FXはチャートパターンを丸暗記しても勝てないってホントなの?

 

FXに限らずトレードの世界では
チャートパターンが存在します。

しかもその種類はいくつもあり、
それらを丸暗記すれば、
FXで勝てると思う人が凄く多くいます。

 

ただ、実際のところ、
チャートパターンを丸暗記しても
勝てない人が続出しています。

では、
なぜチャートパターンを丸暗記しても
FXで勝てないのでしょうか?

 

今回はこの事について
私の考えをお伝えしていきます。

 

FXはチャートバターンを丸暗記しても勝てないのはなぜ?

FXがチャートパターンを
丸暗記しても勝てないのは、

“相場の流れを考慮していない”

という事が主な理由です。

 

例えば、チャートパターンで
最も有名なパターンの1つである、
ダブルトップがありますよね。

 

ダブルトップは、

・ネックをブレイクしたら売り
・ネックをブレイク後の戻り売り

といったトレード方法が
特に有名です。

しかし、
これに沿ってエントリーをしても
勝てない場面が多くあります。

 

例えば、下記のチャート画像を見ると、
キレイにダブルトップができていますよね。

 

この場合、ネックまで戻ってきたら
戻り売りをすることで勝てそうですよね。

 

ただ、この後の動きは
以下のようになりました。

 

ダブルトップネックで止まらずに
そのまま上昇しています。

もし、ネックで戻り売りをしていたら
損切りになっていました。

 

では、
なぜネックで戻り売りをしていたら、
損切りになっていたのでしょうか?

その理由が先程お伝えした、
相場の流れを考慮していないからです。

 

実はこの場面、
ダブルトップだけで見るのではなく、
もっと大きな視点で見ると、
以下のような状態でした。

 

思いっきり上昇トレンドですよね。

ダブルトップだけを見れば、
売り目線として考えられるのですが、
全体の流れとしては
明らかに上昇トレンドです。

その為、
ダブルトップを見て売りたい人よりも
全体の流れを見て買いたい人の方が
多い状態なのです。

 

だから、ダブルトップを作っても
下落せずに更に上昇していったのです。

要するにここでは、
売った人達が買いの養分になったのです。

 

このように、
チャートパターンを覚えて使っても、
全体の流れが見えていないと
FXでは勝てないのです。

これはダブルトップに限らず、
どのチャートパターンでも同じです。

 

FXでは大きな流れに乗る事が大前提

いくらチャートパターンを丸暗記しても
FXで勝ち続ける事は難しいです。

ある程度なら勝てるかもしれませんが、
トータルで見れば大きく負け越して、
収益もマイナスになるでしょう。

 

そもそもFXでは、

「トレンドはフレンド」

なんて全世界で言われているぐらい、
大きな流れに沿って
トレードをする事が重要になってきます。

 

仮に上昇トレンドであれば、
売りたい人よりも買いたい人の方が多いので、
チャートが少し下がったら、

「お、買いチャンス!」

と考える人が多く、
その人達が買いで参入してきます。

 

このような時に
チャートパターンが出たからといって売っても、
大きな流れには逆らえずに
逆行されて損切りになります。

 

イメージとしては流れるプールです。

流れるプールの場合、
時計回りに流れが出ていますが、
仮に反時計回りに泳いでも、
その内、疲れて流されてしまいますよね。

トレードもこれと同じ感じです。

 

それにチャートパターンはあくまでも、

「適当にトレードするよりも
幾分か精度が高くなるよ」

といった程度のものです。

 

もし、チャートパターンが出た時に
トレードをして100%勝てるなら、
全員億トレーダーですから。

ですから、チャートパターンも大事ですが、
何よりも上位足の大きな流れに沿って
トレードする事が重要なのです。

関連記事:環境認識は大衆心理からどう読み解いていくの?

 

全体の流れはどこまで追っていけばいいの?

