FXでの利確と損切りの比率はいくつがベストなのか?

 

FXのトレードでは、
色んな勝てる手法があるので、
自分に合った手法を使えば良いと、
個人的には思っています。

ただし、
手法自体は何でもいいとはいえ、
利確と損切の比率に関しては、
ある程度、気を使った方がいいです。

 

なぜなら、利確と損切りの比率で、
精神的な負担が変わってくるからです。

でも、損切り利確比率って迷いますよね。

 

損切り幅を大きくして、
利確を小さい比率にすると、
勝率は上がります。

ただし、1回の損失が大きいので、
コツコツドカンになる可能性があります。

一方で損切り幅を小さくして、
利確を大きい比率にすると、
勝率が落ちます。

 

このように、
どっちかを重要視すると、
何かが犠牲になるので、
損切りと利確の割合は
けっこう悩むことが多いです。

そこで今回は、私が考える、
損切りと利確の割合の決め方について、
お伝えしていこうと思います。

 

損切りと利確の比率はどのくらいがいい?

私の場合、損切りと利確の比率は、
基本的に1:2を基準にしています。

つまり、損切りが-10pipsなら、
利確は+20pipsの割合です。

 

なぜなら、このぐらいの比率だと、
2連敗したとしても、
1回の利確で損を取り返せる上に、
勝率も大きく下がることがないからです。

その為、精神的な負担が
そこまで大きくないので、
トレードが比較的やりやすくなります。

 

それに、損切りと利確の比率が、
1:2だとすると、勝率が50%でも
トータルでプラスになります。

これはあくまでも
私の検証結果なのですが、
ほとんどの手法で
損切りと利確の比率を
1:2にして検証をすると、
勝率が大体50%前後になって、
トータルでプラスになります。

 

例えば、損切り幅を-20pips
利食い幅を+40pipsの割合にして、
勝率50%の手法を作ったとしましょう。

その手法を使って、
50回トレードをしたとすると、
勝率50%なので、
理論的には50戦25勝25敗ですよね。

 

そこから、損切りと利食い幅を計算すると、

25勝 x 40pips=1000pips
25敗 x -20pips=-500pips

合計:+500pips

という結果になり、勝率50%でも
それなりにいい結果が出ます。

 

このような計算を基に、
トレードをしているので、
私の場合は、損切りと利確の比率は、
損が1に対して、
利益は最低でも2以上なのです。

 

損切りと利確の比率が1:3以上はどうなのか?

損切りと利確の比率を1:3以上にしても、
何の問題もありません。

このぐらいの比率であれば、
3連敗しても1回の利確で
全てを取り返せますからね。

 

しかし、このぐらいの比率にすると、
勝率がけっこう下がる傾向があります。

やはり、利確の幅を広げると、
その分、サポレジなど、
上位足の節目となる場所に
ぶつかることが増えるので、
レートが戻りやすくなります。

 

また、損益比率をよくする為に
損切りの幅を小さくすると、
ちょっとしたノイズで
損切りになりやすいので、
損切りになる確率が上がって
勝率が落ちる傾向があります。

 

これ以外にも、
損切り幅を小さくすると、
損切りが根拠の崩れた位置へ
設定できなくなって、
損切り貧乏にもなりやすくなります。

関連記事:損切りを我慢すべき場所とそうでない場所とは?

 

更に利確幅を広げると、
決済までに時間が掛かるので、
その分、ストレスも大きくなります。

特に、長い時間保有していたのに、
含み益がなくなって、
損切りになった時には、
精神的苦痛がすごく強くなります。

 

その為、損切りと利確の比率を
1:3以上にする場合は、

「含み益がなくなってもいいから
とにかく利益を伸ばしたい」

「勝率が低くても良いから
1回で大きく利益を取りたい」

といった性格の人が向いています。

 

損切りと利確の比率が1:1以下はどうなのか?

次に、損切りと利確の比率が
1:1以下の場合ですが、
この場合は勝率が高くなる傾向があります。

 

特にスキャルピングなんかは
勝率重視の薄利多売なので、

“損切りと利確の比率が1:0.5”

なんていうのも多いです。

 

だから、勝率を重視したい場合は、
この比率の差を小さくすると
良いかもしれません。

 

が、しかし!

