FXでは、

・MA(移動平均線)
・ボリンジャーバンド
・一目均衡表
・ピボット

といったように、
様々なテクニカル指標があります。

 

これらを使って
トレードをしている人も多いので、

「テクニカル指標を多く使えば勝てる」

なんて思う人が多いのですが、
実はテクニカル指標を多く使えば、
FXで勝てるようになるとは限りません。

 

ではなぜ、テクニカル指標を多く使っても
勝てるようになるとは限らないのでしょうか?

この理由について
今回は私の考えをお伝えしていきます。

 

過剰最適化が起きる

テクニカル指標を多く使っても
勝てるようになるとは限らない
1つ目の理由に、

“過剰最適化が起きる”

というのがあります。

 

過剰最適化とは、
“カーブフィッティング”
なんて呼ばれているのですが、
過去の値動きにぴったり合わせて
テクニカル指標を最適化することです。

 

これは昔の私もそうだったのですが、
テクニカル指標をいくつも入れて
すでに出来上がったチャートと
テクニカルがぴったり
効いてる部分だけを見つけて

「ここでエントリーすれば勝てるな」

なんてことをやっていました。

 

しかし、このようにテクニカルと
過去チャートの動きを
ぴったり合わせてしまうと
今までの動きと
少し違う動きをされただけで
急に通用しなくなってしまいます。

 

なぜなら、FXのチャートというのは
過去チャートと似たような動きはしますが、
全く同じ動きはしないからです。

 

もし、全く同じ動きをするなら、

・その時にトレードをしていた人
・トレードしていた人の考え
・同じロット数

といったことが
全て一致する必要があるのですが、
こんなこと絶対にありえないですよね。

 

その為、
テクニカル指標をたくさん使って
過去の動きにぴったり合わせても、
過去の動きと少し違う動きをするだけで
全然通用しなくなってしまうのです。

 

エントリー回数が激減する

次にテクニカル指標を多く使っても
FXで勝てるとは限らない2つ目の理由に

“エントリー回数が激減する”

というのがあります。

 

テクニカル指標を多く使うと、
それだけエントリー条件に
フィルターが掛かります。

 

例えば、エントリー条件に、

・20MAが上向き
・75MAが上向き
・RSIが80以上
・MACDが80以上

といった条件と、

・20MAが上向き

という条件では
エントリー条件に合致する場面が
後者の方が圧倒的に多いですよね。

 

このことからも想像できるように、
テクニカル指標を多く使うほど
エントリー回数が減るわけです。

 

しかも、それでいて、
先程お伝えしたように
テクニカル指標を多く使うと
過剰最適化も起きるので
全く勝てなくなってしまうのです。

 

昔の私も、
テクニカル指標をいくつも入れて
エントリー条件を絞り込んでいたのですが、
全然トレードチャンスがきませんでした。

それでいて、
いざエントリーしてみると
全然通用しなくて
結局、すぐにその手法を捨てていました。

 

エントリー時の判断力が鈍る

次にテクニカル指標を多く使っても
FXで勝てるとは限らない3つ目の理由に

“エントリー時の判断力が鈍る”

というのがあります。

 

人間の脳というのは、
判断すべきことが多くなると
急に脳の処理能力が落ちて
判断力が鈍くなります。

 

テクニカル指標を多く使うと、

・MAの向きは上向き?
・RSIの数値はどうなってる?
・MACDの数値はどうなってる?

なんて、
エントリー時の数値や
形が揃っているか
確認することが多くなりますよね。

 

しかも、ローソク足は
1秒ごとに刻一刻と動いています。

ボラティリティが高い時なんて
一瞬でも目を離すと
あっという間に置いていかれます。

 

このような事も考慮しながら
テクニカル指標の確認を
いくつもしていると
判断力がどんどん落ちて

“エントリーし損ねる”
“エントリーを間違える”

といった事が起きるのを
何となく想像できると思います。

 

よって、
テクニカル指標を多く使っても、
判断力の低下が起きやすいので
勝てるとは限らないのです。

 

多いテクニカル指標は戦場で使えない武器を持っているのと同じ

FXで勝てない時期が続くと、
エントリーの精度を上げようとして
テクニカル指標を多く使いたくなるのですが、
上記でお伝えしたように
色んな弊害が起きます。

 

そもそも、
テクニカル指標を使う場合、
その指標が、

・どのように作られたのか?
・どんな場面で有効なのか?

