今回も、
メルマガの読者さんからの
質問内容になります。

「買いと売りの溜まる場所を知りたい」

といった質問受けました。

 

ただ、この質問だけだと、
内容が漠然としていて、

・なんでこの状態を知りたいのか?
・どうトレードに活かしたいのか?

といったことが
良くわかりませんでした。

 

その為、正しく答えることが
できないかもしれませんが、
この質問から感じた私の考えについて、
今回はお伝えしていこうと思います。

 

買いの溜まる場所とは?

まずは買いの溜まる場所についてですが、
これは大衆心理を考えると、
案外簡単に見つかります。

 

“買いが溜まる”というのは、
言い換えれば、
“買っている人が多くいる状態”
ということになります。

 

じゃあ、
買っている人が多くいる状態は
どんな時なのか?
というと、
時間を掛けて上がり続けている状態です。

チャートで言うとこんな状態です↓↓

 

このような状態だと、
ジグザグに押し目を付けながら、
上がり続けていますよね。

これは相場参加者の大部分が、
上昇トレンドだと判断しているので、
ちょっと下がったら買いが
ひたすら入ってきている状態です。

 

このようになると、
売っている人数よりも、
買っている人数の方が
圧倒的に多いので
買いが溜まっていきます。

 

その為、買いが溜まった状態で、
ちょっと強めに下がったりすると、
買っている人達は、

「ヤバい!逃げないと利益がなくなる!」

と焦って一斉に決済をしてくるので、
更に大きく下げていくことが多いです。

つまり、決済による下げが、
更に決済による下げを呼ぶ感じです。

 

例えば、今回のチャートだと、
その後の動きは以下のようになりました。

 

天井を付けた後に、
どんどん下がっていってますよね。

これは買いが溜まっていたせいで、
一気に決済の売りが出た証拠です。

 

因みに、このチャートを良く見て
大衆心理を考えてみると、

「みんな一斉に逃げてるなー」

というのがわかります。

 

例えば、下記チャート画像では、
一本大きい陰線が出ていますよね。

 

この大きな陰線によって、
買っている人達が、

「あ、ヤバい!」

と感じて決済し始めました。

 

ただ、1本強い陰線が出たとはいえ、
まだまだ上昇トレンドなので、
一旦買いが入ってきます。

 

でも、そこから買いが続かず、
再度下落していますよね。

しかも、1本、上ヒゲの長い
陰線が出ちゃってますよね。

 

これを買っている人達が見た時点で、

「あー、マジでダメかも」

と判断して、
更に決済売りが出て下落します。

 

でもでも、このチャートだと、
まだ上昇トレンドだし、
押し目買い候補として、
赤の水平線が引けますよね。

だから、もう1回押し目買いが入ります。

 

 

が、しかし!

 

赤ラインに来るまでの
大きな下げや、
買いが続かない状況によって、
買おうとしている人達は、

「嫌な感じだなー」
「あんまり上げそうにないなー」

と不安になっている状態です。

 

だから、買いが入る量も少なく、
上げる力が弱いので、
直近の高値にも届かずに
下げ出しています。

 

こうなってしまうと、
買っている人達は、

「もうダメだな・・・」

と判断して、
一斉に売りの決済をしてくるので、
売りが売りを呼んで、
大きく下落していくのです。

 

更に、赤ラインを下抜けたことで、
赤ライン近辺で買っていた人達の
損切りも巻き込むので、
下落が一層強まっていきます。

 

この状況が発生すると、
買いが溜まっていたことにより、
どんどん決済売りが出るので、
多少反発したとしても焼け石に水です。

むしろ、
買っている人達の決済に加えて、
買いが溜まっていることを
感じ取っていたトレーダー達が
新規の売り注文を入れてくるので、
下げが加速する一方になります。

 

買いが溜まっていると、
このような急な下落が起きやすいので、
一方的な上昇が続いている場合に、
強めの下落が出た時は
少し注意した方が良いです。

 

因みに、売りが溜まる場所は、
買いを逆にしただけです。

一方的な下落が続くと、
買っている人数よりも、
売っている人数の方が
圧倒的に多くなっています。

 

だから、
安値更新をできなくなってくると、
売っている人達が、

「安値更新できなくなってきたなー」
「そろそろダメかもなー」

と判断して徐々に決済をしてきます。

 

