FXをやっていく上で、
自分に合った手法を作る事は
非常に大事です。

そして、
手法を作っていく中で、
必ず意識すべきことが
リスクリワードです。

 

なぜなら、
リスクリワードを基に
勝率を考えていき、
それを自分のメンタルに
合わせていくことで、
自分に合った手法ができるからです。

 

しかし中には、

「リスクリワードと
勝率を考えても意味がない」

なんて言われる事もあります。

 

これは本当なのでしょうか?

そこで今回は、
リスクリワードと勝率について
色々と解説していきたいと思います。

 

リスクリワードと勝率を考えても意味がない?

FXを長くやっていると、

「リスクリワードと勝率は意味がない」

なんていうのを
たまに聞くことがあります。

 

ですが、私の経験上、
リスクリワードと勝率は
物凄く重要だと考えています

 

なぜなら、
リスクリワードと勝率には
密接な関係があるので、
この2つを同時に考慮しないと
FXで勝つ為の手法が
上手く作れないからです。

 

その為、
リスクリワードと勝率を考えても
意味がないなんて事はないのです。

むしろ、この2つを
ちゃんと考えて手法を作らないと
安定して勝ち続ける事は非常に困難です。

 

リスクリワードと勝率の関係

FXで安定した結果を
出し続けるには、
リスクリワードと勝率は
セットにして考える必要があります。

意味がないなんて事は
決してありません。

 

ではここからは、
リスクリワードと勝率の関係を
解説していきます。

 

リスクリワード2:1の場合

まずはリスクリワードが
2:1の場合にどれくらいの勝率が
必要かを考えていきましょう。

 

リスクリワードが2:1ということは、
損切りが利食いの2倍になります。

 

例えば、

・損切り:-20pips
・利食い:+10pips

といった感じです。

 

それでは、
今回の事例としては、

・トレード回数:100回
・損切り:-20pips
・利食い:+10pips

といった条件で、
勝率を当てはめていき、
トータルの利益が
どれくらいになるかを
見ていきましょう。

 

では早速この条件で、
勝率を当てはめていくと
トータルの利益は
以下のようになりました。

・勝率30%:‐1,100pips
・勝率50%:-500pips
・勝率60%:-200pips
・勝率70%:+100pips
・勝率80%:+400pips

 

上記を見ると、
リスクリワードが2:1の場合、
勝率が70%以上ないと
FXで勝つことは難しくなります。

これは一見可能そうに見えますが
実際にやってみると、
結構ハードルが高いです。

 

しかも、損切りが利食いの2倍だと、
1回負けてしまうと、
次は2連勝してやっと
プラスマイナスゼロになります。

正直、これだと、
精神的に結構きついです。

特に2連敗なんてしまうと、
4連勝以上しないと
損を取り返せません。

 

こんな事になると、
焦りが生まれて、

「すぐに取り返さなきゃ」

なんて感じてしまい、
余計なトレードが増えて、
傷口を更に広げる事になります。

 

ですから、
リスクリワードが
悪いトレードスタイルは
私個人としてはオススメしません。

 

因みに、リスクリワードが
悪くなる傾向があるトレードスタイルは
スキャルピングになります。

スキャルピングの場合、
薄利多売のトレードスタイルになるので、
勝率が重視されます。

 

スキャルピングは、

「2~3pipsぐらいなら簡単だろ」

なんて思って、
手を出しやすいのですが、
これだとリスクリワードが悪くなるので、
高勝率が必要なわけです。

 

その為、難易度は
FXのトレードスタイルの中でも
最も難しくなります。

 

実際に昔の私も
スキャルピングに手を出したせいで
リスクリワードが悪い上に
勝率も悪かったので、
大損してしまいました(笑)

関連記事:これホント!FXでのスキャルピングは大損の元!

 

リスクリワード1:1の場合

では次に、
リスリワードが1:1の場合に
勝率がどれくらいだと、
どれくらいの損益になるかを
見ていきましょう。

 

今度の条件は、

・トレード回数:100回
・損切り:-20pips
・利食い:+20pips

といった条件で、
見ていきましょう。

 

では早速この条件で、
見ていくと、
以下のような結果になりました。

・勝率30%:‐800pips
・勝率50%:0pips
・勝率60%:+400pips
・勝率70%:+800pips
・勝率80%:+1200pips

 

上記の結果を見ると、
リスクリワードが1:1だと、
勝率50%が損益分岐点ですね。

そうなると、
やはり勝率は60%以上は
欲しいところですね。

 

リスクリワードが1:2の場合

では次に、
リスクリワードが1:2の時に
どうなるかを見ていきましょう。

 

今回の条件としては、

・トレード回数:100回
・損切り:-20pips
・利食い:+40pips

といった条件で、
見ていきましょう。

 