 

FXのトレードで、
勝率が高いに越したことはありませんが、
勝率が高い事による弊害も出てきます

 

例えば、勝率が80%ある
手法を使っている場合、
理論上では10回トレードしたら、
負けはたった2回ですよね。

でも、実際にそんな事はなく、
3連敗や4連敗する事も頻繁にあります。

 

いくら勝率80%といっても、
それはトレード回数を重ねれば重ねるほど、
“その勝率に近付く”という意味なので、
10回トレードしたからといって、
8回必ず勝てる訳ではありません。

“20連敗後に80連勝して勝率80%”
という事もありえるのです。

 

その為、FXでは、
利確を損切りよりも小さい比率にして、
勝率80%の手法を作ったとしても、
普通に3連敗、4連敗はあります。

 

この事を知らない状態でトレードをして、
連敗してしまうと、

「勝率80%なのに何で連敗するの!?」
「もうこれ以上負けられない!」

と焦ってしまい、
すぐに取り返そうとして、
本来のポイントでない場所で、
エントリーをしてしまいます。

 

これによって、
その手法の本来の優位性が崩れて、
勝率80%どころか、
勝率が30%程度になってしまい、
最後には

「この手法使えねー」

なんて事が起きて、
FXでよくある、
手法探しの旅に迷走してしまうのです。

 

実際に昔の私自身も、
FXで勝てていなかった頃は、
この事を理解していなかったので、
利確と損切りの比率が悪い、
高勝率の手法を使って
トレードをしていたのですが、
ちょっと連敗するだけで、

「ダメだ、この手法・・・」

なんて文句を言いながら、
また新しい手法探しの旅に出ていました。

 

しかも、利確と損切りの比率が悪いと、
1回負けた後に、次勝ったとしても、
まだトータルでマイナスなので、

「もう1回勝たないと・・・」

といった感じで、
無理にもう1回トレードをしようとして、
ここでも本来のポイントでない場所で、
エントリーをしてしまい、
勝率を余計悪くしていました。

 

だから、利確と損切の比率を
1:1以下にすると、
勝率は上がる傾向にありますが、
意外にストレスは大きかったりします。

関連記事:“高勝率な手法=FXで稼げる”という事ではない

 

比率によってトレードの心持ちも変わる

これは実際に経験してみると
わかるのですが、
利確と損切の比率によって、
トレードをする際の心持ちも変わります。

 

例えば、
利確と損切り比率が悪くても、
勝率が80%あれば、

「勝率が高いから
精神的にも楽だろうな」

なんて考えがちなのですが、
実際は、

「2回しか負けられない!」

と思ってトレードをする事の方が多いです。

 

その為、たった1回負けただけでも、

「次負けたらヤバい!」

なんて考えてしまい、
エントリーの躊躇や
ポイントでない場所で
エントリーをしてしまい、
手法の優位性を崩しやすくなります。

 

一方で、
損切りと利確の比率が1:2で、
勝率が50%程度の手法でも、

「2連敗しても1回で取り返せる」

と考えて、
トレードができる傾向があります。

 

よって、精神的な負担が比較的少なく、
落ち着いてトレードができます。

しかも、手法を洗練させて、
勝率を60~70%にできれば、
その余裕は更に大きくなります。

 

このように、
利確と損切の比率によって
トレードをする際の心持も大分変わるので、
実はこの比率というのは、
かなり重要なのです。

 

私自身も損益比率を良くして
勝率を60~70%ぐらいにした方が

「これ以上負けられない」

みたいな変な焦りがないので、
精神的に余裕をもって
トレードができています。

 

利確と損切の比率は自分の性格も考慮した方がいい

利確と損切りの比率によって、
勝率や心持ちも変わるので、
これらの比率は
自分の性格も考慮して
決めた方がいいです。

 

なぜなら、
FXをやる人の性格は十人十色なので、

「時間が掛かっても利益を大きく伸ばせる」
「すぐに利食いをしたい」

といったように、
その人の性格によって、
感じ方が変わるからです。

 

ですから、まずは自分の性格を考えて、
比率を考えてみるのがいいでしょう。

 

例えば、勝率が悪くなって
連敗が続いたとしても、
1回の利益でドカンと大きく取り返す方が
精神的に楽な場合は、
損切りと利確の比率を
1:3以上にすれば良いでしょう。

 

逆に勝率を上げて、
連敗をなるべく避けたい場合は、
損切りと利確の比率を、
1:1~1.5ぐらいまで落として
トレードをするのが良いと思います。

 

