FXでは経済指標がたくさんあり、
指標によっては、
大きく動くものが結構あります。
そして、その経済指標で
上手くトレードができれば、
ちょっとしたボーナスにもなります。
特に毎月第一金曜日は、
米雇用統計があるので、
注目のビックイベントですよね。
そんな経済指標でのトレードですが、
必ず勝つ手法はあるのでしょうか?
目次
経済指標トレードで必ず勝つ方法はある?
経済指標は大きく動くので、
「必ず勝つトレード方法があるのでは?」
なんて思うかもしれません。
あの一瞬で大きく動く場面で
必ず勝てる方法があったら
最高ですよね。
しかし、残念ながら、
経済指標トレードで
必ず勝つ方法はありません。
まぁ、当然ですよね。
もし必ず勝つ方法なんてあったら
そこら中にFXの億トレーダーが
存在しているはずです。
それなのに
未だに多くのトレーダーが
退場している現状を見れば、
そんな方法がない事はわかりますよね。
いくら経済指標が、
大きく動くからといっても、
毎回同じように、
動くわけではありません。
上に大きく動いて、
そのまま伸びる場合もあれば、
全戻しになって、
V字のようになる事もあります。
だから、経済指標に対して、
“毎回、全く同じ方法が通用する”
という事はありません。
ただ、大きく動く指標は、
上手くトレードをすれば、
結構美味しいです。
私も大きく動く指標の場合は、
大体トレードします。
昔は経済指標トレードで勝つ方法が存在した
実はFXが認知され始めた頃は、
まだFX業者のシステムが穴だらけで、
その穴を狙った経済指標トレードが
大きな利益を生んだ事があります。
その方法を使っていた時は
経済指標トレードで
ほぼ確実に勝つ事ができました。
逆指値を使う指標トレード
まず1つ目の方法は
指標発表直前に、
今現在のレートから少し上下の位置に
買いの逆指値と
売りの逆指値を入れるのです。
これによって、
指標発表でどっちかへ大きく動くと、
どちらかの逆指値に掛かって
約定と同時に爆益になっているのです。
この逆指値を使った方法だと、
大きく動く通り道に
注文を置いておくので
約定したと思ったら
レートがすでに頂点にいて、
一瞬で数十pips取れていました。
そしてもう片方の逆指値は
何も注文が発動しないので、
キャンセルすればいいだけです。
大きな経済指標がある度に
この方法で利益が取れていたので、
正に経済指標トレードで
確実に勝つ方法ですよね。
私の知り合いのトレーダーは
この方法を使って、
1,000万以上荒稼ぎをしていました。
両建てを使う指標トレード
次のトレード方法としては、
両建てを使った方法になります。
これも逆指値の方法と
似ているのですが、
経済指標発表の前に
買いと売りポジションを
両建てで持っておくのです。
そして、買いと売りに対して、
損切りの逆指値を入れておきます。
これによって、
経済指標発表と同時に
大きく動いた際に
どちらか一方が損切りになって
どちらか一方が爆益になるので、
トータルでプラスになります。
上記のチャートであれば、
上に大きく動いたので、
買いが爆益になって、
売りが損切りになります。
あとはこの方法を
大きく動く経済指標で
繰り返していけば
利益がどんどん膨らんでいくので、
これも経済指標トレードで
必ず勝つ方法になるわけです。
どの手法も今は100%勝てない
昔は上記で説明した手法が
経済指標でトレードをする際の
必ず勝てる方法だったのですが、
残念ながら今は
この方法を使っても100%勝てません。
なぜなら、経済指標で
大きく動く際に
逆指値注文を使うと
必ずスリッページが発生して
一番悪いレートで約定するからです。
その為、
上記でお伝えした手法は
全くもって使えなくなったので、
今は経済指標のトレードで
確実に勝つ方法は存在しなくなりました。
これは先ほど紹介したトレード方法で
多くの人が荒稼ぎした事により、
FX業者が損をするので、
対策が取られてしまったのです。
基本的にFXは