FXで安定した結果を出し続けるには、
全体の流れに沿って
トレードをしていくことが重要です。

 

でも、

「全体の流れってトレードする時間軸に対して
どこまで追えばいいの?」

なんて思いますよね。

 

例えば、自分のトレードスタイルが
1分足のスキャルピングなのに、
日足の流れを見たところで、
ほとんど参考にはなりません。

これはあくまで私個人の意見ですが、
1分足~15分足までのトレードなら、
1時間足の流れを基準にすればいいと思います。

 

なぜなら、1時間足というのは、
全てのFX業者で切り替わる時間が同じだからです。

その為、1時間足のチャートの流れは
全世界のFXトレーダー間で、
ほぼ同じような認識ができます。

実際に全世界で一番見られている時間軸が
1時間足のチャートなんて言われるくらいです。

 

このような理由から、
1分足~15分足ぐらいのトレードなら、
まずは1時間足の流れを意識するのがいいでしょう。

これに加えて、
1分足や5分足でトレードをする場合は、
5分足や15分足の流れも見てあげると、
よりトレードの精度が上がります。

 

逆に1時間足以上をベースに
トレードをする場合は、
4時間足と日足を中心にして
全体の流れを見ていくのがいいでしょう。

関連記事:FXのデイトレードで環境認識をどうやれば勝率は上がる?

 

色んな書籍やサイトで紹介されているチャートパターンに注意

チャートパターンを
覚えるだけでは
FXでは勝てません。

 

しかし、
色んなFXの書籍やサイトで

「これらのチャートパターンは覚えるべき!」

なんてよく紹介されていますが、
それを覚えたとしても勝てないんですよね。

 

なぜかというと、
書籍やサイトで紹介されているのは
あくまでもチャートの形だけで、
先程お伝えしたような
環境認識の部分が欠落してるからなんですよね。

 

チャートパターンは
確かにトレードにおいて有効ですが、
それが有効になるのは、
正しくトレンドの流れを読める事が大前提です。

ここを無視して
チャートパターンだけで
トレードをしても、
勝てないのは当たり前です。

 

例えば、他のチャートパターンで
三尊(ヘッドアンドショルダーズ)
というのがありますよね。

この三尊を作りだしたら、
下落するサインです。

 

しかし、実際のチャート上で
この形が出たからといって売ると、
環境認識を正しくしていない限り、
負ける確率が高くなります。

 

ですから、書籍やサイトで
紹介されているチャートパターンを
鵜呑みにしないように気をつけましょう。

 

丸暗記したチャートパターンによって起きる問題

チャートパターンを丸暗記してしまうと、

“チャートパターンが出る=勝てる”

と勘違いしやすくなります。

 

そして、チャートパターンが出たら
何でもかんでもエントリーをしてしまい、
逆に負ける確率が高くなります。

更に、これによって負けが多くなると
キレてリベンジトレードをしたり、
早く損を取り返す為に
ポジポジ病になったりと、
FXでの悪い癖がつきやすくなります。

 

しかも、短期のトレードになると、
チャートパターンなんて、
いくらでも出てきて、
それがダマシになる事も多いです。

となると、チャートパターンを
丸暗記しただけで使っていると
とにかく負けまくります。

 

実際に昔の私も、
チャートパターンを丸暗記しただけで
トレードをしていた時期がありました。

その時は何をしても勝てずに、
イライラから切れてしまい、
ポジポジ病やナンピンなどをして
更に負けを重ねて大損した経験があります。

 

チャートパターンは丸暗記する必要はない

チャートパターンを覚えても
FXでは勝てないですが、
実際はチャートパターンは
特に丸暗記する必要はありません。

なぜなら、チャートパターンは
チャートを丁寧に読んでいけば
勝手に理解できるからです

 

例えば、ダブルボトムが
作られる理由を紐解いていきましょう。

まず、以下のように
上昇トレンドが出ているとしましょう。

この時に一旦押しが入って下がってきてから、
前回高値で反転して上昇します。

ですが、高値を超えられずに
再度直近の安値まで戻ってきます。

この時に
ダブルトップができたからといって売ると、
負ける確率が高くなります。

なぜなら、
まだ上昇トレンドが続いているからです。

その為、売りたい人よりも
買いたい人の方がまだ多い状態です。

よって、この状態では、
ダブルボトムになる事を見越して
買ってくる人が出てくるので反転し始めます。

そして、反転し始めたのを確認して
買いを入れてくる人が増えるので、
更に上昇していきます。

こうなると、
ほぼダブルボトムが完成してますよね。

 

これによって、

「ダブルボトムがほぼ完成した!」
「しかも上昇トレンドだ!」

と多くの人が認識するので、
更に買いが入ってブレイクする事で、
完全なダブルボトムが出来上がるのです。

このような感じで、
チャートパターンというのは
相場参加者の気持ちを考えながら
丁寧にチャートを読んでいけば、
勝手に理解して効果的に使えます。

だから、丸暗記する必要はないのです。

 

