FXで水平線の引き方はシンプルに6本引くだけで十分!

 

FX水平線というのは、
トレードをするにあたりとても重要です。

私、個人の意見では、
水平線だけでも十分トレードできます。

むしろシンプルに水平線だけで、
その他は何も要りません。

 

しかも、水平線を引くといっても、
大量に引く必要はなく、
たった6本引くだけで十分です。

場合によっては、
6本も必要ない事もよくあります。

 

では、その6本とは、
どのようにして
引けばいいのでしょうか?

 

今回はその辺りについて
解説をしていきたいと思います。

 

FXでの水平線の役割とは?

水平線の引き方を説明する前に、
FXでの水平線の役割について
簡単に解説します。

 

FXでの水平線の役割は

「レートがどこで反転するのか?」

といった事を可視化する為です。

 

例えば、チャートを見た時に
ランダムに動いているように見えます。

 

しかし、ここに水平線を引くと、
実は同じような場所で
レートが反転していて、
チャートの動きに規則性が見えます。

 

このように、
レートが反転する場所を可視化する事で、
トレードがしやすくなるので、
勝率を上げながら、
利益を伸ばしていく事ができるのです。

これが水平線の役割になります。

 

水平線の種類

水平線には種類があって、

・サポートライン
・レジスタンスライン

といったものがあります。

 

サポートラインは
反転上昇を見つける為のラインです。

その為、下支えをするラインになるので、
サポートラインと呼ばれます。

 

逆にレジスタンスラインは
反転下落を見つける為のラインで、
上値を押さえつけて、
抵抗となることから
レジスタンスラインと呼ばれます。

 

また、サポートラインと
レジスタンスラインを混ぜた、

・サポレジライン
・レジサポライン

というのもあります。

 

サポレジラインは、
サポートラインを下抜けた後に
そのサポートラインが今度は
上値を押さえこむ役割に変わります。

 

つまり、
サポートからレジスタンスへ変わるので、
サポレジラインと呼ばれます。

また、サポートから
レジスタンスへ変わるという事で、
サポレジ転換とも呼ばれています。

 

次にレジサポラインですが、
これはサポレジラインの逆ですね。

レジスタンスだった場所を上抜けると、
そこが今度はサポートへ変わるので、
レジサポラインとなります。

 

そして、この状況も、
レジスタンスだった場所から
サポートに変わることで、
レジサポ転換とも呼ばれます。

 

水平線の引き方

ここからは、
この記事の本来の目的である、
水平線の引き方を解説していきます。

 

水平線の引き方は凄くシンプルで、
1時間足を軸にして、
6本の水平線を引いていくだけです。

 

なぜ、1時間足を軸にするのかというと、
FXにおいて1時間足のチャートが、

“最も多くの人達に見られている”

と言われているからです。

 

その為、まずは1時間足を軸に、
自分のトレードスタイルに合わせて、
ラインを引くのが一番やりやすいです。

 

例えば、5分足をメインにして
トレードをしているとしましょう。

この時にまずは
1時間足チャートを確認します。

1時間足チャート↓↓

 

この時に
目立った高値と安値に
サポートラインと
レジスタンスラインを、
上下に1本ずつ引きます。

 

そして、
1時間足にラインを2本引いたら、
次に15分足に対して、
目立った高値と安値に
サポートラインと
レジスタンスラインを
同じように追加します。

15分足にラインを2本引いた状態↓↓
(黄色ライン)

 

そして最後に5分足にも、
サポートラインと
レジスタンスラインを引きます。

5分足にラインを追加した状態↓↓
(水色ライン)

 

これで6本の水平線が
引けたので終わりです。

 

「え?これだけ??」

なんて思ったかもしれませんが、
これだけです(笑)

 

あとは引いた6本の水平線を軸に、
トレードシナリオを立てておき、
シナリオ通りになったら
トレードをしていくだけです。

 

例えば、今回のチャートだと、
1時間足チャートに
6本の水平線を引いた状態は
以下のようになります。

 

あとはこれらの水平線を基準に
エントリーのシナリオを
立てていけばいいだけです。

例えば、
以下のような感じです。

 