FX業者との相対取引になるので、
・トレーダーの利益は業者の損失
・トレーダーの損失は業者の利益
という構図になります。
よって、
逆指値や両建てを使う方法で
ガンガン稼がれてしまうと
FX業者は大損をしてしまうので、
スリッページを発生させて
対策をするようになったのです。
更にこれに加えて、
このような業者のスキを突いた
手法を使って利益を出した場合、
・利益の没収
・口座凍結
といった措置が取られるようになり、
完全にこの方法が使えなくなりました。
一時期、FX業者では
口座凍結祭りがあったのですが、
その理由はこのような事が原因でした。
よって、今では
これらの手法は使えないので
経済指標トレードで勝つ方法は
存在しなくなりました。
今これらの手法を使っても
100%負けるので
絶対に使わないようにしましょう。
経済指標でも普通にトレードをするのが一番
経済指標の場合、
大きく動くことから、
「あの大きな動きを取りたい!」
なんて思ってしまい、
必ず勝てるような手法を探すのですが、
何だかんだ言って、
普通にトレードするのが一番です。
主な方法としては、
指標発表前に、
全体の流れを見ておき、
直近の意識されそうな場所へ
水平線を引いておく。
そして、指標発表後に動いて、
水平線の位置まで来たら
値動きを見てエントリーをする。
この単純なトレードが
実は一番効果的です。
例えば、先日私は、
指標トレードをしたのですが、
下記チャート画像の
黄色マルでエントリーをして
水色マルで利食いをしました。
これは指標発表前に、
全体の流れを見ておき、
水平線を引いておいたお蔭で
できたトレードになります。
因みに、この時の上位足を見ると、
以下のようになっています。
これを見ればわかると思いますが、
短期下落トレンドだった状態で
指標で大きく上に動いて
意識されるレジスタンスまできたので、
そこで戻り売りをしただけです。
このように、大きく動く経済指標でも、
止まるべき場所では止まるので、
そこにきたら値動きを見ながら
トレードをしていくだけで十分です。
特別な手法は必要ありません。
相場参加者の心理を使うのも有効
経済指標でトレードをする際は、
上記で解説したように
普通のトレードをするだけで十分です。
更にこれに加えて、
相場参加者の心理を考えると
トレードの精度が上がります。
相場参加者の心理とは、
ローソク足やチャートの形から
・買ってる人の気持ち
・買いたい人の気持ち
・売っている人の気持ち
・売りたい人の気持ち
といったことを考えて
トレードをしていくことです。
この方法を使う事で
指標などの速い動きでも
正確にトレードをする事が可能になります。
もし、相場参加者の心理を使って
指標トレードをした例を見たい場合は、
以下の記事を読んでみてください。
詳しいトレード内容を解説しています。
追記
経済指標で
普通にトレードをする事に加えて、
指標発表直後に
トレードをする方法もやり始めました。
その時のトレード内容も
このブログで紹介しているので、
よければ読んでみてください。
⇒指標トレード
経済指標トレードはデイトレード的にできる?
経済指標は短時間で
大きく動くので、
スキャルピング的に
トレードをする事が多いです。
ただ、時間軸をもう少し伸ばして、
デイトレード的に
トレードをする事も可能です。
この時のちょっとしたコツとしては、
“前もって、
トレードシナリオを立てておく”
ということです。
「なにそれ、普通じゃん」
なんて思うかもしれませんが、
そうなんです。
普通でいいんです。
FXでの指標トレードと聞くと、
大きく動いた後に、
“サッと逆張りで入って、
サッと利益を取る”
といった、スキャルピング的な
トレードが多いですよね。
ですが、
このような短期トレードではなく、
デイトレードをするわけなので、
・全体の流れ
・サポレジライン
といった、
基本的なことを意識して、
指標後の動きを想定しながら
シナリオを立てておくので十分です。
“指標”と聞くと、
