エントリー後にドキドキしてチキン損切りしてしまう理由とは？

今回もメルマガ読者さんから、
以下のようなお悩みをいただいたので、
私のなりの考えをお伝えしていきます。

エントリーするポイントのラインも
大体の利食いポイントのラインも
引けるようになったのですが、
いざエントリーするとちょっとした
よりもどしでドキドキしてしまい、
損切りポイントまできてないのに
損切りしてしまい、
その後そのまま保有してたら、
利食いポイントまで行ってしまうという、
最悪のパターンを繰り返してます。

まず、この方、

・エントリーするポイントがわかる
・利食いのポイントがわかる

といったように、
すでにFXで勝てる力を十分持っています。

ただし、エントリー後に
ドキドキしてしまい、
本来の損切りポイントじゃないのに、
“損切りをしてしまう”
と悩んでいます。

私の場合、
すぐに損切りをするのではなく、
逆に損切りができずに
もっと酷かったので、
この方の場合、
すぐに勝てるようになりそうですね。

そして、実は私の教え子にも、
これと全く同じ症状の人がいたので、
その時のことを踏まえながら、
この症状の原因と対処方法について、
考えていきたいと思います。

エントリー後にドキドキする理由は？

エントリー後にドキドキして、
すぐに損切りをしてしまう場合、

・トレードに慣れていない
・ロット数が大き過ぎる
・自分のトレード手法に自信がない

といった事が考えられます。

トレードに慣れていない

これはFX初心者に多いのですが、
FXというもの自体に慣れていないので、
損を極端に怖がってしまい、
すぐに損切りをしてしまいます。

私達は普段、お金を失う代わりに、
何か対価を得ていますよね。

例えば、150円失う代わりに、
ペットボトル飲料を手に入れるなどです。

このように、お金を失っても、
それに見合う対価を得ているので、
“損をした”とは基本的に感じません。

しかし、FXの場合、
損切りをすると、
単にお金を失うだけで、
何か対価を得られるわけではありません。

だから、FX初心者の内は、
これが苦痛となって、
お金を失うのが怖くなり、
すぐに損切りしてしまうことがあります。

これを改善する方法としては、
デモトレードに切り替えて、

どれぐらいのロット数で、
どれくらいの損失額になるのか？

といった事を把握してみるのです。

また、この時のポイントとしては、
大ロットでトレードをすることです。

例えば、デモトレードであっても、
資金が100万以上あることが多いので、
最大ロットでトレードをするのです。

これによって、

「100万通貨で20pipsの損切りをしたら
-20万円もの損失になるんだな」

と実際に体感することができます。

そして、このトレードをしばらく続けて、
ある程度感覚をマヒさせます。

こうすることで、
いつものロット数に戻してトレードをすると、
感覚がマヒしているので、
逆行されて含み損を抱えても、
あまりドキドキしなくなります。

ただし、この方法は、
FXを始めたばかりの頃に
多少有効なぐらいなので、
結局はリアルトレードでも
慣れていく必要があります。

ロット数が大き過ぎる

ロット数が大き過ぎて、
エントリー後にドキドキして、
すぐに決済してしまう事があります。

これは、トレードのロット数が、
自分が耐えられる損失の
許容範囲を超えている証拠です。

その為、
本来の損切り幅で損切りしたときの、
損失額に耐えられなくて、
すぐに決済をしてしまう事があります。

大体、このような場合、
エントリー後に逆行されると、

「本当なら2万の損失だけど、
今ならまだ5,000円で済むな」

なんて考えを無意識にしてしまい、
すぐに損切りをしてしまいます。

そして、損切り後に
思った方向へ動き出して、

“結局、利食いポイントまで伸びた”

といった事が起きてしまうのです。

このような場合、
まずはロット数を落とすべきで、
単純にロット数を
半分にしてもいいのですが、
個人的には、

“自分が耐えられる
ギリギリの損失でのロット数まで落とす”