それではついでなので、
三尊が作られる仕組みも
簡単に説明していきます。

三尊の場合、
上昇トレンドから始まります。

よって、
売りたい人よりも買いたい人の方が多い状態です。

この状態から一旦下落して、
押し安値まで来ると、
買いたい人達が

「お、いいレートで買えるチャンス!」

と判断して買いでエントリーをしてくるので、
そこからレートが上昇し始めます。

しかし、
三尊の左肩まで来てから下がり始めると
買っていた人達が、

「あれ、高値更新をせずに下がってきた」
「しかもレジスタンスで反発し始めてる」
「てことは三尊ができるかも?」

なんて不安になって決済をしてきます。

更にこれに加えて、
三尊ができそうな形を見た人達が、

「あれ、三尊ができそうだ」
「じゃあここから下がるかも」
「ちょっと売ってみるか」

なんて売りで参入してきます。

 

しかもこの時には、
短期的に見ると下落トレンドなので、
戻り売りを狙って売ってくる人達もいます。

これらの心理が働くことによって、
レートが更に下がり始めます。

そして、レートが下がることで、
買っていた人達は、

「あ、ヤバい」
「本格的に下がってきた」
「今切らないと危ないかも」

と判断して、
更に買いポジションを決済してきます。

 

これに加えて、

「お、更に下がってきた」
「これは三尊を作りそうだ」
「じゃあ売っていこう」

と考える人が更に増えていき、
新規の売りが入って来ます。

 

このサイクルが連続する事で、
三尊が完成するのです。

そして、三尊のネックをブレイクすると、
押し安値付近で買っていた人達の損切りと、
三尊ネックのブレイク売りを
してくる人達が増えるので一気に下落します。

こうなると、下落トレンドが発生するので、
仮にレートが戻ってきたとしても、
サポレジ転換の法則で、
三尊のネックだった場所がレジスタンスとなります。

これによって、
レジスタンスから反発して
下がりやすくなるのですが、
この時に働く心理としては、
買いの決済と新規売りになります。

 

まず、買いの決済ですが、
これは三尊ネックをブレイクした時に
損切りできずに塩漬けにした人達が
プラスマイナスゼロか微損で
逃げてくる決済になります。

更にこれに加えて、
三尊ネックをレジスタンスと見て、
売りたい人達が新規の売りを入れてきます。

これらの思惑によって、
三尊ネックから下落していくのです。

このような仕組みが働くから、

「三尊ネックでは売りエントリーが有効」

と言われているのです。

 

どうでしょうか?

チャートができあがっていくのを
順序立てて見ていけば、
三尊のチャートパターンが
トレードに効果的なのが理解できますよね。

 

チャートパターンを丸暗記すると、
このような原理が理解できていない状態で
トレードをする事になるので、
上手く有効活用できないのです。

チャートパターンのが作られる原理について
もっと知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXで基本的なチャートパターンが作られる心理を解説します

 

チャートパターンは環境認識と合わせると効果絶大!

FXではチャートパターンを覚えても
そう簡単には勝てないですが、
環境認識を正しくして、
それと合わせれば効果は絶大です。

 

例えば、
下記チャート画像の黄色マルの部分で
ダブルボトムができていて、
そこから上昇していますよね。

 

これらのダブルボトムができて
上昇している場面って
上昇トレンドになっています。

このように、
環境認識を正しく行った上での
チャートパターンというのは
チャンスになる事が多いです。

 

また、環境認識と
チャートパターンに加えて、

・水平線
・フィボナッチ

といったテクニカルが
重なったりすると、
更に反転の確率が高まって
トレードの勝率も上がります。

 

例えば、今回のチャートで
ダブルボトムができている場所は
水平線とフィボナッチも重なっています。

 

こんな感じで、
チャートパターンを丸暗記するのではなく、
環境認識もやる事で初めて、
チャートパターンの効果が絶大になります。

 

チャートパターンの実践的な使い方

ではここからは、
チャートパターンの実践的な使い方を
紹介していきます。

 