「何か特別な事をしなきゃいけない」
なんて感じるかもしれませんが、
いつも通りのトレードをするだけで、
デイトレード的にトレードができて、
利益も伸ばすことができます。
例えば、指標発表前のチャートが、
以下のようになっていたとしましょう。
そしたら、まずは指標発表前に、
全体の流れを確認します。
今回なら、
高値と安値を切り下げているので、
下落トレンドですよね。
ということは、
基本的に売りを狙っていきます。
そして、次に確認するのが、
「反応しそうな場所はどこか?」
ということになります。
よって、意識されそうな場所へ
水平線を引いておきます。
私であれば、
以下のように水平線を引きます。
もしかしたら、
これらの水平線に加えて、
以下のようにもう1本、
「水平線を引くのでは?」
なんて思ったかもしれません。
(下記チャートの黄色ライン)
確かに黄色ラインも、
戻り高値となっているので、
意識される場所なのですが、
指標の場合、大きく動きます。
その為、仮に上に大きく動いた場合、
黄色ラインまでの距離が近く、
そこを一気に突き抜けると思ったので、
水平線は引きませんでした。
このことを踏まえた上で、
考えられる売りの戦略としては、
・上の赤ラインで売り
・下の赤ライン抜け後の戻り売り
ということになります。
ただ、
いくら指標で大きく動くとは言え、
下側の赤ラインまでは距離があり過ぎるので、
恐らくここまでは来ないでしょう。
よって、基本的には、
“上の赤ラインで売る”
という戦略1本に絞ることができます。
これで、デイトレードをする為の
シナリオができたので、
あとは指標の動きを待つのみです。
では、実際にこの後の動きをみると、
以下のように指標で動きました。
予定通り、上側の赤ライン付近まで
大きく上昇してきましたね。
こうなったら、
あとはシナリオ通りに、
この赤ライン近辺で
少し揉み合って上に抜けなければ、
売りでエントリーをしていきます。
更に、この後の動きを見ると、
以下のようになりました。
少し揉み合って、
高値を切り下げてきたので、
上記の黄色マル辺りで
売りエントリーができます。
あとはデイトレ的に、
直近のダブルボトムネック付近まで
利益を伸ばしてもいいし、
一番下の安値まで伸ばしてもいいです。
そして、この後の動きは、
以下のようになりました。
結局、どっちの利食いを選んでも、
利食い出来ていましたね。
因みに、
上記画像のピンクラインまでは、
エントリーのポイントから40pips、
下の赤ラインまでは80pipsあるので、
デイトレードでも十分な利益ですよね。
このような感じで、
指標でデイトレード的に
トレードをするなら、
全体の流れに沿った、
サポレジライン付近で
売買をするとかなり効果的です。
指標トレードは順張りと逆張りどっちがいい?
経済指標は大きく動くので、
順張りでトレードをすべきか、
逆張りでトレードをすべきか、
迷う事があると思います。
特に先ほど紹介した
デイトレード的に
トレードをする場合は尚更です。
ただ、ここに関しては、
発表後の動きによります。
先ほどデイトレードで
トレードをする方法を紹介したように、
前もってある程度シナリオを
立てておく必要があります。
逆張りが有効な場合
経済指標のトレードで
逆張りが有効な場合は、
近くに強いサポレジがある場合です。
例えば、
下記チャート画像でいうところの、
黄色マル辺りでの買いエントリーです。
なぜなら、指標であっても、
FXではサポレジラインは
必ず意識されるからです。
むしろ、こういう時こそ、
サポレジラインは意識されます。
というのも、仮にあなたが、
指標前に売りポジションを持っていて、
更に直近のサポレジを
認識していたとしましょう。
そして、指標発表後に大きく動いて、
一瞬で大きな含み益になった上に、
直近のサポートラインまでレートが来たら、
「含み益を逃したくないし、
直近のサポートラインに来てるから
一旦利食いをしておこう」
と思いますよね?
