トレードをする上で、
損切りと利確の割合って迷いますよね。
損切り幅を大きくして、
利確を小さい割合にすると、
勝率は上がります。
ただし、1回の損失が大きいので、
コツコツドカンになる可能性があります。
一方で損切り幅を小さくして、
利確を大きい割合にすると、
勝率が落ちます。
その為、損切りを連発すると、
すぐに取り返そうとして、
ポジポジ病などになる可能性があります。
このように、
どっちかを重要視すると、
何かが犠牲になるので、
損切りと利確の割合は
けっこう悩むことが多いです。
そこで今回は、私が考える、
損切りと利確の割合の決め方について、
お伝えしていこうと思います。
目次
損切りと利確の割合はどのくらいがいい?
私の場合、損切りと利確の割合は、
基本的に1:2を基準にしています。
つまり、損切りが-10pipsなら、
利確は+20pipsの割合です。
なぜなら、このぐらいの割合だと、
2連敗したとしても、
1回の利確で損を取り返せる上に、
勝率も大きく下がることがないからです。
その為、精神的な負担が
そこまで大きくないので、
トレードが比較的やりやすくなります。
仮に、損切りと利確の割合が、
1:2だとすると、勝率が50%でも
トータルでプラスになります。
例えば、損切り幅を-20pips
利食い幅を+40pipsの割合にして、
勝率50%の手法を作ったとしましょう。
その手法を使って、
50回トレードをしたとすると、
勝率50%なので、
理論的には50戦25勝25敗ですよね。
そこから、損切りと利食い幅を計算すると、
25勝 x 40pips=1000pips
25敗 x -20pips=-500pips
合計:+500pips
という結果になり、勝率50%でも
それなりにいい結果が出ます。
このような計算を基に、
トレードをしているので、
私の場合は、損切りと利確の割合は、
損が1に対して、
利は最低でも2以上なのです。
利確と損切の割合は性格によっても変わる
上記では、私がトレードをする際の
損切りと利確の割合について、
お伝えしました。
大体この割合が1:2だと、
勝率も大きく下がらないので、
比較的精神的に楽です。
しかしそうはいっても、
FXをやる人の性格は十人十色なので、
「時間が掛かっても利益を大きく伸ばせる」
「すぐに利食いをしたい」
といったように、
その人の性格によって、
損切りと利確の割合も変わります。
ですから、まずは自分の性格を考えて、
割合を考えてみるのがいいでしょう。
例えば、勝率が悪くなって
連敗が続いたとしても、
1回の利益でドカンと大きく取り返す方が
精神的に楽な場合は、
損切りと利確の割合を
1:3以上にすれば良いでしょう。
逆に勝率を上げて、
連敗をなるべく避けたい場合は、
損切りと利確の割合を、
1:1~1.5ぐらいまで落として
トレードをするのが良いと思います。
勝率を重視する際の注意点
損切りと利確の割合を狭くすれば、
勝率が上がる傾向にありますが、
注意点もあります。
それは、
“連敗した時の精神的負担が大きくなる”
という点です。
FXのトレードでは、
どんなに勝率が高くても、
連敗することがあります。
基本的に確率というのは、
試行回数が多ければ多いほど
その確率に収束する事を意味します。
その為、勝率80%だとしても、
極端な話ですが、
20連敗してから80連勝することもあります。
つまり、このことを理解しておかないと、
いざ連敗した時に、
「なんで連敗するんだ!?」
「ヤバイ!損をすぐに取り返さなくては」
といった心理になって、
無理にトレードをしやすくなります。
更に損切りと利確の割合が狭いと、
1回損切りになって、
次に利確ができたとしても、
損をギリギリ取り返すか、
最悪損を取り返せないこともあるので、
「1回利確してもまだ微妙だな」
「もう1回利確しなくては・・・」
なんて思ってしまい、
無理にトレードをしやすくなります。
これらのことによって、
本来のポイントでない場所で
トレードをしてしまい、
手法の優位性を崩すことになります。
そして、無理なトレードによって、
再度損切りになってしまうと、
「取り返さなくては!」
という気持ちがますます強くなり、
・大ロットでのリベンジトレード
・ポジポジ病
といったことをするようになり、
逆に資金を大きく減らすことになります。
勝率を重視しすぎると、
このようなことも起こりやすくなるので、
少し注意しておきましょう。
時間帯や通貨によっても割合は変わる
FXの場合、
・オセアニア市場
・アジア市場
・欧州市場
・ニューヨーク市場
といったように、
時間帯別に市場が変わり、
それに伴って
ボラティリティも変わります。
また、通貨によっても、
・ポンド系:ボラティリティ大
・オージー系:ボラティリティ小
という感じで、
ボラティリティが変わってきます。
その為、自分のトレード時間や
トレード通貨によっても、
利益を伸ばせる・伸ばせないがあるので、
この辺りも考慮してあげると、
より適正な損切りと利確の割合を
見つけることができると思います。
もし、時間帯別の動きについて、
詳しく知りたい場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
⇒FXには時間帯で動きに特徴が!その際のトレードの注意点とは?
トレードスタイルによっては割合は変わらない
因みに、FXでは
・1分足のスキャルピング
・15分足のデイトレード
・1時間足のデイトレード
・日足のスイングトレード
といったように、
色んなトレードスタイルがありますよね。
ですが、時間軸が変わったとしても、
損切りと利確の割合はあまり変えません。
ただ、割合は変わりませんが、
損切りと利確の幅はけっこう変わります。
やはりトレードする時間軸が大きくなれば、
損切りや利確を置く位置も遠くなるので
これらの値幅も大きくなっていきます。
仮に、1時間足以上のトレードスタイルなのに
1分足の損切りと利確幅を使ったままだと
ノイズに掛かって
損切りに貧乏になってしまいますからね。
その為、もしかしたら、
割合は変わらなくても
値幅が変わってくるので、
設定幅によっては
自分の精神的許容値を超える事もあります。
ですから、この辺りは
自分の精神面に合わせた値幅を考えながら
トレードスタイルも考えていくのがいいでしょう。
関連記
チャートの時間軸から自分に合うトレードスタイルを見つける方法
FXで結果が出ていないならまずは1:2で検証
FXで安定した結果が出ていない場合、
損切りと利確の割合を
まずは1:2にして検証をするのが良いです。
なぜなら、このぐらいの割合だと、
狭い割合と広い割合の
ちょうど中間になるので、
基準を作ることができるからです。
その為、まずは損切りと利確の割合を
1:2の状態で検証をしてみて、
「もっと利を伸ばしても大丈夫そうだな」
と感じたのであれば、
割合をもう少し広くして、
「ちょっと1:2だときついな」
と感じたのであれば、
割合をもう少し狭くして
再度検証をしていくのです。
こうすることで、
勝率の変化や自分の精神的な負担が
どのくらい変わるのかを把握できるので、
自分の性格に合った
損切りと利確の割合が見つかりやすいと思います。
私もこれをやることで、
1:2の割合が
自分の性格には合っているとわかりました。
もし、検証方法がわからない場合は
以下の記事も参考にしてみてください。
⇒FXで勝てる手法を作れる具体的な検証方法とは?
⇒FXの検証回数は最低100トレードは必要!その理由はなぜ?
まとめ
今回は、
損切りと利確の割合について、
私の考えをお伝えしてきました。
この割合というのは、
その人の性格に
左右される部分が大きいので、
「この割合に絶対すべき!」
というのはありません。
その為、まずは
割合を1:2にして検証をしてみて、
そこから自分の性格を考慮しながら
決めていくのが良いと私は考えています。
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