるので、
売り目線になります。

 

しかし、その後、下がらずに、
少し強く戻ってくることで、

「あれ、下がらないな」
「買いの勢いが強いのか?」

なんて感じて、
売るのを控えてきたり、
すでに売っている人達は
決済や損切をしてきます。

 

そして、この売りの決済により、
更にレートが上昇すると
売っていた人達が、

「ヤバイ!戻りの勢いが強い!」
「逃げないと一気にやられる」

と焦って一斉に決済をしてくることで、
V字が完成していきます。

 

要するに一種のダマシみたいなものです。

 

また、V字ができると今度は、

「買いの勢いが強いから
ここから更に上がりそうだ」

なんて買いを狙ってくる人達も
急に増えてくるので、

・新規の買い
・売りの決済

というダブルの買いが入るので、
V字ができたらエントリーする手法は
有効に働くわけです。

 

このV字は、頻繁に出現するので、
再現性も高く、V字を作ったら、
そのまま大きく伸びる事も多いので、
FXでのV字手法は、かなり使えます。

私もV字手法を良く使っていて、
勝率も高く、利益も伸びやすいので、
お気に入りの手法の1つです。

 

V字は大きく下げるほど威力を増す

V字は、大きく動けば動くほど、
戻した時の力も大きくなります。

 

大きく下に動くという事は、
それだけ多くの人達が、
売り目線になっているので、
そこから急反発をすると、
売っている人達は、
みんな焦って一斉に逃げてきます。

 

そして、反発する力が強いほど、
相場参加者の目線が
一斉に買い目線に変わりやすいので、
買ってくる人も増えて
V字が出来上がっていきます。

 

因みに、このことを逆に考えると
大きく動いた時というのは
V字が起こりやすいので
追いかけてエントリーはしない方がいいです。

例えば、大きく下げると、
つい飛び乗りで売りたくなるのですが、
V字が起きる可能性があるので
売らない方がいいということです。

 

このように、
V字の仕組みを知ることで
実は無駄な損失も
防ぐことが出来ちゃうのです。

 

トレンドとサポレジを加えると更に効果的

V字の手法を使う場合、
トレンドとサポレジを加えると
更に効果的です。

 

例えば、下記チャート画像は
5分足なのですが、
V字ができて上昇していますよね。

 

この場面を1時間足で見ると、
以下のようになっています。

 

上昇トレンドが出ていて、
サポートラインが引ける場所で
急反転してV字になっています。

 

このように、
トレンドと同じ方向に加えて、
意識されるサポレジでV字が出ると、
大多数の相場参加者の目線が
一斉に同じ方向を向くので、
強い上昇が起きやすくなります。

 

また、サポレジ付近というのは
損切り注文が溜まっている事が多いので
大口がそこを狙ってきて
ダマシが起きることも多いです。

 

例えば、大口はサポートライン付近で
一旦売りを入れて
サポートラインを下抜けさせます。

こうすることで、
買いの損切りを出させて
その損切り注文に対して
売りのポジションをぶつけて決済をします。

 

更にこれに加えて、
新規でも買いを入れてくるので
サポートラインを少し割ったところで
レートが急騰してV字ができていきます。

その為、このような場面を狙っていくと
手法の精度も上がるし、
利益も大きく取ることが可能です。

 

もし、大口が狙う場所を
より詳しく知りたい場合は
以下の記事で解説をしているので
よければ読んでみてください。
FXで大口投資家はどこを狙ってくる?大衆心理から考えてみた

 

押し目買いや戻り売りも有効

更にV字の場合、V字ができた後の
押し目買いや戻り売りも有効です。

 

V字ができた後というのは、

「明らかに買いが強い」

と多くの相場参加者が判断しているので、
買いが入りやすい状態です。

 

ただ、買いたい人が多いとはいえ、

「できるだけ安く買いたい」

と考える人も多くいます。

 

その為、V字ができた起点まで
レートが戻ってくると、
買いたい人達がチャンスと考えて、
押し目買いをしてきます。

よって、この心理に便乗して
押し目買いをするのも効果的です。

 

私もV字を狙う場合は、
押し目買いや戻り売りをよく狙います。

なぜなら、普通のV字で入る場合、
ブレイクを狙う事と同じになるので、
V字の起点で反転下落することも
意外に多くあるからです。

 

その為、V字の起点を
しっかりブレイクした事を確認した方が、

“相場参加者の目線が買いになった”

とはっきりとわかるので、
押し目買いを狙う方が
勝率が高い傾向にあります。

 

指標時にもV字が出やすい

因みに私の経験上、
FXでは指標時にもV字が出やすいです。

特に雇用統計や、
ポンドの指標でV字が出ると、
そのまま一方的に動くことが多いです。

 

例えば、下記チャート画像は
逆V字の場面ですが、
ポンドの指標で発生しました。

 

しかも、この時の上位足を見ると、
以下のようになっています。

 

思いっきりレジスタンスラインで
反応して下げていますよね。

このような感じで、
指標で大きく動いた時は、
サポレジラインを確認しておき、
そこで反転し始めた時に
エントリーをしていくと、
V字を作り始める部分から
利益を取ることもできます。

 

雇用統計なんて、大きく動いた後に、
全戻しなんて事が結構ありますよね。

だから、指標でV字が出た時は、
意外にチャンスだったりします。

 

私も大きく動く指標では
よくトレードをするのですが
このV字が出るかどうかを
結構重要視しています。

特に雇用統計や政策金利は
行ってこいの動きをしやすいので
ここを上手くとらえることができると
ちょっとしたボーナスになりますから。

 

ただし、指標トレードの場合、
値動きが速い上に
乱高下もしやすいので
訓練をする必要があります。

下手すると
大損することもありえますからね。

 

もし、指標トレードのコツについて
知りたい場合は
以下の記事も参考にしてみてください。
FXの指標も大衆心理を使ってトレードができる

 

まとめ

今回は、V字を使った手法について、
色々と解説をしてきました。

一言でV字の手法とはいえ、
V字のパターンにも色々あるので、
突き詰めていくと、
かなり有効な手法を作ることができます。

 

FXでなかなか結果が出ない人というのは、

「FXで勝つには特別な手法が必要」

と考えがちなのですが、
全くそんなことはなく、
誰でも知っているような手法でも、
十分結果を出すことができます。

 

むしろ、誰でも知っている手法だからこそ、
その形が出たら、
みんな一斉にエントリーしてくるので、
思い通りの方向に進みやすくなります。

 

ただし、いくら、

「V字がFXで有効」

とは言っても、
今回のパターンは
あくまでも私の経験上のものなので、
そこは自分で検証をする必要があります。

 

そして検証から、

・勝ちやすいパターン
・負けやすいパターン

というのを見つけて、
自分だけのオリジナルなV字手法を作る事が
もっとも結果につながりやすくなります。

V字1つにしても、
検証をしてみると奥が深いので、
ご自身で色々と検証してみてください。

 

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