この心理は相場参加者の大多数にも、
同じように起きます。
短時間で大きく動いた時に
強いサポートラインまで来ると、
大多数の売っている人達が
利食いをしてきます。
売りの利食いは
買い決済になるので、
レートが反転する力になります。
これが強いサポートラインに来ると、
売りの利食いだけでなく、
逆張り買いを狙っている人達も
そこで買いを入れてきます。
よって、
強いサポートラインでは、
・売りの利食い
・新規の逆張り買い
といった
2つの買いパワーが働くので、
反発しやすくなるのです。
このような原理から、
経済指標で大きく動いた後に、
強いサポートラインや
レジスタンスラインに到達した場合は、
逆張りが有効です。
ただ、
サポレジにレートが来たからといって、
すぐに逆張りで入ると、
そのまま抜けることも普通にあるので、
少し待ってからエントリーすると
精度が上がります。
また、トレンドが出ている最中の
サポレジ付近での逆張りは、
かなり勝率が高い傾向があります。
この場合、指標で大きく動くので、
短期的に見ると逆張りですが、
大きく見ると順張りになります。
その為、
このパターンの逆張りは
けっこう使えます。
逆張りの利食いは伸ばさない方が良い
これは私の経験と
検証結果によるものですが、
逆張りの場合は、
あまり利益は伸ばさない方が良いです。
なぜなら、”逆張り”というくらいですが、
基本的には流れとは逆に
ポジションを取っていることになります。
例えば、
指標で下に大きく動いたとしたら、
基本的に相場参加者の大多数は
“戻ってきたら売りたい”
と考えています。
その為、逆張り買いで上手く入れても、
ある程度反発したら、
戻り売りが入りやすくなるので、
利益は限定的にするのが良いです。
もちろん、戻り売りが入らずに、
そのまま上がっていく事もありますが、
基本的には伸ばさずに
サッと利食いした方が勝率は良くなります。
順張りが有効な場合
次に順張りが有効な場合ですが、
強いサポレジを抜けて、
・トレンドが継続する
・トレンド転換する
といった場合に有効です。
例えば、下記チャート画像では、
指標で大きく下げた事によって、
強いサポートラインである、
押し安値を下抜けています。
(黄色マル)
この動きによって、
トレンド転換が起きたので、
下落トレンドに入りました。
しかも、
サポートラインを強く抜けることで、
買っている人達の損切りが一斉に出て、
相場参加者の目線が
売り目線へ変わります。
特にサポートラインをローソク足が
実体で抜けた形になると、
「明らかに抜けた」
というのがわかるので、
より目線が下落方向へ強まります。
しかし、この場合、
サポレジを抜けたからといって
すぐにエントリーするのではなく、
戻りを待ってエントリーをした方が
勝率が良いです。
なぜなら、
強くサポートラインを抜けても、
大きく動いたことで、
含み益になっている人達の利食いが出たり、
「一旦は反発するだろ」
と考えて逆張りで
エントリーをしてくる人も出てくるからです。
よって、一度反発しやすくなるので、
変にサポートラインのブレイクを狙うと、
逆にあっという間に損をする事になります。
これを避ける為に
順張りの場合は、
レートが戻ってきてから
エントリーをした方が勝率が高いです。
順張りの利食いはそれなりに伸ばせる
順張りで指標トレードをする場合は、
逆張りとは違って、
利益はそれなりに伸ばせます。
なぜなら、
サポレジをしっかり抜けることで、
相場参加者の意識が、
抜けた方向へ移るからです。
例えば、先ほどの画像を例にすると、
サポートラインをしっかり抜けたことで、
買っていた人達の損切りが出ます。
これによって、買っていた人達や
買おうと考えていた人達が、
「もう買いはダメっぽいな」
と考えるので、売り目線になります。
更にこれに加えて、
「サポートラインをしっかり抜けたから
流れが下になった可能性が高いな」
「じゃあ、売ってやるか」
なんて考えて売りを狙う人も増えます。
その為、この2つの思惑が働くことで、
相場参加者の大部分が
売り目線に傾くので、
利益も伸びやすくなるのです。
よって、指標トレードを
順張りで狙っていく場合は、
利食い幅は逆張りよりも大きめに狙えます。
因みに、今回紹介したチャートでは、
転換を狙うような順張りなりましたが、
王道の順張りを使う場合も、
大きく利益を伸ばせます。
むしろ、王道の順張りの方が
勝率も高く利益も伸びやすいので、
指標でトレードをする際も、
王道の順張りを狙うのがいいでしょう。
経済指標のトレードにトレールは有効なの?
経済指標で大きく動いた時に
良い位置でエントリーできたら
利益を伸ばしたくなりますよね。
利益を伸ばす方法として、
トレールがあるのですが、
経済指標でのトレード時は
有効なのでしょうか?