時間帯や通貨によっても比率は変わる

FXの場合、

・オセアニア市場
・アジア市場
・欧州市場
・ニューヨーク市場

といったように、
時間帯別に市場が変わり、
それに伴って
ボラティリティも変わります。

 

また、通貨によっても、

・ポンド系:ボラティリティ大
・オージー系:ボラティリティ小

という感じで、
ボラティリティが変わってきます。

 

その為、自分のトレード時間や
トレード通貨によっても、
利益を伸ばせる・伸ばせないがあるので、
この辺りも考慮してあげると、
より適正な損切りと利確の比率を
見つけることができると思います。

 

もし、時間帯別の動きについて、
詳しく知りたい場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
FXには時間帯で動きに特徴が!その際のトレードの注意点とは?

 

トレードスタイルに関しては比率は変わらない

FXでは

・1分足のスキャルピング
・15分足のデイトレード
・1時間足のデイトレード
・日足のスイングトレード

といったように、
色んなトレードスタイルがありますよね。

 

ですが、時間軸が変わったとしても、
損切りと利確の比率はあまり変えません。

 

ただ、比率は変わりませんが、
損切りと利確の幅はけっこう変わります。

やはりトレードする時間軸が大きくなれば、
損切りや利確を置く位置も遠くなるので
これらの値幅も大きくなっていきます。

 

仮に、1時間足以上のトレードスタイルなのに
1分足の損切りと利確幅を使ったままだと
ノイズに掛かって
損切りに貧乏になってしまいますからね。

その為、
比率は変わらなくても
値幅が変わる事によって、
設定幅によっては
自分の精神的許容値を超える事もあります。

 

ですから、この辺りは
自分の精神面に合わせた値幅を考えながら
トレードスタイルも考えていくのがいいでしょう。

関連記事

自分の手法に合った損切り幅を見極める方法とは?

チャートの時間軸から自分に合うトレードスタイルを見つける方法

 

損切り幅を決めてから比率を考える

FXでの損切りと利確の比率は、
色んな要素によって変わってきます。

その為、迷ってしまう事もあります。

 

もし、迷ってしまった場合は、
自分が許容できる損切り幅を決めてから
比率を考えた方がいいです。

 

なぜなら、トレードをする上で
最も重要なのは、

“使っているトレードルールが
自分の性格に合っているか?”

ということになるからです。

 

その為、損切り幅が
自分の損失許容範囲内に収まっていないと、
どんなに良い比率であっても、
トレードを続ける事ができなくなります。

この事からも、
損切りと利確の比率を決める場合、
まずは自分が耐える事ができる、
損切り幅から決めるのがオススメです。

 

例えば、自分の中では、

「損切り幅は30pipsが限界だな」

と感じているのであれば、
損切り幅を30pips以内にするのです。

 

そこから、
自分が目指すトレードの勝率を考えて、
損切りと利確の比率を決めるのです。

仮に、損切り幅を20pipsにして、
勝率60%を目指すのであれば、
損切りと利確の比率は1:1以上あれば
トータルでプラスになります。

 

よって、損切り幅を20pipsにした場合、
利食い幅は20pips以上に設定すれば、
自分のメンタルに合った
比率を決めることができますよね。

 

損切り額も考慮しよう

自分が許容できる損切り幅から
利食い幅を決めて、
自分に合った比率を決めたら、
自分が許容できる損切り額
ちゃんと頭に入れておきましょう。

 

なぜなら、損切りと利確の比率が
いくら自分に合っていたとしても、
損切りをした時の金額が
自分の精神的許容値を超えていたら
意味がないからです。

 

例えば、自分の損失許容範囲が
-5,000円だったとしましょう。

それなのに損切り額が
-1万円になってしまったら、
どんなに利確と損切りの比率が
自分に合っていても、
強烈な苦痛を味わう事になります。

 

そして、その苦痛が、

・損切りできない
・ナンピン
・リベンジトレード

といった事を引き起こしてしまい、
大損する可能性が非常に高くなります。

 

これが起きてしまうと、
せっかく決めた損切りと利確の比率が
全く意味のないものになってしまいます。

だから、自分の損失許容範囲も考えて、
適切なロットと損益比率で
トレードをするようにしましょう。

 

例えば、自分に合った損切りと
利確の比率が1:2で、

・損切り幅:-20pips
・利食い幅:+40pips

と決めたとしましょう。

 

そして、1回のトレードの
許容損失額が-5,000円なら、
適切なロット数は
0.25ロット(2.5万通貨)以下です。

このように決めておけば、
適切な損益比率と損切り額で
トレードができるので、
精神的苦痛を大きく抑える事ができます。

関連記事:FXでのリスク管理で特に重要な点とは?