転換風ダブルトップ

ダブルトップやダブルボトムといった
チャートパターンは
“天底での反発を狙う時に使う”
と考えられる事が多いですよね。

ただ、私の場合は、
こういう使い方はほとんどせずに、
ある程度方向感が出てから使う事が多いです。

その内の1つが今から紹介する、
転換風ダブルトップです。

 

実際のチャートで見ると、
下記画像の黄色マル辺りで売ります。

 

よく見ると、ちょっと難しい位置で
売っているように見えますが、
順を追って考えていくとそんな事はないんです。

 

まず、全体の流れを見ると
上昇トレンドになっていますよね。

その為、買いが入りやすい状態です。

ドル円15分足

 

だから、頂点の高値から下落してから、
直近のサポートとなる場所で
いったん反発をしていますよね。

 

しかし、その後の動きを見てみると、
反発はしているものの、
高値を一気に抜けるような動きにはならずに、
ダブルトップを作って
サポートラインを下抜けていますよね。

 

これはなぜかというと、
サポートラインまで戻ってくる時の動きが
強い下落だったせいで、

「ちょっと下げの勢いが強いから
無理に買うのは止めておこう」

と相場参加者が考えたからです。

 

これによって、
買いが入りにくくなり、
上昇する力も弱くなって
ダブルトップを作って下落したのです。

 

この形が出る事によって、
短期下落トレンドを作ったので、
転換風な感じになりました。

 

こうなると、
ダブルトップのチャートパターンを使って
短期的には売りが狙えます。

まずはダブルトップのネックに
ラインを引いていきます。

 

そしてここまでレートが戻ってきたら、
チャートを1分足に変えて、
細かい値動きを見ていきます。

この時の1分足は
以下のようになっていました。

ドル円1分足

 

ダブルトップネックまで戻ってきて、
ネックラインで反発していますよね。

ここで入ってもいいのですが、
直前の流れを見ると
強めに上昇してきているので、
このまま突き抜ける可能性もあります。

 

だから、ここでは少し我慢します。

もし、ここから下がっていってしまったら
残念ですが次のチャンスまで待ちます。

 

そしてしばらく待っていると、
以下のような形が出てきました。

 

1分足でもダブルトップが出てきましたよね。

これはネックライン付近で
買いと売りの攻防が繰り広げられて
もみ合った後に、
最後に高値更新を目指したけど
失敗した形になります。

 

この形が出たことによって、
下の方から逆張り買いをしている人達は

「これ以上伸びないな」

と判断して買いポジションを決済します。

 

更に、
15分足のダブルトップネックラインで
1分足でもダブルトップを作ったのを見て、

「これは一旦下がるだろうな」

と判断して新規の売りが入って来ます。

 

この2つの思惑によって、
ダブルトップのネックラインから
下落していく可能性が高いので、
売りエントリーをすることができます。

 

因みにこの時の損切り位置は、
高値更新をした場所です。

 

利食いに関しては、
直近の安値付近がいいでしょう。

 

なぜなら、全体の流れを見ると、
まだ上昇トレンドなので、
どこで反発してきてもおかしくないからです。

 

トレンド転換を狙っているのではなく、
あくまで転換風なので、
ここでは大きくは狙わないです。

では、その後の動きを見てみましょう。

 

やっぱり下がった後に
戻って来ちゃいましたね。

全体の流れに逆らったトレードなので、
こういう場合は、
ほどほどに利食いするのが一番です。

 

もし、これが難しい場合は、
下記チャート画像の
黄色マル辺りで売ってもいいです。

ドル円15分足

 

もしかしたら、
こっちの方がわかりやすいかもしれませんね。

ダブルトップネックを一旦上抜けていますが、
その後に再度下落をして、
ネックラインより下に潜り込んできていますよね。

この形の方がはっきりしているので、
大きく利益を狙うなら、
こっちの売りの方がいいと思います。

 

ダブルボトム on ダブルボトム

次に紹介するのが、
ダブルボトム on ダブルボトムです。

要するにダブルボトムの上に
もう1個ダブルボトムを作った時に
エントリーする方法です。

 

通常、ダブルボトムを使う場合、
ダブルボトムネックで
買いエントリーをする事が多いですよね。

でも、私の経験上、
このセオリー通りにエントリーをしても、
負けることが多いです。

例えば、以下のような感じで。

 

