FXをやっていれば、
誰しもが負けたくないですよね。

その為、なかなか結果が出ないと
負けない手法を求めやすくなります。

 

FXで負けない手法となると、
勝率100%、もしくは
ほとんど損切りがない手法を
イメージします。

もちろん、負けずに済むのなら、
それに越したことはないのですが、
実際にそれは無理なことだし、
逆に失敗する可能性を高めます。

 

では、なぜ負けない手法を求めすぎると
逆に失敗しやすくなるのでしょうか?

今回はこのことについて
私の考えをお伝えしていきます。

 

そもそも勝率100%の手法は存在しない

私の個人的な考えですが、
FXでは勝率100%の手法は、
存在しないと思っています。

 

FXでは予想外の値動きが多く、
不確定なものなので、
そこに確実を求めたとしても、
空振りをし続けるだけです。

その為、
どんなに上手いトレーダーでも、
負ける事は絶対にあります。

 

このような現実があるのに
負けない手法を求めすぎると
1トレードに固執してしまい、
損切りができなくなります。

そして、この行為が
強制ロスカットを招き、
大損をしてしまうのです。

 

因みに、常勝トレーダーでも、
普通に損切りはするのですが、
負け方が上手いです。

私の周りの勝ち組トレーダーも、
ダメだと思ったら、
すぐに損切りをして、
損を最小限に抑えています。

 

そして、利益は伸ばしていくので、
勝率がそこまで高くなくても
トータルでプラスになっていき、
資金も増えていくのです。

 

FXの手法に勝率は関係ない

FXをやる理由は、
お金を稼ぐことですよね?

だから、負ける事はあっても、
トータルでプラスになれば、
資金は勝手に増えていきます。

 

極端な話、勝率10%の手法だって、
お金は稼ぐ事ができます。

 

なぜなら、

損切り:-10pips
利食い:+100pips

という手法で、
10回トレードした場合、
勝率10%だとしたら、
理論的には1勝9敗になりますよね。

 

ただ、損益を計算すると、

9敗 x -10pips = -90pips
1勝 x +100pips = +100pips

となるので、
トータルで+10pipsの利益です。

 

あとはこれを100回、
1,000回と続けていけば、
どんどん資金は増えていきますよね。

その為、FXにおいては、
手法の勝率はあまり関係なく、
勝率的に負け越すような手法でも
資金は増えていくので、
結局それは、負けない手法になるのです。

 

ここを正しく理解せずに、

“勝率が高い=負けない手法”

なんて思い込んでしまうと
変に手法にこだわってしまい、
逆に損をしやすくなります。

 

勝率の高い手法は逆に危険

手法に高い勝率を求めすぎてしまうと、

「負けられない」

というプレッシャーが強くなるので、
逆に危険だったりします。

 

例えば、あなたが勝率90%の手法を
使っていたとしましょう。

ということは、理論上、
10回トレードしたら、
負けるのは1回だけですよね。

 

ただし、実際のトレードになると、
そうはいかず、
必ず連敗する時も出てきます

 

勝率90%というのは、
あくまで確率論であって、
本来は、この手法を
永遠に繰り返していくと、

「勝率が90%に近付いていくよ」

という意味です。

 

だから、極端な話、
10連敗してから
90連勝する事もあるわけです。

 

こんな事もありえるのに、
勝率90%の手法を使ったりすると、

「10回中9回は勝てる!」
「だから連敗はありえない!」

なんて思い込んでしまい、
いざ連敗すると、

「この手法つかえねー」

なんて思ってしまい、
また新しい手法を求めて、
聖杯探しの旅に出るのです。

 

また、変に負けない手法にこだわると、
損切りができなくなり、
ナンピンをする癖が付いて、
一度の負けで全財産を失います

 

これは私も経験があるのですが、
連勝が続くと、

「ここまで積み上げた利益を失いたくない!」

という気持ちが働いてしまい、
エントリー後に逆行されて、
本来は損切りをすべき場所なのに、
損切りができなくなって、
ナンピンをしやすくなります。

 