 

損切りと利確の仕方

FXのトレードでは、
損切りと利確の比率が重要ですが、
それに加えて、
損切りと利確の仕方も重要です。

 

要するに、どこで損切りをして、
どこで利確をするかです。

そこでここでは、
損切りと利確の仕方についても
簡単に解説していきます。

 

損切りの仕方

まずは損切りの仕方ですが、
これは根拠の崩れた場所で
損切りをしていきます。

 

根拠の崩れた場所とは、

「ここを抜けたら
下落(上昇)が加速するだろうな」

という場所です。

 

例えば、下記チャート画像の
黄色マルで買った場合、
損切り位置は水色ラインになります。

 

まず、黄色マルで買った位置というのは、
サポートラインが引ける場所です。

 

その為、この近辺では、
多くの相場参加者が
買いで参入をしてきます。

このことから、
レートが反発をしてから高値を超えて、
押し安値となりました。

 

ということは、
買いで参入した多くの相場参加者は
このサポートラインを抜けてしまうと、
含み損になってしまいますよね。

よって、この損失を最小限に抑える為に
サポートラインを抜けた場所に
損切りを設定しています。

 

そして、レートがサポートラインを割ってくると、
多くの相場参加者が損切りをしてくるので、
買いの決済=売りとなり、
そこから更に下落していく可能性が高くなります。

その為、もしサポートラインを抜けても
損切りをせずに放置してしまうと、
損失が膨れ上がっていき、
大損してしまうことになります。

 

このような理由から、
損切り位置は

「ここを抜けたら
下落(上昇)が加速するだろうな」

といった場所に設定すべきなのです。

 

では、その後の動きを見てみましょう。

 

サポートラインを下抜け後に
大きく下落していますよね。

これは買っていた人達が
損切りをする事で、
売りが売りを呼んだ証拠です。

 

損切りの仕方は
このようにすればいいのですが、
よくよく見ると、セオリー通りの
至って普通の損切りですよね。

でも実際に損切りなんて
こんなものでいいんです。

 

相場参加者の心理を考えれば、
なぜそこで損切りをすべきなのか?
というのを理解できますしね。

関連記事:FXの損切りはチャートから判断!自分都合の損切りはしない!

 

利確の仕方

では次に、利確の仕方ですが、
これに関しては、
明確な答えはありません。

損切りの仕方に関しては、
ある程度決まりがあるのですが、
利確に関しては
無限に方法があります。

 

その為、

「絶対にこの利確をしなきゃダメ!」

というのはないので、
ここでは代表的な利確方法を
お伝えしていきます。

 

リスクリワード比率で利確

これは一番簡単な利確方法ですね。

今回の記事でもメインとなっている、
損切りと利確の比率で決済です。

 

この利確方法だと、
常に利確幅も損切り幅も一定なので、
損益予想がつきやすいのも便利ですよね。

 

ただ、この利確方法を使う場合、
目立ったサポレジやキリ番など、
反転しそうな場所を無視する事になります。

 

例えば、
利確を50pips固定にした場合、
エントリーから30pipsのところに
強いサポレジがあっても、
そこを無視して放置しなければいけません。

 

こうなると、30pipsのところで
反転する確率が高いとわかっていながら
利益を伸ばす事になるので、
実際に反転して損切りになった時は、

「やっぱりあそこで
利確しておけばよかった」

なんて後悔したり、
強いストレスを受けたりする事になります。

 

目立ったサポレジの手前で利確

次によくある利確方法として、
目立ったサポレジの手前で
利確するというのがあります。

これは王道の利確方法ですよね。

 

目立ったサポートラインや
レジスタンスラインは、
多くの相場参加者に注目されます。

その為、
このような場所にレートが近づくと、
反転しやすくなります。

 

例えば、レートが
レジスタンスラインまで来れば、

・買っている人達の利確
・売りを狙う人達の新規売り

といったアクションが起きるので、
そこから反転下落をしやすくなります。

 