だから、このダブルボトムネックでの買いを
もう一段進化させたのが、
ダブルボトム on ダブルボトムなのです。

まぁ、大そうな名前がついてますが、
単にダブルボトムネックの上で、
もう1つダブルボトムを作ってから
エントリーするだけなんですけどね(笑)

 

でもこっちの方が、
ダブルボトムネックを下抜けようと試みて、
失敗した事実ができあがるので、
明らかにトレードの精度は良くなります。

 

もし、更に勝率を高めたいなら、
ダブルボトム on ダブルボトムでの
ネックライン押し目買いがいいでしょう。

 

なぜなら、ここまで来ると、
高安切り上げが起きて、
上昇トレンドが発生しているからです。

更にこれに加えて、
ダブルボトムも2つできているので、
相場参加者から見たら、
買う要素しかないです。

 

ただし、
このようなキレイな形はかなり稀なので、

「もし、この形が出たらラッキー」

程度に見ておいて、
見つけることができたら
エントリーしていくのがいいでしょう。

 

ダブルボトム逆三尊

では最後に紹介するのが、
ダブルボトム逆三尊です。

これは意外にもちょこちょこ見るので、
見つけたらエントリーしていくのがいいです。

 

このダブルボトム逆三尊は、
以下のような形です。

 

逆三尊になっているのですが、
よく見ると、逆三尊のヘッドの部分が
ダブルボトムになっていますよね。

 

これはけっこう熱いチャートパターンです。

例えば、通常の逆三尊だと、
底値圏でダブルボトムを作っていないので、
安値更新をしてくる事があります。

しかし、底値圏でダブルボトムを作る事で、

「安値更新に失敗した」

という事実を作ってくると、
売っている人達は決済してくるし、
買いを狙っている人達も
逆張り買いで参入しやすくなります。

 

これによって、逆三尊ができそうな時に
通常の逆三尊よりも
安値更新をする確率が低くなるので、
逆三尊右肩でのエントリー精度が上がります。

ですから、
この形のチャートパターンを見つけた時は
積極的に狙っていきましょう。

ベストな形としては、
逆三尊の肩の部分と
ダブルボトムのネック部分が重なる形です。

これだとサポートラインがより明確になるので、
相場参加者も自信を持って買いで参入してきます。

因みに、先ほど紹介したチャート画像では、
ダブルボトムネックと
逆三尊の肩が揃っていませんが、
かなり熱いチャートパターンです。

 

なぜなら、戻り高値を抜けて、
トレンド転換をしているからです。

 

このトレンド転換によって、
相場参加者の目線が買いになっている上に、
底値圏でのダブルボトムと、
逆三尊の形が出ているので、
かなり熱いチャートパターンですよね。

 

以上が、チャートパターンの
実践的な使い方の紹介になります。

もちろん、今回紹介した以外にも、
色んなチャートパターンはあります。

 

その中でも、
ダブルボトムとダブルトップが
一番わかりやすくて見つけやすいので、
これらと他のチャートパターンを組み合わせると、
単体で使うよりも精度が高くなります。

 

そしてこれらを見つけるには、
常日頃から大衆心理を考えながら
チャートを見ていくようにする事です。

これを続けていく事で、
チャートパターンが作られる流れを
より理解する事ができるので、
より簡単に見つけることができます。

 

もし、大衆心理を使ったチャートの見方について、
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXでも相手の気持ちを考える事が重要です

 

テクニカル指標を併せて使っても効果的

上記ではチャートパターンができる仕組みや、
実践的な使い方をお伝えしてきました。

私個人の意見を言うと、
上記で説明したものだけでも、
チャートパターンをトレードに
上手く活かすことができます。

 

ただ、そうは言っても、
他のテクニカルを使って
トレードをする人もいますし、
それらと組み合わせて使うことで、
より効果を発揮できるのも事実です。

 

そこでここでは、
チャートパターンと
テクニカルを併せた使い方を
簡単に紹介していきます。

 

MAと一緒に使う

テクニカル指標の中で、
最も有名な物の1つに
MA(移動平均線)がありますよね。

MAは全体の流れを見るのに
役立つテクニカルですが、
これをチャートパターンと
併せて使うと効果的です。

 

例えば、底値圏でダブルボトムが出来た後に
ダブルボトムネック付近で
MAが重なった場所などは有効です。

 

これだと、底値圏でダブルボトムを作って
下落の流れが弱ってきた事実と、
MAを上抜けた事実(グランビルの法則)ができるので、
いつもより自信を持って買いで入りやすくなります。

