FXでは、

・ダブルトップ・ボトム
・三尊・逆三尊
・トリプルトップ・ボトム

といったように、
チャートパターンが存在します。

 

そして、これらのチャートパターンを
FX本で説明している場合があります。

 

今まで私は、FXに関する本は、
それなりに読んできたのですが、
チャートパターンを説明している本は、
どれもあまり効果的ではありませんでした。

その為、私個人の意見としては、
FXのチャートパターンは、
本で勉強する必要はないと思っています。

 

本でのチャートパターンの説明方法

実際に私が読んだFX本の中で、
チャートパターンの説明があったのですが、
今思うと、役に立たない説明でした(笑)

 

例えば、有名なチャートパターンに、
三尊・逆三尊がありますよね。

 

私が読んだ本には、
三尊のチャートパターンが
以下のような感じで載っていました。

 

そして、上記のような
チャート画像を載せながら、
以下のような説明が書いてありました。

 

三尊とは、上の図のように、
まず高値1をつけたあとに、
安値1まで下がって再上昇します。

そしてそこから高値2をつけて、
再度下がって安値2から反転するのですが、
高値2に届かず、
高値3をつけた後に反転して、
安値1,2を抜けてしまいます。

その為、安値1,2を抜けたところや、
抜けた後に戻ってきたところを
売ると効果的です。

 

みたいな説明なのですが、
これって・・・

 

 

図をそのまま説明してるだけじゃん!

 

 

っていう感じのものが、
ほとんどでした。

 

でも、FXで勝てていない頃って、
こんなのを本で読んで、

「へーそうなんだ!」

なんて納得して、
このチャートパターンができたら、
何も考えずに、
そのままエントリーしていました。

 

だから、ぼんやりした状態で、
チャートパターンを使っていたので、
上手くいかないと
すぐに使うのを止めたりしていました。

 

チャートパターンにも原理がある

私が読んだFXの本では、
チャートパターンの説明が
見たまんまの説明だったので、
ほとんど役に立ちませんでした。

 

しかし、実はチャートパターンにも、
その形が作られる原理があり、
それを理解する事で初めて役に立ちます。

 

上記で出てきた三尊、
これも大衆心理を使えば、
なぜ、三尊のネック抜けや、
戻り売りが有効なのかがわかります。

 

例えば、三尊ができる過程で、
以下のチャート形状までは、
特に説明する必要はないですよね。

単純に上昇トレンドの状態から、
押し目買いが入り始めている状態です。

ここまでは、多くの相場参加者が、
買い目線でいるため、
押し目買いが入って上昇して行きます。

 

ただし、この上昇が、
前回高値まで届かずに下がり出すと、

「あれ、高値更新しない・・・」
「これは転換するかも・・・」

といったように、
買っている人達が不安になり始めます。

 

その為、不安になりだした人達が、

「一旦、決済しておくか」

と判断して、利食いが入るので、
レートが下落し始めます。

 

そして、その下落を見た人達が、

「あ、ヤバイ。」
「ダメっぽいから俺も逃げよう」

と判断して、
どんどん買いの決済が入っていき、
赤ラインまで下げていきます。

そこから、赤ラインまで下がってくると、
上昇トレンドであれば、
もう一度押し目買いが入って、
上がって行ってもいいはずなのに、
そこで反転せずに赤ラインを下抜けると、
買っていた人達の損切りが出ます。

 

それによって、大きく下がるので、
三尊のネック抜けで”売りが有効”
と言われているのです。

要するに損切りによる下落狙いですよね。

 

それで、赤ラインを抜けてしまうと、
今度は、

「買いの相場が終わって転換した」

と考え出す人が多くなります。

 

だから、サポレジ転換の法則により、
赤ライン近辺で、
戻り売りを狙う人が出てきます。

 

更にこれに加えて、
赤ラインまでレートが戻ることで、
赤ライン近辺で買っていて、
損切りできずに捕まっていた人達が、

「お、戻ってきた!ラッキー」

と思って建値で決済をしてきます。

 

この2つの思惑が働くことで、

・新規売り
・買いの決済

というダブルの売りパワーとなり、
大きく下落していくのです。

 

これが、三尊の戻り売りが
有効な理由です。

このように、チャートパターンは、
作られる原理を理解することで初めて、
トレードに活かすことができます。

 

私が今まで読んできたFX本には、
このような原理が書いていなかったので、
チャートパターンは、
“本で勉強する必要がない”
と考えているのです。

今の本はどうなのかわからないですが・・・

 

因みに、三尊の右肩で
下がる理由としては、
私の経験上、
高値を更新する際に、
下位足でレジスタンスが
できている事が多いです。

だから、もし三尊の右肩で売りを狙う場合は、
下位足でレジスタンスがあるかを確認すると、
より精度の高いエントリーが可能になります。

因みに逆三尊の場合の原理は、
三尊の逆になります。

 

チャートパターンは丸暗記では使えない

上記で説明したように
チャートパターンには
作られる理由がちゃんとあるので
そこを理解せずに丸暗記しても
ほとんど使い物になりません。

 

本だと、ページの都合上なのか、

「なぜその形が作られるのか?」

というのが書いていないので
本でチャートパターンを勉強することは
あまり意味がないのです。

 

私たちは小学生の頃から
本で勉強をして
テストの為に丸暗記をしていましたが、
これがFXでは逆効果になります。

テストでは教科書の内容が
そのまま出ることが多いので
本で暗記をしても高得点が取れます。

 

しかし、FXのチャートは
似たような動きを繰り返していますが
全く同じ動きを繰り返すわけではないので
チャートパターンを丸暗記しても
高勝率のトレードができる事はないのです。

関連記事:チャートパターンは覚えてもあまり意味がない?その理由とは?

 

チャートパターンは仕組みを理解すれば非常に効果的

チャートパターンは
丸暗記をしても使えませんが、
上記で三尊の説明をしたように
作られる仕組みを理解すれば
その効果は絶大です。

 

チャートパターンは
昔から存在するものなので
世界中のトレーダーが認識をしています。

ですから、
チャートパターンが出現すれば
多くのトレーダーがその形を見て
エントリーをしてきます。

 

よって、
チャートパターンが

「どういう理由で作られるのか?」

というのを理解しておくだけで、
そこから、

「どの位置で出現すると効果的なのか?」

といったところまでわかってくるので、
自分の手法に上手く組み込むと
絶大な効果を発揮します。

 

実際に私も
チャートパターンは意識していて
手法に組み込んでいるのですが
やっぱり精度が上がりますからね。

 

私個人としては、
ダブルトップ・ボトムを使って
エントリーしていくのが特に好きです。

トレンド転換を確認する時はもちろん、
エントリー時に使えますからね。

関連記事:チャートパターンを使う手法はFXで必勝法になりえるのか?

 

まとめ

今回は、FXのチャートパターンは、
“本で勉強する必要がないと思う理由”
ということについて、
私の考えをお伝えしてきました。

 

FX本の場合、紙面上の都合なのか、
チャートパターンに関しては、
“かなりあっさりした説明になっている”
という印象が強いです。

 

だから、

「本で勉強する必要は特にないかな~」

なんて私は思っています。

 

それであれば、
大衆心理を勉強した方が、
チャートパターンだけでなく、
それ以外の動きもほとんど
説明できるようになるので、
トレードの精度は上がるでしょう。

 

もし、大衆心理の勉強に
興味が沸いたら、
まずは以下の記事から読んでみて下さい。
FXでも相手の気持ちを考える事が重要です

 

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