これに関する答えですが、
私の経験上、
“トレールはそこまで有効ではない”
というのが実体です。
というのも、私自身、
経済指標トレードはよくするのですが、
トレード方法を確立する為に、
大きく動く指標に対して、
5年分を徹底的に検証をしたことがあります。
大きく動く経済指標は、
通貨ペアによって
色々とあるのですが、
1ヶ月で約25トレードあります。
よって、25トレードに対して5年分、
約300トレード分を検証しました。
そしてその時にトレールで
「どのくらい利益を伸ばせるのか?」
というのを確認したのですが、
上手くいく確率は30%以下でした。
その為、トータルの結果としては、
トレールを使うよりも、
固定の利食い幅で利食いをする方が
良かったです。
また、検証に結果に沿って、
実際にトレードをしてみたところ、
やはりトレールを使うよりも、
固定幅での利食いの方が結果が良かったです。
だから、
今では指標トレードをする際は、
固定幅での利食いを使っています。
トレールが効かないのは指標の特徴的な動きのせい
実際に私が指標の検証や
リアルトレードをしてみてわかったのが、
トレールが上手く機能しないのは、
指標の動きの特徴にあると感じています。
通常、指標で大きく動くと、
“そのままどんどん伸びていく”
なんてイメージが強いですが、
実はトータル的に見ると、
大きく動いた後に反転する方が多いです。
例えば、上記画像を元にすると、
大きく下に動いていますよね。
これによって、
売りポジションを持っていた人達が
“急に大きな含み益”を抱える事になります。
先ほども説明したように、
急に大きな含み益を抱えると、
売っている人達は
利食いをしてきます。
売りポジションを利食いすると、
反対売買の買い決済になるので、
反転する力になります。
経済指標で大きく動いた時も
これと同じ心理が働きます。
よって、
トレールをしたとしても、
結局戻ってきてしまい、
利益を伸ばすことは
そこまで出来ないのです。
政策金利はトレールが使えないこともない
基本的に経済指標のトレードでは、
トレールはあまり効果的ではありませんが、
政策金利に関しては、
トレールを使えないこともないです。
なぜなら、政策金利の場合、
サプライズ利下げなどがあると、
とことん伸びる傾向があるからです。
このような時は、
トレールで利益を伸ばしていくと、
100pips以上は取れる事もあります。
しかし、政策金利の場合、
基本的には”金利据え置き”
という結果になるので、
頻繁には大きく動きません。
よって、
トレールを使うチャンスも少ないので、
使うとしても、
・普通の指標は固定pips利食い
・政策金利で大きく動いた時だけトレール
といった感じで
使い分けるのがいいかもしれません。
トレンドが出ている時はトレールも可能
政策金利の経済指標に加えて、
すでにトレンドが出ている状態の時も
トレールは可能です。
例えば、指標前の状態が
下記チャートの状態だとしましょう。
この時に指標発表があって、
以下のように下に大きく動きました。
この動きによって、
高値と安値を切り下げたので、
下落トレンドが発生しました。
そして、一旦の戻りを待って
売りを狙っていると、
以下のように戻ってきました。
ここでよく見てみると、
意識されそうなレジスタンスがあるので、
この場所で売りエントリーができます。
そして、その後の動きを見てみると、
以下のようになりました。
キレイにトレンドに沿って
下落していってますよね。
このように、
トレンドが出ている場面は、
経済指標のトレードでも
トレールがやりやすくなります。
経済指標でトレードをする際の注意点
FXの経済指標で
トレードをする際は
必ず勝つ方法はありませんが、
普通にトレードをしていれば
勝つことはできます。
ただし、注意点もあって、
・スプレッドが広がる
・スリッページが起きやすい
・ダマシ的な動きをする
といった点に注意が必要です。
スプレッドが広がる
経済指標発表時は
スプレッドが大きく広がります。
特に雇用統計や政策金利など
大きく動く経済指標では
必ずスプレッドが広がります。
しかも、
スプレッドが元に戻るまで
5分ぐらい掛かる時もあるので、
そこは注意しましょう。
「エントリーしたら悪いレートだった」
なんてこともありますから。
スリッページが起きやすい
経済指標直後に
トレードをすると
スリッページも起きやすいです。
経済指標直後というのは、
値動きが上下に物凄く荒くなります。
だから、エントリーをしたら、
値動きの荒さに巻き込まれて
悪いレートで
約定する事が多いです。
最悪、エントリー後に
画面がフリーズして
しばらくしてから
勝手に悪いレートで
約定する事もあります。
こういう事も起こるので、
エントリーをする時は
値動きが落ち着いてから
した方がいいです。
その方が
スプレッドの広がりも
収まってますし。
ダマシ的な動きをする
経済指標では
ダマシ的な動きをする事もあります。
