FXではチャートパターンがあり、
パターンが出た時に
トレードをすると
勝率が上がる事が多いです。
その為、チャートパターンを
丸暗記して使おうとする人が
多くいるのですが、
正直、これだと意味がありません。
それに、チャートパターンは
相場参加者の心理を考えながら
チャートを丁寧に見ていけば、
丸暗記などしなくても、
自然と使えるようになります。
そこで今回は、
FXのチャートで作られる、
チャートパターンの心理を
解説していきます。
代表的なチャートパターンの心理を解説します
では早速、FXでよく見る、
代表的なチャートパターンの心理を
いくつか解説していきます。
ダブルボトムが作られる心理
まずは
“チャートパターンといえばコレ!”
と言われるほど超王道の
ダブルボトムの心理について
解説していきます。
ダブルボトムは主に
下落トレンドからの
転換時によく見られますよね。
ですから、
まずは下落トレンドが
出ている状態と仮定しましょう。
この状態からサポートラインなど、
反転しそうな場所にぶつかると、
上の方から売っていて、
含み益になっている人達が
「一旦利食いしておくか」
と判断して決済してきます。
売りの決済=買戻しになるので、
これが上昇の要因になります。
更にこれに加えて、
逆張り買いを狙う人達もいて、
「サポートに来たから一旦買ってみるか」
と判断して買いを入れてきます。
つまり、
・売りの買戻し
・逆張り買い
この2つが入るので、
一旦反発上昇をするのです。
しかし、大きな流れで見れば、
まだ下落トレンドなので、
「売りたい」
と思う人達の方が多く、
上がってきたら再度売りが入り、
下落します。
更に、逆張り買いをした人達も
「まだ下落の流れだから
一旦利食いをしておくか」
と判断して利食いをしてくるので、
これも売り圧力になり、
下落する要因になります。
そして、直近の安値まで来て、
ここで安値更新をすると
そのまま下落トレンド継続ですが、
安値更新をできずに反発し出すと、
「あれ、安値更新しない・・・」
「もしかしたらトレンド転換?」
なんて売っている人達と
逆張り買いを狙っている人達が
考え始めます。
こうなると、売っている人達は
「あ、ちょっとヤバいかも」
と考え出して利食いをします。
更に逆張り買いを狙っている人達は
「あ、そろそろ本格的に反転か?」
なんて考え出して買いを入れてきます。
これによって、更に上昇していき、
ダブルボトムが出来上がるのです。
これがダブルボトムができる心理です。
因みに、ダブルボトムを使って
買いエントリーをする時は
ダブルボトムのネックで
入るのが効果的と言われていますよね。
ついでなので、
この理由についても
相場参加者の心理を解説しながら
お伝えしていきます。
まず、ダブルボトムを使って
最速でエントリーをするには、
「ダブルボトムになるだろうな」
と見越して、
ダブルボトムの右肩から入るのが
最速のエントリー位置です。
しかし、ここで入ると、
上手くいけば底で
買いエントリーができる分、
まだダブルボトムを作る途中なので、
下落トレンドの最中とも言えます。
よって、これがダマシになる形で
安値更新をする事も多いです。
そうなると、
ダブルボトムを使って買うには、
まずダブルボトムのネックを
しっかり上抜けする必要があります。
こうなることで、
売っている人達も
買いを狙っている人達も、
「あ、完全にダブルボトムができて
しかもネックまで上抜けてきた」
「てことはトレンド転換の可能性があるから
逃げる準備(買う準備)をしよう」
と考え出します。
それでもまだ大きな流れは下なので、
ここでは無理に売りの決済をしたり
新規の買いをしてくる人は
そこまで多くはありません。
その為、再度レートが
ネックまで下落します。
そして、
今度はダブルボトムネックが
サポートとなって反発し始めると、
いよいよ売ってる人達が
「これはヤバい!」
「トレンド転換の可能性が高い!」
「本当に逃げないと利益がなくなる!」
と判断して、
利食いをしてくる人達の数が一気に増えます。
更に買いを狙っている人達も、
「これは本格的にトレンド転換するかも」
と判断して、
一斉に買いでエントリーをしてきます。
この2つの心理によって、
ダブルボトムネックから
反転上昇していき、
トレンド転換していくのです。
このような心理が働くので、
ダブルボトムネックでの買いが
効果的と言われるのです。
因みに、
ダブルボトムネックの上抜けが
戻り高値も一緒に上抜けすると、
トレンド転換の可能性が
更に高くなるので