こうしておけば、
変に迷わずに
トレードができますよね。

実際にこの後の動きは
以下のようになりました。

 

引いておいた水平線が
上手く効いてますよね。

その為、シナリオに沿って
トレードをすれば、
普通に利益を出すことができます。

 

このような感じで、
自分がトレードをする時間軸と、
2つぐらい上の時間軸まで
水平線を引いておけば十分です。

 

逆に水平線を6本を超えて引くと、
チャートが線だらけになって

「どこを基準に
トレードすればいいかわからない」

といったことが起きやすくなります。

 

もし、6本でも見づらく感じる場合は、
無理に6本も引かなくて大丈夫です。

自分が見やすい本数を考えて、
水平線を引いていけばOKです。

 

実際に私の場合は、
15分足のデイトレがメインなのですが、
基本的に1時間足の目立った場所へ
サポレジラインを1本ずつと、
15分足に1本引くだけです。

 

つまり合計3本の水平線だけで
トレードをしています。

例えば、以下のような感じで。

 

もし、水平線をブレイクして、
その水平線を
しばらく使う必要がないと判断した時は、
その水平線を消すか、
次のポイントまで移動させています。

こうすることで、
水平線を3本に保ちながら
トレードをしています。

 

この方法でも何の問題もなく
安定したトレードができるし、
むしろチャートがスッキリして
見やすいので気に入っています。

関連記事:効果的な水平線を引く際のちょっとしたコツとは?

 

日足や週足に水平線は引かなくていいの?

水平線は基本的に
6本引いておけば十分ですが、
もしかしたら、

「日足や週足には引かなくていいの?」

なんて思うかもしれません。

 

確かに日足や週足というのは、
大多数の相場参加者が意識するし、
機関投資家などの大口投資家も
意識していると言われています。

その為、日足や週足などの
大きな時間軸での水平線も
重要になります。

 

しかし、日足や週足の水平線が
現在のレートから遠くにある場合、
そこに水平線を引いたとしても
トレードには役立ちません。

 

例えば、
現在のレートが100円なのに、
110円の場所に
日足のサポートがあるからといって、
そこに水平線を引いても、

「110円にいつ到達するの?」

という事になりますよね。

 

その為、
15分足ぐらいまでのデイトレードなら、
無理に引く必要はないと
私は考えています。

 

それに、1時間足で目立った場所へ
水平線を引いておけば、
その場所が日足や週足の
意識される場所である事も多いです。

よって、日足や週足は、
チャートが見づらくならなければ
引く程度でいいです。

 

もしくは
今現在のレートの近くに
日足や週足で意識されそうな場所に
水平線が引ける時だけ
引いておけばいいでしょう。

一応、日足や週足の水平線は
1時間足以下の水平線よりも
効き目が強いので、
色を変えて引いておくと
より信頼性の高いトレードができます。

 

トレードの時間軸が1時間足以上なら引いておく

FXでの水平線の引き方としては、
基本的に1時間足を軸に
引いておけば特に問題はありません。

ただし、トレードの時間軸が、
1時間足や4時間足がメインの場合は、
日足や週足にも水平線を
引いておいた方がいいでしょう。

 

例えば、今回の
“水平線を6本引く”
という方法を使うと、
1時間足がメインのトレードでは、

・1時間足に2本
・4時間足に2本
・日足に2本

という感じで引いておけば、
6本の水平線で収まりますよね。

 

もし、4時間足がメインなら、

・4時間足に2本
・日足に2本
・週足に2本

といったように引いておけば、
同じく6本の水平線で収まります。

 

こんな感じで、
1時間足以上の時間軸で
トレードをメインにする場合は、
日足や週足にも水平線を
引いておくのがいいでしょう。

 

とはいえ、先ほどお伝えしたように、
無理に6本を引く必要はないので、
自分にとってチャートが
見づらく感じない本数を見つけて
引いていくのが一番です。

 

水平線の引き方のコツははっきりした場所へ引くこと

上記では、「水平線は6本引けばよい」
とお伝えしましたが、
精度を上げるコツとしては、
何回か反応した形跡が
はっきりとわかる場所へ引くことです。

 

例えば、下記のチャートを見てください。

 

このチャートの右端を基準にして
水平線を引こうと考えた際に、
反転しているような場所がいくつもあって、
何となく水平線が引きにくく感じません?