そして、一旦上昇するのですが、
レジスタンスとなる場所で
一旦の戻り売りが入ってきます。

 

ただ、戻り売りが入って
下落してもいいはずなのに、
下げる力が弱く
安値更新をしないことで、

「あ、もうダメっぽい」

と売っている人達が判断して
更に決済が多めに出てきます。

これによって、
1本大きな陽線が出ています。

 

そして、この大きな陽線によって、

「もう完全にダメだ」

と売っている人達が判断して、
一斉に決済売りが出て上昇します。

 

更にこの場面では、
新規の買いも入ってくるので、
上昇がより加速していきます。

 

このように、売りが溜まると、
買いと同じように
一気に上昇しやすくなるので、
注意が必要になります。

 

特に売りの場合、
買いよりもスピードが速いので、
すぐに損切りできないと
あっという間に大きな含み損を抱えます。

だから、売りが溜まった状態で
売りエントリーを狙う場合は、
損切りを徹底しましょう。

 

以上が、私が考える、
買いと売りの溜まる場所になります。

 

ただ、

“買いが溜まる”、”売りが溜まる”

というのは、
ピンポイントの場所ではなく、
流れから判断するものだと
私は考えています。

 

だから、今回に関しては、
質問者さんの意図に
沿っていないかもしれません。

しかし、今回のように考えることで、
“危険な場所でエントリーする”
ということを
回避することもできるようになるので、
参考にしてもらえると嬉しく思います。

 

買いと売り両方が溜まっている場所は?

上記では、買いが溜まる場所や
売りが溜まる場所は、
ピンポイントな場所というよりも、
全体の流れから判断すると、
お伝えしました。

 

ただ、買いと売り両方
溜まっている場所の場合は、
チャート上ではっきりとわかります。

それがレンジ状態のチャートです。

 

 

レンジ状態というのは、
一定の幅内でレートが
行き来している状態ですよね。

つまり、この範囲で、
買いと売りが戦っている状態です。

 

そして、
買いと売りの損切りポイントは、
レンジを抜けた場所に置いてあります。

 

また、
レンジを抜けることを期待して
売り買いをしているので、
利食いに関しても、
レンジを大きく抜けた場所で
考えています。

その為、
レンジ内で売り買いをした人達は、
損切りをするにせよ、
利食いをするにせよ、
レンジを抜けないと決済できないわけです。

 

ということは、
レンジ状態が長く続くほど、
買いと売りのポジションが
溜まっていくのが想像できると思います。

 

だから、
レンジをどっちかに抜けた時は、
溜まっていたポジションの損切りが
大量に発動するので、
大きな動きが発生するのです。

いわゆるレンジブレイクです。

 

今回のチャートも結局、
以下のようにレンジを
下へブレイクしました。

 

上記のチャート画像だと、
ブレイク幅が小さく見えますが、
これでもレンジ下限から
100pips以上ブレイクしています。

つまり、
溜まっていた買いポジションが
損切りによって解消された証拠です。

 

因みに、私個人の経験上、
レンジブレイクの手法は
勝率があまり良くありません。

もちろん、ブレイクした後に
そのまま伸びていくこともありますが、
大体は戻ってくるので、
戻り売りや押し目買いをした方が
勝率は高い傾向にあります。

あくまでも私の経験上ですけどね。

 

このような感じで、
買いと売りが
両方溜まっている場所なら、
チャート上から判断することができます。

 

因みに、レンジに関しては、
無理にトレードをする必要はないと
個人的には思っています。

その理由については、
以下の記事で説明しています。
FXのレンジ相場に手法なんていらないと思う3つの理由とは?

 

まとめ

今回は、
買いと売りが溜まる場所について、
私の考えをお伝えしてきました。

 

買いと売りが溜まる場所に関しては、
ピンポイントの場所というよりも、
全体の流れから見て、

「買い(売り)が溜まってるなー」

と判断するものだと
私は考えています。

 

逆に、買いと売り両方が溜まる場所は、
レンジ相場内なので、
チャート上からも判断できます。

以上、参考になれば嬉しく思います^^

 

もし、今回解説したように、
チャートから相場参加者の心理を
読めるようになりたい場合は、
まずは以下の記事から読んでみてください。
FXでも相手の気持ちを考える事が重要です

 

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