より自信をもってエントリーしやすいですね。
ダブルトップの心理に関しては、
ダブルボトムの逆になるので、
是非、ご自身で考えてみてください。
三尊が作られる心理
では次に三尊が作られる心理も
解説していきます。
三尊・逆三尊も
FXでのチャートパターンでは
物凄く有名ですよね。
これも相場参加者の心理を
考えながらチャートを読んでいけば、
ひも解くことができます。
例えば、三尊の場合も、
トレンド転換時に
使われる事が多いので、
その場面で考えていきましょう。
まず、上昇トレンドの状態から、
買っている人達の利食いが入って、
押し安値までレートが下がってきます。
FXではこの押し安値を割るまでは
上昇トレンド継続と見なされます。
その為、この場面では
売りたい人よりも、
買いたい人の方が多いので、
買いが入りやすいです。
更に、頂点から
逆張り売りをしている人達も、
一旦の利食いの目途になるので
利食いをしてきます。
これによって、
レートが反転上昇をします。
ここから、一気に上昇して
高値更新をしていけばいいのですが、
三尊の肩の部分で
止まってしまうことがあります。
なぜなら、短期足で見ると
下落トレンドになっているので、
三尊の右肩ができるのを見越して、
売ってくる人達がいるからです。
更に、そこで買っていた人達もいて、
その人達は含み損の状態です。
よって、
三尊の右肩まで戻ってきた時に
「あーよかったー」
「含み損が消えたから今逃げちゃおう」
と判断して買いポジションを
決済にしてくる人達も出てきます。
その為、
・新規の逆張り売り
・買いの決済逃げ
といった2つの売り圧力によって
レートが下落して、
三尊が完成するのです。
これ以降は、
ダブルボトムと同じ原理です。
三尊のネックを下抜けることで、
買って含み益になっている人達と
トレンド転換売りを狙っている人達が
「本格的にトレンド転換したかも」
と判断して、
利食いや新規売りが一気に入ってくるので、
三尊ネックから下がっていくのです。
しかも三尊の場合、
ネックを抜けた時点で
高安が切り下がるので、
下落トレンドになっています。
だから、三尊ネックでは
更に売りが入りやすいので、
トレードはしやすいですよね。
逆三尊の心理はこの逆になります。
三角持ち合いが作られる心理
では次に、
三角持ち合いが作られる心理も
簡単に解説していきます。
ダブルボトムと三尊の心理を
理解できればもう簡単ですから。
三角持ち合いの場合、
高値の切り下がりと
安値の切り上がりが起きていますよね。
これは高値が切り下がることで、
「売りたい」という人達と
安値が切り上がることで、
「買いたい」という人達が
競い合っているのですが、
どんどん相場参加者が
少なくなっている状態です。
だから、
値動きが小さくなって
三角持ち合いになるのです。
そしてどちらか一方に抜けることで、
売り(買い)の損切りが一気に出るので、
抜けた方向に勢いが出るのです。
更に三角持ち合いの中に
・ディセンディングトライアングル
・アセンディングトライアングル
といった
チャートパターンがありますよね。
例えば、
ディセンディングトライアングルの
心理を簡単に考えてみましょう。
このチャートパターンの場合、
高値が切り下がって、
安値はサポートラインで
反発を繰り返している状態ですよね。
この状態はサポートラインで
買っている人達が多くいるのに
上昇する力が弱くて
高値が切り下がっている状態です。
こうなると、
「何回もサポートされてるのに
全然上昇しない・・・」
「てことはそろそろサポートを割って
大きく下げるかも」
と考える人が多くなります。
よって、売りが入りやすく、
買いが入りにくくなり、
サポートラインを割ると、
その付近で買っていた人達が
一斉に損切りをしてくるので、
大きく下がるのです。
こうなれば、
レートが一時的に戻って来ても、
サポートラインだった場所が
今度はレジスタンスになるので、
戻り売りが入りやすくなります。
だから、その動きを狙って
戻り売りを狙うと
効果的にトレードができますよね。
カップウィズハンドルが作られる心理
では最後に、少し特殊な、
カップウィズハンドルが作られる心理を
解説していきます。
カップウィズハンドルとは、
その名の通り、
カップにハンドルが付いている形、
つまりコーヒーカップのような形の
チャートパターンです。
実際のチャートだと、
以下のような感じです。
これは一見特殊なように見えますが、
大衆心理を考えていけば、
普通のトレードとして活用できます。
まず、下落トレンドの状態から、
底値圏でもみ合っていますよね。