では早速この条件で、
見ていくと、
以下のような結果になりました。

・勝率30%:‐200pips
・勝率50%:+1,000pips
・勝率60%:+1,600pips
・勝率70%:+2,200pips
・勝率80%:+2,800pips

 

上記の結果を見ると、
勝率50%でトータルプラスになりますね。

やはり、利益が損失の2倍あると、
勝率が多少悪くても大丈夫ですね。

 

しかも、リスクリワードが1:2なら、
1回負けても次に勝てば、
トータルでプラスになるし、
仮に2連敗しても1回勝つだけで
プラスマイナスゼロにできます。

これだと精神的にもかなり楽なので、
このぐらいの比率は良いですね。

 

リスクリワードが1:3の場合

では最後に、
リスクリワードが1:3の時に
どうなるかを見ていきましょう。

 

今度の条件は、

・トレード回数:100回
・損切り:-20pips
・利食い:+60pips

といった条件で、
見ていきましょう。

 

では早速この条件で、
見ていくと、
以下のような結果になりました。

・勝率30%:+600pips
・勝率50%:+2,000pips
・勝率60%:+2,800pips
・勝率70%:+3,600pips
・勝率80%:+4,400pips

 

上記の結果を見ると、
すでに勝率30%の時点で
プラスになりますね。

当然と言えば当然ですが、
利益が損失の3倍もあれば、
勝率が低くても勝つ事ができます。

 

しかも、このぐらいの比率だと
2連敗しても1回勝つだけで
トータルプラスになるので、
精神的にも楽ですよね。

 

因みに、リスクリワードが
1:1~3までのトレードスタイルは
デイトレード以上でよく使われます。

その為、デイトレードをする人は
このぐらいのリスクリワードを目途に
手法を作るのがいいでしょう。

 

リスクリワードが良ければいいってものでもない

上記では、リスクリワードと
勝率の関係について
簡単に解説をしました。

やはり、
リスクリワードが良いほど、
勝率が低くても勝てるので、
精神的には楽になりますよね。

 

しかし、
リスクリワードが良ければ、
絶対に良いというものでもありません。

 

なぜなら、
リスクリワードを良くするほど、
利益が伸びきらずに
途中で戻ってきてしまう事が
多くなるからです。

その為、勝率が低くなります。

 

こうなると今度は、

「いくらリスクリワードが良くても
勝率が低くて耐えられない」

という事が起きやすくなります。

 

例えば、
リスクリワードを1:3にして、
勝率30%だとしても、
トレード結果としては、

・損切り
・損切り
・損切り
・利食い
・損切り
・損切り
・損切り
・利食い
・損切り
・利食い
・損切り
・損切り
・損切り
・損切り
・損切り
・損切り

みたいな感じで、
損切りばかりになります。

 

“必ず3回に1回は勝てる”
というのではなく、
普通に5連敗などが続きます。

極端な話、
“7連敗した後に
3連勝して勝率30%になる”
なんて事もありえますから。

 

ですから、
いくらトータルでプラスになると
わかっていても、
実際にトレードをしてみると
精神的に耐えられない事が多いです。

 

もちろん、

「勝率が低くても全然平気」

みたいな人であれば、
リスクリワードを良くしても
何の問題もないでが、
多くの人は精神的にキツイでしょう。

 

よって、リスクリワードを
良くし過ぎても、
実運用に耐えられない事があるので、
そこは頭に入れておきましょう。

 

リスクリワードはどれぐらいがいいの?

リスクリワードは
良すぎてもきついし、
悪すぎてもきついです。

 

「じゃあどれくらいがいいの?」

なんて思うかもしれませんが、
私個人としては、
リスクリワードは1:2ぐらいが
一番いいと考えています。

 

なぜなら、勝率が50%でも
トータルでプラスになるし、
2連敗しても1回で損失を
取り返せるので、
精神的な負担が少ないからです。

 

それに、このリスクリワードなら、
勝率50%の手法を作るのは
そんなに難しくありません。

 

ぶっちゃけ、

・ダウ理論
・水平線
・MA(移動平均線)

といった基本的な事を使った
手法でも全然作れますから。

 

このような事からも、
リスクリワードに関しては、
1:2ぐらいがちょうどいいと
私は考えています。

関連記事:FXでの利確と損切りの比率はいくつがベストなのか?

 

まとめ

今回は、FXのトレードで、
リスクリワードと勝率の関係を
色々とお伝えしてきました。

 

リスクリワードは
良い方がもちろんいいのですが、
勝率との兼ね合いもあり、
上手く設定しないと、
精神的に苦しくなる事もあります。

 

ですから、
まずは自分の精神面を考えて、
リスクリワードを
決めていくのがいいでしょう。

関連記事:FXで損切りと利確の割合はどう決めると効果的なのか?

 

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