逆にレートが
サポートラインまで来れば、

・売っている人達の利確
・買いを狙う人達の新規買い

といったアクションが起きるので、
そこから反転上昇しやすくなります。

 

このような仕組みから、
目立ったサポレジでの利確は
王道でもあるけど、
反転する理由がはっきりしているので、
効果的な利確目途となります。

因みに、この原理は、
サポレジだけでなく、
キリ番にも当てはまるので、
キリ番の手前での利確も効果的です。

 

その代わりに、
もしレートがサポレジで止まらずに
ブレイクをした場合は、
今度は売りや買いの損切りが出るので、
一気に伸びていく可能性もあります。

例えば、下記チャート画像の
黄色マルで買って、
レジスタンス手前の水色マルで
利食いをしたとしましょう。

 

これは良いエントリーと
良い利確でキレイなトレードですが、
その後の動きを見てみると、
以下のようになりました。

 

利食い後に
レジスタンスをブレイクして、
大きく伸びていますよね。

これはレジスタンス付近で
売っていた人達の損切りが出たのと同時に、
高値更新をすることで
上昇トレンド継続となって
新規の買いが入ってきた証拠です。

 

目立ったサポレジで利確をすると、
このような事も起きるので、
利確できたのにもかかわらず、

「利食い後に大きく伸びて悔しい」

なんて、損をした気分になります。

 

とはいえ、この利確方法だと、
ある程度納得した利確ができるので、
私はこの方法を使う事が多いです。

 

高値や安値更新に失敗したら利確

高値や安値更新に失敗したら
利確する方法も王道ですね。

これは目立ったサポレジで
利確するのを利用した
利確方法になります。

 

例えば、下記チャート画像の
黄色マルで買ったとしましょう。

そして赤ラインが
目立ったレジスタンスだとします。

 

レートが目立ったレジスタンスに届いたら、
そこで利確をするのではなく、
ブレイクをするか一旦様子見をします。

そうすると、
レジスタンスで一旦反応して、
下落をしてきます。

 

しかし、下落をしてきたとしても、
直近の流れが上昇トレンドなので、
売りたい人よりも
買いたい人の方が多くいる状態です。

 

その為、

「下がったら買いたい」

と考える人が多いので、
そこから押し目買いが入って
上昇していきます。

 

そして、ポイントはここからです。

通常であれば、上昇トレンドなので、
押し目買いが入ったら
高値更新をしてもいいはずです。

 

しかし、この後の動きを見ると、
以下のようになりました。

 

高値更新できずに
下がってきましたよね。

そして更にその後の動きを見てみると、
以下のようになりました。

 

更に大きく下がってきて、
結局、買った場所も
下へ突き抜けていきました。

 

これはなぜ、
こんな事が起きたのかというと、
高値更新をできなかった事で、
買っていた人達が、

「あれ?高値更新できない」
「てことは上昇の力が弱まったかな?」
「だったら一旦、逃げておこう」

と考えて、利確をしてきたからです。

 

また、高値更新に失敗した事で、

「買いの勢いが弱まってきたな」
「よし、試しに売ってみるか」

なんて、逆張り売りを狙う人達が
新規売りをしてきます。

 

これら2つのアクションによって、
レートが下落するのです。

 

そして、この2つのアクションによって、
レートが下落をしていくと、
買っている人達は、

「ヤバい!早く逃げないと損しちゃう!」

と不安になって利食いをして、
逆張り売りを狙っている人達は、

「やっぱり上昇の力が弱くなってる」
「じゃあ売っていこう」

と逆張り売りをしてきます。

 

このように、売りが売りを呼んで、
下落の勢いが加速していき、
大きく下げて行くのです。

 

高値更新に失敗する事で、
このような動きが出てきます。

その為、利確の目途としては、
高値更新に失敗した場所で
利確をするのです。

 

この方法を使うと、
高値更新をしていった場合は、
利確幅を伸ばす事ができます。

仮に高値更新に失敗して決済になっても、
利益もある程度確保できます。

しかも、
理にかなった利確方法なので、
それなりに納得もできるし、
損切りと利確の比率も大きくなります。

 

これは利益を伸ばしたい場合に
使うと効果的です。

いわゆる
トレーリングストップみたいなものですね。

 