というのがいいと考えています。

例えば、もしあなたが、
今、10枚でトレードをしていて、
エントリー後のドキドキから、
すぐに損切りしてしまうとしましょう。

そしたらまずは、
ロット数を半分の5枚に落として、
トレードをしてみます。

その時にドキドキせずに、
本来の損切りポイントまで待てたら、
それはあなたにとって、
その損失が許容範囲である証拠です。

そしたら次は、更にここから、
1枚、2枚と増やしていき、

・6枚だとどうか？
・7枚だとどうか？
・8枚だとどうか？
・9枚だとどうか？

といったように、
自分の精神的苦痛を
自分でチェックしていきます。

そうすると、どこかの枚数で、
またエントリー後にドキドキして、
チキン損切りをしてしまう現象が出てきます。

そしたら、その枚数が、
今のあなたにとっての、
損失許容値を超える事を意味するので、
その枚数よりも、もう少し下の枚数で、
トレードをしていきます。

例えば、8枚でチキン損切りが起きたら、
それよりも1～2枚少ない、
6～7枚でトレードしていくなどです。

なんでこんな事をするかというと、
FXで大きく稼いでいくには、
最終的にはロット数を上げる事が必要です。

だから、全然苦痛でないロット数で、
ずっとトレードをしていると、
そこからロット数を上げるのに
物凄い苦労をします。

その為、自分の限界値を
どんどん大きくしていく為に、
少しの負荷を掛け続けながら
トレードをしていくことで、
徐々にロット数が増やせるのです。

これは言ってしまえば、
筋トレと同じです。

筋トレも少しずつ
負荷を大きくする事で、
徐々に筋力が付いてきて、
より負荷の大きい筋トレが
できるようになりますよね。

自分のトレード手法に自信がない

チキン損切りをしてしまう、
もっとも多い理由がこれです。

これは単純に、
今使っている手法に対して、
徹底的に検証を行わずに、
自分の手法に優位性があるのか、
わからない状態でトレードしているからです。

だって、少し想像してみて下さい。

もし、あなたが使っている手法が、
損切りを繰り返したとしても、

“1ヶ月で平均して+400pips取れる手法”

というのがはっきりとわかっていたら、
そのルールに従って、
損切りも利食いもできると思いません？

私の教え子も、これが原因でした。

自分の手法の優位性を理解していないから、
逆行されたり、戻ってきたりすると、

「あ、ダメかも」

なんて急に怖くなってしまい、
すぐに損切りをして、
その後、思っていた通りに動いて、
悔しい思いをしていました。

だから、
このような事を避ける為には、

徹底的に検証すること

これに尽きます。

とにかく、今使ってる手法を、
徹底的に検証して、
本来の損切りポイントで損切りした場合の、
勝率やトータルでのpips数をチェックして、
自分の中にしっかり落とし込むことです。

そして、自分の手法が、

「トータルで勝てる」

とわかれば、それが自信になって、
しっかり本来の損切りポイントまで
待てるようになるはずです。

だから、
もし自分が今使っている手法に
自信がない状態なら、
まずは徹底的に検証をしてみてください。

もし、検証のやり方がわからない場合は、
このブログでは、検証の仕方についても
取り上げているので、
コチラの記事をまずは読んでみて下さい。

自分の売買記録もチェックしてみよう

本来の損切り場所でない位置で
すぐに損切りしてしまう場合、
自分の売買記録も
チェックしてみましょう。

自分の売買記録チェックは、
自分の癖を知るのには非常に有効です。

その為、自分の損切りトレードを
全てチェックしてみて、

「自分がチキン損切りをした後に、
どのくらいの確率で順行しているのか？」

というのを確認するのです。

この時に、
チキン損切りの後に順行した確率が
全損切りトレードの50%以上あるなら、

「チキン損切りによって
利益を大きく取りこぼしている」

ということを
はっきり自分で認識できます。

そして、そこから、

「いかに今まで自分が
もったいないことをしていたのか」

という実感が沸くので、
チキン損切りを
減らすきっかけになると思います。

ですから、
自分の売買記録に関しても、
チェックをしてみましょう。

関連記事：自分のFXトレードデータを取って検証すればお宝をゲット！

まとめ

今回は、エントリー後にドキドキして、
チキン損切りをしてしまう理由について、
お伝えしてきました。

私が考えるチキン損切りしてしまう、
主な理由は、今までの経験上、

・トレードに慣れていない
・ロット数が大き過ぎる
・自分のトレード手法に自信がない

といった事が多いと思います。

ただし、ロット数の問題以外は、
徹底的に検証をして、
自分の手法をしっかり確立すれば、
解決すると考えています。

実際に私自身は、

“損切りができない”

という癖があったのですが、
検証を徹底的にして、
“損切りをしても勝てる”とわかったら、
損切りができるようになり、
一気にトレードが安定しましたから。

だから、まずは自分の手法について、
深く掘り下げてみると、
一気にトレードの質が変わると思います。

しかも、今回、悩みを教えてくれた方は、
エントリーのポイントや、
利食いのポイントがわかっているようなので、
自信さえ付けば、
すぐに勝てるようになると思います。