そこでナンピンをしてしまうと、
エントリー枚数が多くなるので、
損切りした時の損失も
当然ですが大きくなります。

そうなると、
余計損切りができなくなり、
更に逆行されたら、
またナンピンをするか、
お祈りモードに入って、
“最後は強制ロスカット”
なんて事になるのです。

 

だから、
高勝率な手法を使ったとしても、
結局、それを使いこなす人間によって、
負ける手法に変わってしまうので、
変に負けない手法を求めたとしても
ほとんど意味はないのです。

関連記事:“高勝率な手法=FXで稼げる”という事ではない

 

手法を複雑にしてしまう

FXで負けない手法を求め過ぎると、
テクニカルやインジケーターを
色々と使って手法を複雑にしてしまいます。

 

しかし、これをやってしまうと、
カーブフィッティングと言って、
過去の値動きにぴったり合わせるような
過剰な最適化が起きてしまいます。

 

FXでは、
過去と同じような動きを繰り返しますが、
過去と全く同じ動きはしません。

その為、負けない手法を作ろうとして
手法を複雑にしてしまうと、
過去の値動きと少し違う動きをしただけで、
一気に通用しなくなってしまいます。

 

また、手法を複雑にすると、
その分フィルターが掛かることになり、
エントリー回数も激減します。

それでいて、100%勝てることはないので、
資金の増え方が悪くなるか、
資金が減っていくことになるのです。

 

以上が、私が考える、
FXで負けない手法を求めすぎると
逆に失敗しやすくなる主な理由です。

 

FXで稼ぎたいなら資金を守る事を第一に考えよう

FXをする理由は、
圧倒的なお金が欲しいからですが、
いざトレードをするとなると、
心掛けるべきことは、

 

いかに資金を守るか?

 

という事になります。

 

お金を増やす事が目的なのに、
逆の考えになっているのですが、
結局、これが一番重要だと思います。

 

損切りをしながら、
一発退場しないように
資金を守り抜いて、
コツコツ利益を積み上げたり、
たまにちょこっと大きく取れる。

こんな事を繰り返しながら、
徐々に資金が増えていきます。

 

だから、もしあなたが、
“勝率が高い”という意味の
FXで負けない手法を探しているなら、
すぐに探すのを止めた方がいいです。

変に勝率にこだわると、
失敗する可能性が高くなります。

関連記事:私がFXで大損した理由の1つに資金管理をおろそかにしていから

 

負けてもトータルでプラスになる手法を目指そう

FXは自分の資金を
危険にさらしていくので、

「資金を失いたくない!」

という理由から、
負けない手法を探しがちです。

 

ですが、FXでのチャートの動きが
そもそも不確定なものなので、
それに対して負けない手法のような
確実を求めるのはお門違いです。

ですから、負けたとしても、
トータルでプラスになるような手法を
作っていけばいいのです。

 

「じゃあ、トータルでプラスになる手法って、
どうやって作ればいいの?」

なんて思うかもしれません。

 

この事に関しては、
以下の記事で説明しているので、
興味があれば参考にしてみてください。
FXで自分に合う手法のルール作りはどうやればいい?

 

まとめ

今回は、
FXで負けない手法を求め過ぎると、
失敗しやすくなる理由について、
お伝えしてきました。

FXの場合、勝率が悪くても
トータルでプラスにすることはできるので、
あまり勝率は関係ありません。

 

実際に私の手法も、
多分、平均で勝率60%ちょい、
良くても70~75%がいいところです。

それでも毎月平均で、
400pips前後はキープできるし、
ボラティリティが大きければ、
月間1,000pipsを超える事もあります。

 

だから、勝率の高い、
負けない手法を求めるよりも、
勝率が多少低くても、
トータルでプラスになる手法を
使うようにしましょう。

 

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