FXでは相関関係を見てトレードをすると効果的？

FXでは通貨がトレード対象なので、
相関・逆相関があります。

例えば、ドル円が、
ドル買い円売りで上がったら、
ユーロドルは、
“ユーロ売りドル買いとなるので下落する”
というのが相関・逆相関です。

では、この相関・逆相関を見て
トレードをした方が、
FXでは効果的なのでしょうか？

今回はこの辺りについて
私の考えをお伝えしていきます。

相関・逆相関は参考程度でよい

私個人の意見としては、
FXでの相関・逆相関は、
参考程度でよいと考えています。

なぜなら、
相関、逆相関といっても、
毎回必ずこれらのことが
働くとは限らないからです。

例えば、相関、逆相関の考えでは、

米ドルが強く買われたら、
ドル買い円売りとなって
ドル円は上昇していきます。

ということは、
ユーロドルなどの通貨は
ユーロ売りドル買いとなるので
下落していきます。

しかし、
いくら強いドル買いになっていても
その時にユーロ関係で良いニュースが出て、
ユーロ買いが強まれば、
ユーロドルは上昇していきます。

このようなことから、
相関、逆相関を見るにしても
参考にする程度でいいと考えています。

因みに、私の場合、
チャートから
大衆心理を読むトレードがメインなので、
あくまでもチャートの形で
トレードをしているのもあって
相関、逆相関はそこまで重要視していません。

だから、例えばドル円が大きく上昇して、
ユーロドルが下がっているのを見たら、

「今はドル買い相場なんだな」

という程度に認識するぐらいなので、
トレードに特に影響はないんです。

実際に先ほど見せたチャート画像内でも、
逆相関になっていましたが、
ドル円の戻り売りを普通にしていました。

このような感じで、
相関・逆相関はあまり影響なく、
チャートの形状から、
“ポイントに来たらトレードをする”
というのを貫いていれば、
そこまで意識する必要はないと考えています。

相関、逆相関をトレードに活かすなら

基本的にトレードをする際は
相関、逆相関はあまり気にせずに
自分のトレード対象通貨を監視して
自分のエントリーポイントに来たら
トレードをするだけでいいと思います。

ただ、もしこの相関関係を
トレードに活かすのであれば、
相関関係がある通貨を並べて
トレードをしていくと
いいかもしれません。

例えば、以下のように
ポンド系の通貨だけを集めて
チャート表示をさせるのです。

そうすると、ポンドが今現在、
強いのか弱いのかというのがわかるので、
トレードをする際に
トレンドを見誤ることが減ります。

上記の画像であれば、
ポンド系の通貨は全体的に
上昇トレンド傾向にあるので

“買いを中心にトレードをする”

なんて判断ができますよね。

そしたらそこから、
各通貨に水平線などを引いて
押し目買い候補があれば、
その通貨を中心に監視して

“ポイントに来たらエントリーをする”

といった感じでトレードができます。

この方法は、
色んな通貨に手を出してしまい、

「どの通貨をトレードすればいいか
よくわからない」

なんて時に結構役立ちます。

相関関係がある通貨を並べておけば、
先程もお伝えしたように
トレンドの方向が同じになりやすいので、
買いか売りかを変に迷わずに済みますから。

私も一時はこの方法を使って

・ポンド系
・ユーロ系
・オージー系
・カナダ系

といったように、
チャートの種類を分けていました。

そして、それらの中で
トレンドが出ている通貨だけを選んで
トレードをしていました。

因みにFXの場合、
通貨によっても
動きに特徴があるので、
それも頭に入れておくといいでしょう。

もし、通貨別の動きについて
知りたい場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
⇒FXは通貨別にチャートの動きに癖がある