といったことを
正しく理解していないと
力を発揮することはありません。

 

その為、
これらの事を理解せずに
テクニカル指標を多く使うことは、
戦場で使い方のわからない武器を
いくつも持っていくのと同じ行為です。

 

もし、こんなことをしていたら、
いざ戦うってなった時に
それらの武器は邪魔になりますよね。

むしろ、邪魔な武器達のせいで
戦いにくくなって
やられる確率が高くなります。

 

それであれば、
自分が得意な武器を
何か1つだけ持って戦場へ行った方が
ずっと生存確率は上がります。

このように考えればわかるように、
多くのテクニカル指標を使っても、
正しい使い方がわからなければ
単に資金を失う原因となるだけなのです。

 

テクニカル指標を使うと絶対に勝てない?

上記では、
テクニカル指標を多く使う際の
弊害について色々とお伝えしました。

 

上記のことを読むと、

「じゃあテクニカル指標を使うと勝てないの?」

なんて思うかもしれません。

 

しかし、テクニカル指標を使っても
普通に勝つことはできます。

勝つことが難しくなるのは
あくまでも、
使い方のわからないテクニカル指標を
いくつも使った場合になります。

 

その為、使うテクニカル指標について
正しく理解して、
自分の手法に合ったものを使えば、
むしろ効果的です。

要するにテクニカル指標は
料理でいうところのスパイスです。

 

素材や作る料理に合わせて
適切なスパイスを使ってあげれば
料理も凄く美味しくなりますよね。

FXのテクニカル指標もこれと同じです。

 

基本はローソク足がメイン

テクニカル指標を上手く使えば、
トレードの精度が上がりますが、
それでもやはり、
基本はローソク足がメインになります。

 

実際、テクニカル指標を使って
FXで勝っている人のトレードを見ても、
ローソク足やチャート形状から
大部分を判断しています。

それに、こういう人は
テクニカル指標を使わなくても
普通に勝てるトレードができます。

 

ただ、テクニカル指標を足した方が
少しトレードの精度があるから
使っているというのがほとんどです。

テクニカル指標をメインにして
トレードをしているわけではないのです。

 

実際に私も昔は、
MA(移動平均線)を使っていたのですが、
基本的にMAは表示させずに
ローソク足やチャートの形状から
値動きを読んでいました。

 

そして、
エントリーポイントが近くなった時に初めて
MAを表示させて、

・MAの傾きはどうか?
・サポートとして機能しているか?
・上位足のMAが抵抗になっていないか?

といった事を確認して
エントリーに利用していました。

 

このように使うと、
MAの効果も高くなったので
まずはローソク足から
チャートを読むのを常に意識していました。

 

もし、ローソク足の読み方に
不安があるような場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
ローソク足から心理を読み取る事が安定したトレードへつながる

 

因みに今の私は、
テクニカル指標は使っていないのですが、
昔にMAを使っていたこともあり、
表示させていなくても

「ここら辺でMAが効いているな」

というのがわかるので
トレード精度も落ちていないし、
むしろローソク足だけのトレードにしたら
精度が上がったぐらいです。

 

まとめ

今回は、テクニカル指標を
多く使っても
勝てるとは限らない理由について
私の考えをお伝えしてきました。

 

テクニカル指標は
自分の手法に合ったものを使えば
効果は高いです。

しかし、やみくもに多く使っても
逆に損失を引き起こす原因にもなるので
使うにしても1つか2つぐらいに
抑えておくのが良いでしょう。

 

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