底値圏でもみ合いが起きることで、
多くの相場参加者が、
「これ以上、下がりそうにないな」
と思い始めます。
これによって、
上の方から売って含み益が出ている人達は
「いい加減下がらないから利食いするか」
と判断して売りポジションを決済してきます。
更にこれに加えて、
「下がらなくなって
下値が固そうだから買ってみるか」
と考えた逆張り買いを狙う人達が買ってきます。
これらの心理によって、
売りの力が弱まって、
上昇していきます。
その後の動きを見ると、
以下のようになりました。
大陽線が出て強く上昇してますよね。
この時には、売りの決済や新規買いに加えて、
ブレイクを狙って売っていた人達の損切りも出ています。
売っては見たもののなかなか下がらずに上昇したので、
「あ、逃げないとヤバい!」
と判断して損切りしてきたのです。
そしてその後、チャートは更に上昇していき、
大きく売りが入ってきた起点(戻り高値)まで来ました。
ここでカップウィズハンドルの
カップの部分が完成します。
次に、戻り高値まで戻ってきた後に
レートが下がっていますよね。
この時の大衆心理としては、
まだ全体の流れは下落トレンドなので、
売りたい人達は、
「ここから戻り売りをしよう」
と考えて売ってきます。
更に、下の方から逆張り買いをした人達は、
「戻り高値で再度売りが入って来そうだから
一旦ここで利食いをしよう」
と判断して買いポジションを決済してきます。
つまり、
・戻り高値からの新規売り
・逆張り買いの人達の利食い
といった動きが出るので、
ここから一旦下がります。
これらに加えて実は、
この戻り高値ではもう1つの心理が働きます。
それは戻り高値近辺で買っていた人達の決済です。
この人達というのは、
逆張り買いをした後に
逆行されて損切りできなかった人達です。
つまり、昔の私みたいな、
ダメなトレーダー達です(笑)
この人達は買いポジションを持ったけど、
急に大きく逆行されてしまい、
切るに切れなくなってしまいました。
そうなるとする事は、
ひたすら我慢して耐える事ですよね。
ひたすら我慢して耐えた結果、
やっとこさレートが戻ってきたらする事は、
「あ~助かった~」
「神様ありがとー」
なんて安堵な気持ちで、
建値決済か微損で
ポジションを解消してきます。
という事は、この買いポジションの決済も
売り圧力になるわけです。
よって、戻り高値の箇所では、
・新規の戻り売り
・逆張り買いの人達の決済
・損切りできなかった人達の決済
といったように、
3つの売りパワーが働くので、
下落していくのです。
しかし、その後の動きを見てみると、
下がったけど再度反発して
戻り高値を抜けていってますよね。
これはなぜかというと、
まず下値をはっきりと固めていますよね。
この動きによって大多数の相場参加者が、
「下落の流れが終わった可能性が高い」
と判断してきます。
そして次に、
下値を固めて上昇してきた過程を見ると、
高安を切り上げて上昇トレンドになっています。
これによって、相場参加者の目線が
買いに傾いたのです。
その為、戻り高値から下落しても一時的で、
押したら買いが入りやすいのです。
これでカップウィズハンドルの
ハンドル部分が作られて完成です。
関連記事:FXでトレードを安定させるにはチャートの横軸も確認せよ!
因みに、この時のトレード場所としては、
・戻り高値での戻り売り
・ハンドル部分での押し目買い
といった箇所になります。
ただ、カップウィズハンドルは
そこまで頻繁に出るものでもないので、
私は特にトレードしないですね。
トレードをするにしても、
戻り高値をしっかり上抜けて
トレンド転換した後の押し目買いを狙います。
以上が、FXで見る代表的なチャートパターンの
大衆心理の解説になります。
恐らくこの解説を読んで、
特に難しい事はなかったと思います。
しっかり順を追ってチャートを見ていけば、
なぜその形ができるのかを理解できますよね。
チャートパターンを丸暗記して
それをそのまま当てはめて
トレードをする人が多いですが、
正直、それでは満足な結果は得られません。
しっかり大衆心理を考えて、
作られる原理を理解してこそ、
トレードに活きてきます。
ですから、まずは大衆心理を考える癖をつけて
チャートを見ていくようにしましょう。
もし、大衆心理について
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も参考にしてみてください。
⇒FXでも相手の気持ちを考える事が重要です
チャートパターンをトレードに活かすには?