⇒FXでトレードが難しい通貨は？難しい理由を解説！

クロス通貨をトレードする場合は少し気にした方がいい

基本的に、相関、逆相関は
今現在の相場の流れを確認するのに
気にする程度でいいと思います。

ただし、ユーロ円やポンド円といった、
クロス通貨をトレードする場合は、
少し気にしておいた方がいいでしょう。

なぜなら、ユーロ円やポンド円は、

・ドル円 x ユーロドル
・ドル円 x ポンドドル

といったように、
2つの通貨を組み合わせて
作られた合成通貨だからです。

その為、例えば、逆相関によって、
ドル円が上昇して、
ユーロドルが下落すると、
ユーロ円は両方の動きに引っ張られるので、
どっちにも動かなくなります。

こうなると、
トレードが結構やりづらくなるし、
どっちにも動かないと、
かなりイライラします（笑）

更に、クロス円をトレードすると、
逆相関によって動かないと思っていたら、
急にドル円の動きが強くなって、
そっちに引っ張られたりします。

かと思ったら、
今度はユーロドルの動きが強くなって、
そっちに引っ張られることもあるので、
かなり不安定な動きをして、
相当トレードがやりづらくなります。

私の経験上、このような動きは、
特に欧米時間で良く起きるので、
夜の時間帯でクロス円のトレードは、
少し注意が必要になります。

だから、
相関・逆相関の動きに慣れない内は、
ドル円、ユーロドル、ポンドドルといった、
ストレート通貨をトレードするのが無難です。

短期足のトレードだとより影響を受けやすい

相関関係は、クロス通貨だと
影響を受けることが多いのですが、
15分足ぐらいまでの短期トレードだと、
より影響を受けやすくなります。

例えば、ユーロ円でトレードをしていて、
ドル円が下落トレンドだったので、
売りでエントリーをしたとしましょう。

そして、そのままドル円の流れに沿って
レートが下落していき、
含み益が乗っていきました。

しかし、ドル円は下落を続けているのに、
ユーロ円だけ急に反転して
損切りになることがあります。

なぜなら、実はユーロドルの方が
反転するサポートラインまで
レートが来ていたからです。

その為、
今度はユーロドルの
反転上昇の動きにつられて
損切りになってしまったのです。

短期足でトレードをしていると、
このようなことが起こりやすいので、
クロス通貨でトレードをする際は
両方の通貨のサポレジラインも
確認しておく必要があります。

逆に1時間足以上になると、
短期足のノイズ的な動きを飲み込むので、
このようなことは
そこまで頻繁には起きないです。

もし、クロス通貨でトレードをするなら

ポンド円やユーロ円など、
クロス通貨をトレードする際は、

・ポンドドルとドル円
・ユーロドルとドル円

といったように、
2つの通貨の動きを見ながら
トレードをするといいでしょう。

しかしこの場合、
流れを読むのが少し難しくなって、
相場に翻弄されやすくなります。

このような場合、
翻弄されずにトレードする際の
ちょっとしたコツとしては、
時間帯を注視することです。

FXでは、

・オセアニア時間
・日本時間
・欧州時間
・米国時間

といったように、
時間によって市場が分かれています。

そして、
これらの市場によって、
通貨の動きも変わってきます。

例えば、
オセアニア、日本時間は
オージードルやドル円が動きやすい。

欧州、米国時間は
ユーロドルやポンドドルが動きやすい。

といった感じです。

ですから、
仮にポンド円を中心に
トレードをしたい場合は、

・午前中はドル円の動きを中心に見る
・午後はポンドドルの動きを中心に見る

といったことをすれば、
2つの通貨の動きに振り回されることを
かなり回避することができます。

関連記事：FXには時間帯で動きに特徴が！その際のトレードの注意点とは？

流動性が少ない時期も注意

8月の夏休みや12月の冬休みなど、
流動性が少ない時期も、
相関・逆相関の動きに注意が必要です。

なぜなら、流動性が少ないと、
相関・逆相関の動きがおかしくなって、
ドル円が上昇したら、
それと一緒に”ユーロドルも上昇する”
といったことが起きるからです。

こうなると、クロス円であるユーロ円は、
ドル円とユーロドルの上昇の影響を受けて、
単純に表現すると2倍の上昇力になります。

その為、この場合であれば、
買いポジションを持っていたら、
大きな利益になりますが、
売りポジションを持っていたら、
逆に大きな損失になります。

このように、8月や12月は、
流動性が少なく、
不安定な動きをするので、
クロス通貨には
特に注意が必要になります。

私自身も、8月や12月は、
基本的にトレードはあまりせず、
検証に没頭しています。

まとめ

今回は、通貨の相関・逆相関について、
私の考えをお伝えしてきました。

FXでは通貨をトレードするので、
相関・逆相関が働きます。

ただ、クロス円や8月、12月などの
流動性が少ない時期を除けば、
そこまで大きくトレードに
影響するものではないと私は考えています。

実際の私のトレードでも、
そこまで相関・逆相関は関係なく、
多通貨でトレードをしています。

だから、
過度に相関を気にする必要はなく、
自分のトレード手法に徹するのが
一番効果的なトレード方法と言えるでしょう。

逆にトレードが安定しない場合は、
大衆心理の使い方を覚えると、
トレード精度が上がると思います。

その大衆心理に興味がある場合は、
まずはコチラの記事から
読むのがオススメです。