例えば、下記チャートの
黄色枠の部分を見てください。
下ひげ陽線になって
大きく上昇してますよね。
これは経済指標発表時に
大きく下に動いた直後に
ダマシて反転した場面です。
ここでは下落トレンドだったので、
経済指標発表で
大きく下に動いたことで、
「ブレイクした!」
「更に下に動くぞ!」
と判断して、
飛びついた人たちが騙されて
一斉に損切りをさせられたのです。
このように、経済指標では
ダマシ的な動きをする事が
意外に多いです。
だから、すぐに飛びつかずに
発表直後の大きな動きを
一旦見送ってから、
冷静に押し目買いや
戻り売りを狙うのが一番です。
指標直後の大きな動きを見ると、
どうしてもそこを狙いたくなりますが、
実際は負ける事の方が圧倒的に多いです。
経済指標が発表される時間も覚えておこう
FXでトレードをするなら、
経済指標の事前予想については、
特に気にする必要はありませんが、
発表時刻に関しては
必ず把握しておきましょう。
なぜなら、
指標は一瞬で大きく動くからです。
その為、指標発表の時間を知らずに
ポジションを保有したままにしておくと、
突然指標で動いて、
損切りになる可能性が高くなるからです。
しかも、指標で大きく動くと、
損切り設定をしていも、
逆指値で注文を出すスピードが追い付かず、
設定値よりもずっと悪いレートで
損切りされてしまいます。
ですから、
指標が発表される時間というのは、
必ず覚えておきましょう。
自分勝手な予想もしないようにしよう
FXをやっている人の中には、
大きく動く指標の初動を狙って、
変に指標の動きを予想する人がいます。
例えば、
「今回の指標の予想は上か・・・」
「じゃあ、予想が下だったら
大きく下に動くから、
コッチの方が美味しいな」
なんて勝手な予想をして
指標発表前に売りエントリーをするなどです。
こんなことをしても、
基本的に指標は上か下の50%なので、
はっきり言って意味がないどころか、
逆に損をする可能性の方が高いです。
しかも、これで予想が外れて大損すると、
そこで切れてしまい、
損を取り返そうとして、
めちゃくちゃなトレードをし始めます。
そして、そこから、
・ナンピン
・リベンジトレード
・ポジポジ病
といった悪い癖がついてしまい、
FXでの成功から遠ざかる原因になります。
トレードチャンスがある経済指標は?
FXの経済指標の場合、
全てが大きく動くわけではなく、
大きく動く指標が
あるていど決まっています。
そして、その指標というのが、
・失業率
・小売売上高
・消費者物価指数
・政策金利
といった指標になります。
そして、これらの指標は、
・米ドル
・ポンド
・ユーロ
・オージー
・カナダ
といった通貨で大きく動くので、
1ヶ月で20回以上は
トレードチャンスがあります。
もちろん、
大きく動かない月もあるので、
絶対に20回以上
トレードチャンスがあるわけではありません。
それでも、大きく動く指標も
必ずいくつか出てくるので
上手くトレードをすれば
利益の積み増しができます。
*追記
最近ではアメリカの経済指標の
・失業保険申請件数
・消費者信頼感
・ISM製造業(非製造業)
といった指標も大きめに動くので、
トレードをするのであれば、
この辺りも見ておいた方がいいです。
経済指標のトレードは無理にやらなくていい
ここまで、指標トレードについて、
色々とお伝えしてきましたが、
指標トレードは
値動きが大きい上に、
上下に激しく動くので、
下手をすると、値動きに翻弄されて、
損切りを連発します。
その為、指標トレードは、
かなりの訓練が必要になるので、
無理に手を出すのは止めましょう。
それに、大きく動く
経済指標でトレードをしなくても、
普通のトレードさえしていれば、
十分安定した結果は出ます。
間違っても、
今までの負けを取り返そうとして、
大きく動く指標発表の前に、
ポジションは持つべきではありません。
逆に破産を招くだけですから。
もしあなたが、
未だにFXで勝てないのなら、
指標トレードには手を出さずに、
通常のトレードで結果を出す為に、
検証や訓練を行いましょう。
それが一番の近道ですので。
もし、普通のトレードで
結果を出す為にやるべきことが
よくわからない場合は、
以下の記事も読んでみてください。
もしくは、今現在、
自分の手法がないような場合は
以下の記事で
手法の作り方を紹介しているので
よければ参考にしてみてください。
FX初心者は手出し無用
経済指標を利用したトレードは
上手くやれば利益が取れますが、
難易度が高い事も確かです。
よって、FX初心者は
指標に手出し無用です。
FX初心者が
指標トレードをしようとすると、
早い動きに翻弄されます。
特に雇用統計などの
大きく動く指標では
値動きが速い上に
上下に激しく動くので、
大損する可能性が高くなります。
まずは指標トレードよりも、
普通のトレードで勝てるように
意識を向けるようにしましょう。
経済指標でのトレードは禁止されている!?