上記では、
・ダブルボトム
・三尊
・三角持ち合い
・カップウィズハンドル
といった、
チャートパターンが作られる心理についてお伝えしました。
これらのパターンが作られる心理を理解しておくだけでも、
チャートの見方が全然変わります。
ただ、チャートの見方が変わっても、
それをトレードに活かせないと
意味がないですよね。
そこでここからは、
実際のチャートを使いながら
チャートパターンを
トレードに活かす方法をお伝えしていきます。
全体の流れに沿った状態で使う
チャートパターンをトレードに活かすには、
全体の流れに沿った状態で使うのが
一番効果的です。
トレードにおいて最も勝率が高く、
利益が伸びやすいのは、
やはりトレンドに沿ったトレードになります。
その為、チャートパターンを
トレードに活かす際も、
トレンドに沿った状態の時が
一番勝率が高くなります。
例えば、ダブルトップを例にすると、
下記チャート画像の黄色マルで
売りエントリーをする感じです。
まず、全体の流れを見ると、
下落トレンドになっていますよね。
つまり、大衆心理的には
買いたい人よりも売りたい人の方が多く、
下落しやすい流れになっています。
しかし、下落トレンドで戻り売りをする場合、
短期では上昇トレンドの状態で
エントリーする事になるので、
逆張り的なトレードになります。
その為、安易に戻りをすると、
短期の上昇トレンドに巻き込まれて
売っても逆行されてしまい、
すぐに損切りになる事も多いです。
仮に下記画像の黄色マルで
売りエントリーをした場合に、
売った場所が短期上昇トレンド中の
押し目買いポイントになる事がよくあります。
このような事を防いで、
勝率が高める為に、
チャートパターンが活用できます。
例えば、今回の場面であれば、
下落トレンドの状態から反発してきて、
短期上昇トレンドを作っていますよね。
この時というのは、
短期的には買いの力が強い状態です。
よって、買いたい人の方が多く、
一旦レートが下がっても、
短期で買いを狙っている人達が
押し目買いをしてきます。
そして、押し目買いをしてきた人達は、
そのまま上昇して、
高値更新していく事を期待しています。
しかし、買いエントリー後に上昇の力が弱く、
高値更新をしてこないと、
「あれ?高値更新をしない」
「てことは下がってくるかも・・・」
なんて不安になります。
更にこれに加えて、
下の方から逆張り買いしている人達も
直近の高値を超えてこないと、
「あれ?高値更新しない」
「全体の流れは下落トレンドだし、
そろそろ潮時かな?」
なんて感じで少しずつ利食いをしてきます。
買いの決済=売りとなるので、
この行動によって、
余計買いの力が弱まって
徐々に下がっていきます。
こうなると、押し目買いした人達は、
益々不安になって、
この値動きを早く察知した人達から
「今の内に逃げておかないとヤバい」
と判断して買いポジションを決済してきます。
同様に、下の方から逆張り買いをしている人達も
「逃げないと利益が減っちゃいそうだ」
なんて考えて、
買いポジションを決済してきます。
これらの行動によって、
更に下がっていくと、
短期上昇トレンドの押し目買いをしていた人達は
「ヤバい!このまま放置すると損が大きくなる!」
と焦って損切りをしてきます。
また、下の方から逆張り買いをしていた人達も
「もういい加減に逃げないとヤバい」
と判断して一斉に決済をしてきます。
更にこの動きに便乗して、
売りを狙っていた人達が
ついに売りで参戦してきます。
こうなると、
・押し目買いをした人達の決済
・逆張り買いをしていた人達の決済
・新規の売り
といった、
3つの売りパワーが働くので、
下落していくのです。
このように、
チャートパターンが作られる心理を理解した上で、
全体の流れに沿った状態で
チャートパターンを使ってトレードをしていくと
精度の高いトレードが可能になります。
因みに、今回の場面だと、
売りエントリーをするのは、
ダブルトップができた場所でいいでしょう。
(下記画像の黄色マル)
私であれば、
もう1本前の陰線でエントリーしちゃいますが。
なぜかというと、
売りエントリーの手前の動きを細かく見ると、
ソーサートップのように
徐々に高値を切り下げているからです。
この形を見た時点で、
買いの決済が出ると判断して売っちゃいます。
三尊の時も同じような感じです。
例えば、私は下記チャートの黄色マルで
売りエントリーをして、
水色マルで利食いをしました。
これもダブルトップの時と
同じような原理ですよね。
全体の流れが下落トレンドだったので、
買いたい人よりも売りたい人の多い状態です。
この状態で三尊が出現する事で、
買い勢が諦めて、
売りが入ってくる構図です。
私もこの流れに便乗してエントリーしました。
因みに、このチャートは1分足なのですが、
どの時間足でも原理は全て同じです。
FXのチャートはフラクタル構造なので、
全ての時間で同じような動きが発生します。
その為、