私も利益を伸ばせそうな相場の時は
この方法を使っています。

関連記事:FXのデイトレでトレーリングストップを使う時のコツ

 

利益を伸ばす時は分割決済もあり

高値や安値更新に失敗したら
利確する方法は、
利益幅を伸ばすことができます。

ただ、利益を伸ばすのって、
実は意外にストレスが大きいです。

 

人間は失う事に恐怖する生き物なので、
大きく伸びた含み益が減っていくと
ストレスを感じるようになっています。

この事があるから、
利益を大きく伸ばすのって、
意外にストレスなんですよね。

 

だから、このストレスを軽減して、
利益を大きく伸ばすのに効果的なのが、
分割決済になります。

例えば、先ほどの例だと、
買いエントリー後に
レートが目立ったレジスタンスに来たら、
ロットの半分を決済するのです。

 

そうすれば、
それなりの利益が確保されるので、
ストレスが一気に減ります。

そして、残りの分は、
高値更新に失敗した場所で
決済するようにするのです。

 

こうすれば、
高値更新できずに下がってきても
利益をちゃんと確保できるし、
仮に目立ったレジスタンスを
ブレイクしていけば、
もう半分は利益を大きく伸ばせます。

こんな感じで、
大きく利益を伸ばしたい場合は、
分割決済を利用すると効果的です。

損切りと利確の比率も良くなりますしね。

 

チャネルラインを使う

FXのトレードでは、
チャネルラインを使う利確方法も効果的です。

例えば、下記チャート画像の
黄色マルで買いを入れたとしましょう。

 

この時に、目立ったレジスタンスで
利食いをするのであれば、
下記チャート画像の赤ライン近辺になります。

 

もちろん、これでもいいのですが、
チャネルラインを使うと、
もっと利益幅を伸ばして、
損切りと利確の比率をよくする事ができます。

 

仮に、以下のように、
チャネルラインを引いたとしましょう。

 

そして、
チャネルラインの上限にタッチしたら
利確としましょう。

このように決めた上で、
その後の動きを見ていくと
以下のようになりました。

 

大きく伸びて、
少しチャネル上限をはみ出ましたが、
ほぼチャネル上限にタッチしてから
反転下落していますよね。

このように、チャネルを使う場合も、
利益を大きく伸ばす事ができるので、
損切りと利確の比率が良くなります。

 

以上が、利確の仕方になります。

しかし、これらは数多くある
利確方法の中の一部です。

 

利確の仕方はある意味、
永遠の課題でもあるので、
自分の精神面に合った利確方法を
見つけて使うのが一番です。

関連記事:FXでは利食いポイントの決め方はどうするのがベストなのか?

 

FXで結果が出ていないならまずは1:2で検証

ここまで損切りの仕方や
利確の仕方などを含めた、
損切りと利確の比率について、
色々とお伝えしてきました。

 

しかし、今の段階で
FXで安定した結果が出ていない場合、
損切りと利確の比率を
まずは1:2にして検証をするのが良いです。

なぜなら、このぐらいの比率だと、
狭い比率と広い比率の
ちょうど中間になるので、
基準を作ることができるからです。

 

その為、まずは損切りと利確の比率を
1:2の状態で検証をしてみて、

「もっと利を伸ばしても大丈夫そうだな」

と感じたのであれば、
比率をもう少し広くして、

「ちょっと1:2だときついな」

と感じたのであれば、
比率をもう少し狭くして
再度検証をしていくのです。

 

こうすることで、
勝率の変化や自分の精神的な負担が
どのくらい変わるのかを把握できるので、
自分の性格に合った
損切りと利確の比率が見つかりやすいと思います。

私もこれをやることで、
1:2の比率が
自分の性格には合っているとわかりました。

 

もし、検証方法がわからない場合は
以下の記事も参考にしてみてください。
FXで勝てる手法を作れる具体的な検証方法とは?

FXの検証回数は最低100トレードは必要!その理由はなぜ?

一気に勝ち組へ!FXの検証で確認すべき項目とは?

 

まとめ

今回は、
損切りと利確の比率について、
私の考えをお伝えしてきました。

 

この比率というのは、
その人の性格に
左右される部分が大きいので、

「この比率に絶対すべき!」

というのはありません。

 

その為、まずは
比率を1:2にして検証をしてみて、
そこから自分の性格を考慮しながら
決めていくのが良いと私は考えています。

 


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