 

これ以外にも、ダブルトップの場面でも、
同じようにMAを活用することができます。

 

このような感じで、MAと一緒に使うと、
チャートパターンでのトレードが
より効果的になりやすいです。

 

チャネルと一緒に使う

チャートパターンはMA以外にも、
チャネルとも相性がいいです。

例えば、先ほどのチャート画像があります。

 

上記画像では高値が切り下がった
ダブルトップができていますよね。

その為、この高値同士を斜めラインで結びます。

 

そして、このラインを下に平行移動させます。

この時にラインを引く起点は
ダブルトップのネックです。

 

これでチャネルが引けましたよね。

更にここからもう1本、
チャネルの真ん中にも
平行線を足してあげます。

 

そうするとあら不思議!

ダブルトップネック抜け後の戻り位置が
真ん中の平行ラインでキレイに反応しているので、
戻り売りができますよね。

 

これ以外に、
三尊でもチャネルが効く事があります。

例えば、以下のような感じです。

こんな感じで、
チャートパターンは
チャネルとの相性もいいです。

ただ、チャネルと使う時は、
高値や安値が切り下がっていたり、
切り上がったりしている状態になります。

 

フィボナッチと使っても有効

チャートパターンを使って
トレードをする場合、
押し目買いや戻り売りをする事が多いですよね。

例えば、ダブルボトムネックでの
押し目買いのように。

 

でもチャートパターンの時って、
セオリー通りにキレイに反応する事って
意外に少ないんですよね。

だから、ダブルボトムのネックで
反発すると思って買ったとしても、
そのまま下抜けて損切りになる事も多いです。

 

そんな時に効果的なのが、
押し目や戻りの位置を判断する、
フィボナッチになります。

例えば、今回のチャート画像で、
ダブルボトムの底値から高値までに
フィボナッチを引くと以下のようになります。

 

キレイにフィボナッチの38.2で反応してますよね。

これ以外にもダブルトップの戻り売りでも
フィボナッチは使えます。

 

このような感じで、
チャートパターンとフィボナッチも
相性はかなりいいです。

 

チャートパターンは、
それ単体でも効果は高いです。

ですが、
テクニカルと組み合わせても
トレードの精度も上がりやすいので、
自分がいつも使っているテクニカルがあれば、
それと一緒に使ってあげると効果が出やすいでしょう。

 

しかし、注意しなければいけないのは、
テクニカルを何個も使わないことです。

多くのテクニカルを使ってしまうと、
過剰最適化に陥って、

・トレード回数が激減する
・全く機能しなくなる

といった事が起きやすくなります。

 

その為、テクニカルを使うにしても、
1つか2つぐらいに絞るのがいいでしょう。

関連記事:FXはテクニカル指標を多く使えば勝てるとは限らない理由

 

チャートパターンは過信し過ぎないように

ここまで、チャートパターンについて、
色々と解説をしてきました。

チャートパターンは丸暗記せずに、
作られる仕組みを理解して使うと
力を発揮してくれます。

 

しかし、だからといって、
チャートパターンを
過信し過ぎないように気を付けましょう。

FXの世界では100%というのは存在しません。

その為、
チャートパターンを過信し過ぎて
勝てない状態が続くと、
迷走しやすくなります。

 

チャートパターンは
効果的なのは確かですが、
普通にトレードするよりも、
“多少精度が良い”
ぐらいに思っておくのが一番です。

 

まとめ

今回は、FXでチャートパターンは
丸暗記しても勝てないのは
本当なのかについてお伝えしました。

 

FXにおけるトレードでは、
チャートパターンというのは
かなり有効です。

ただしあくまでも、
環境認識を正しくした上での話です。

 

チャートパターンが
確認できたからといって、
何でもかんでもエントリーしていると
逆に負ける可能性の方が高くなります。

更に、負けが重なる事により、
リベンジトレードや
ポジポジ病になるリスクもあるので、
丸暗記だけで使うのはやらないようにしましょう。

 

 


P.S. メルマガを始めました

大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。

「FX歴が長いけど勝てない」
という方には特におススメです。

もちろん、"勉強すべき事がわからない"
という場合にもオススメです。

メルマガの詳細内容はコチラ


登録はもちろん無料で、
解除もワンクリックで出来ます。