チャートパターンが作られる心理さえ理解していれば、
どの時間軸であってもトレードができます。
ダブルトップの右側が低すぎる場合は注意が必要
全体の流れが下落の時に
ダブルトップを利用したトレードは効果的ですが、
ダブルトップの右側が低すぎる場合は注意が必要です。
これはどんな形かというと、
以下のような感じです。
こんな感じで、
ダブルトップの右側があまりにも小さい状態だと、
ここから押し目買いが入って、
逆にダブルボトムになる事があるからです。
こうなると、今度は売りではなく、
買いが入りやすくなって、
一気に高値更新をしやすいので、
ダブルトップの右側があまりにも低い場合は、
エントリーを避けるようにしましょう。
なるべくはっきりした形が出た方が、
相場参加者の多くが、
「ダブルトップができた(できそう)」
と認識できるので下がりやすくなります。
チャートパターンに惑わされる事もある
チャートパターンはトレードをする上で有効ですが、
ちょっと見方を変えるだけで、
頻繁に出現してきます。
その為、惑わされる事が結構出てきます。
例えば、先ほどのチャートでいうと、
あのチャートは5分足のチャートでした。
これを15分足で見ると、
また別のダブルトップが出てきます。
FXのチャートというのは
フラクタル構造なので、
時間足を変えただけで
同じチャートパターンが頻繁に出てきます。
特にダブルトップやダブルボトムなんかは
それにあたります。
このような状態になると、
「どっちを優先すればいいの?」
なんて迷ってしまうかもしれません。
そのような時は、
自分のトレードの時間軸に合わせればOKです。
例えば、あなたのトレードスタイルが、
・トレンド確認は1時間足
・エントリーは5分足
といった場合であれば、
5分足でのダブルトップを優先すればOKです。
もし、
・トレンド確認は4時間足
・エントリーは15分足
というのであれば、
15分足でのダブルトップを優先するのです。
この辺りは自分で決めておかないと
迷ってどっちつかずにトレードになって、
「逆に損をしてしまう」
なんて事になりかねないので注意しましょう。
チャートパターンで天底を狙う場合
チャートパターンをトレードに活かすには、
全体の流れに沿った時に使うと効果的だと
お伝えしました。
しかし、ダブルトップ/ボトムや三尊/逆三尊などは、
「天底を狙う時に使える」
なんて言われていますよね。
これは確かにその通りなのですが、
もし、天底を狙って
チャートパターンを使うのであれば、
大きい時間軸で使うようにしましょう。
私個人の意見だと、
最低でも1時間足以上で使った方がいいです。
なぜなら、
小さい時間軸で天底を狙おうとすると
大きな時間軸の流れに飲み込まれて、
負けやすくなるからです。
チャートパターンはあくまでも、
“普通よりも少し反転する確率が高い”
という程度です。
その為、
大きな時間軸の全体の流れに反してのエントリーは
負けやすい事に変わりはありません。
例えば、下記チャート画像は
15分足チャートなのですが、
ダブルボトムができたので、
水色マルで買いエントリーをしたとします。
この後の動きを見ると、
以下のようになりました。
これを見て、
「お、このままどんどん上昇するか?」
なんて思って放置していたら、
以下のような動きになりました。
どんどん上がっていくと思ったのも束の間、
急に大きく下がっていきました。
これは1時間足で見てみると、
実は以下のような流れになっていました。
1時間足で見ると、
思いっきり下落トレンドですよね。
このような感じで、
小さい時間軸のチャートパターンだけで
天底を狙おうとすると、
負ける可能性が高くなります。
その為、チャートパターンを使って、
天底を狙うような場合は、
最低でも1時間足以上で狙う方が
まだ確率は高いです。
個人的には4時間足ぐらいがいいですね。
4時間足のダブルボトム
もちろん、1時間足でもOK
(三尊)
まとめ
今回は、
基本的なチャートパターンが
作られる際の心理について
詳しく解説してきました。
ウェッジやフラッグなど
今回解説した
4つのチャートパターン以外にも
様々なパターンが存在しますが、
考え方は同じです。
丁寧に買いと
売りの心理を考えていけば、
丸暗記をしなくても
チャートパターンを
効果的に使うことができますから。
もし、今回のようにチャートから
相場参加者の心理を読む力を
身につけたい場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
⇒FXでも相手の気持ちを考える事が重要です
P.S. メルマガを始めました
大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
という方には特におススメです。
もちろん、"勉強すべき事がわからない"
という場合にもオススメです。
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