「FXでは経済指標のトレードが
禁止されている」
こんな事が言われる時があるのですが、
本当なのでしょうか?
これに関しては半分本当です。
経済指標を狙ったトレードは
禁止されている事があります。
国内のFX業者は禁止されていない
経済指標でのトレードは
国内のFX業者では
特に禁止されていません。
この記事の最初の方で
お伝えしたように、
昔は業者のスキを突いた手法が
出回ったので、
凍結や利益取り消しが起きました。
ただ、その手法が対策されて
使えなくなったので、
指標トレードが
特別禁止されているような事はないです。
その代わり、昔のように
FX業者の不備を突いて
指標トレードで大きく稼ぐような手法が
また横行した場合は、
禁止されるかもしれません。
基本的にFX業者は、
損害を受けるような事をされると、
すぐに口座凍結をしてきますので。
海外のFX業者は禁止されている場合がある
逆に海外のFX業者では、
指標トレードが禁止されるような
場合が存在します。
基本的には、
普通に指標でトレードをしている分には
特に禁止されていないのですが、
ゼロカットを利用した場合は、
利益取り消しや口座凍結が起きます。
海外のFX業者は、
追証が発生しない、
ゼロカットというシステムがあります。
これによって、
証拠金を超える損失を受けて
残高がマイナスになったとしても、
その分を補填してくれるので
借金を背負う必要がありません。
国内のFX業者だと追証があるので、
この点は海外のFX業者が優秀です。
しかし、このゼロカットを利用して
指標トレードをするのは禁止されています。
例えば、雇用統計が発表される前に、
2つの口座を作っておいて、
・1つの口座で全力買い
・もう1つの口座で全力売り
というポジションを持ちます。
この時に雇用統計で、
上に大きく動いたとします。
そうなると、
全力買いの口座は爆益で、
全力売りの口座はロスカットになる上に、
証拠金がマイナスになります。
国内のFX業者であれば、
爆益の口座とマイナスの口座を合わせると
追証が発生してプラスマイナスゼロか、
トータルでマイナスの損益になります。
これが海外のFX業者だと、
マイナス分はゼロカットによって
補填されるので、
トータルでプラスになります。
よって、この方法を繰り返すだけで
どんどん資金が増えていきます。
しかし、ゼロカットというのは
業者が損失を補填しているので、
この方法を繰り返されると
業者の損失も膨らんでいきます。
このような事を防ぐ為に、
海外のFX業者では指標を含めて、
ゼロカットを利用したトレード全てを
禁止としているのです。
だから、
指標発表で大きく動いた後に
普通にトレードをする分には
特に問題ないのですが、
ゼロカットを利用するのは禁止されています。
これをやってしまうと、
口座凍結や利益取り消しだけでなく、
最悪、マイナス分の補填を
請求される事もあるので、
やらないようにしましょう。
まとめ
今回は、経済指標で使える、
確実に勝てる方法はあるのか?
ということについて
記事を書いてきました。
残念ながら、経済指標の場合、
毎回同じように動くことはないので、
必ず勝てるトレード方法は存在しません。
むしろ、全体の流れや
サポレジをチェックしておき、
普通にトレードをした方が
よっぽど結果は出ます。
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