例えばパッと見た感じでも、
以下のような感じで
水平線を引くことができます。

 

これだと何度も反応したような場所へ
そこまで水平線が引けていないですよね。

このように、
中途半端な感じで
いくつも水平線が引ける場合は、
反応しにくくなるので、
無理に水平線を引く必要はありません。

 

なぜなら、
水平線をいくつも引けるということは、
他の相場参加者の見方がバラバラになり、
反応しづらくなるからです。

 

例えば、先程の画像に、
1と2の番号を水平線に振りました。

 

そして、今現在の位置が
上記画像のピンクマルだとしたら、
相場参加者からすると、
レートが上昇して反転しそうな候補が
2つあることになりますよね。

 

ということは、

・1で反転すると考える人
・2で反転すると考える人

といった感じで、
見方がバラバラになるので、
その分、水平線の効きめも
分散されることになります。

 

実際にその後の動きを見ると、
以下のようになりました。

 

何とも微妙な動きになっていますよね。

これは相場参加者が考える、
反転する場所の見方が
バラバラな証拠です。

 

その為、このように、
水平線が引けるような場所が
バラバラな場合は、
無理に水平線を引く必要はなく、
最高値と最安値に
引いておくだけでいいです。

 

これであとは、
最高値や最安値までレートがきたら、
そこで逆張りをしてもいいし、
抜けた後の押し目や戻りを待って
トレードをするだけで十分です。

 

それに、水平線を引く場所が
バラバラの時は
レンジ相場であることが多いので、
無理にトレードをしても
負ける確率が高くなるだけです。

その為、このような意味でも、
最高値と最安値に
水平線を引いておくだけでいいです。

関連記事:FXでは水平線の大衆心理はどう働いている?なぜ反発する?

 

キリ番にも注目しよう

水平線を引く場合、
キリ番にも注目してあげると、
より効果的なトレードができます。

 

キリ番とは、
キリの良い数字のことで、
.50、.00といった場所です。

例えば、ドル円でいうと、
140.50とか140.00といった数字です。

 

このようなキリの良い数字は、
全ての相場参加者に意識されるので、
キリ番で反発することも多いです。

だから、
キリ番にも水平線を引いておくと
反転の目安が更にわかりやすくなります。

 

しかし、ここで問題なのが、
キリ番にまで水平線を引いてしまうと、
それこそ水平線だらけになってしまいます。

下記チャート画像の緑ラインが
50pips間隔で、
キリ番に水平線を引いた状態です。

ドル円1時間足

 

更にこれに加えて、
何度も反転している場所や
高値や安値に水平線を引くと
余計チャートが見づらくなります。

このような場合には、
キリ番の箇所を点線に変えて、
色もあまり目立たない色にすると
水平線を加えても大丈夫になります。

 

例えば、上記のチャートのキリ番を
点線にするだけでも、
以下のように見え方が結構変わります。

 

最初に比べて、
かなり目立たなくなりましたよね。

それでいて、
キリ番の位置はちゃんとわかるので、
これであれば、水平線を別で引いても
チャートが見づらくなる事はありません。

 

それにこの方が、

・点線はキリ番
・普通のラインは水平線

といったように、
区別することができるので、
トレードもしやすくなります。

 

因みに、キリ番に水平線を引く間隔は、
基本的には50pips間隔で大丈夫です。

ただ、ゴールドなどの
ボラティリティが異常に高い通貨ペアは
100pips間隔の方がいいです。

 

50pips間隔にすると、
いくら点線であっても
線だらけになって見えてしまうので。

ゴールド15分足

 

50pips間隔にすると
チャート画面が
ほぼキリ番で埋まっていますよね(笑)

 

チャートパターンも意識するとトレード精度がアップ

水平線を引く際は、
チャートパターンも意識して引くと、
トレード精度がアップします。

 

例えば、下記チャート画像では、
あるチャートパターンが
できそうなのですが、
それが何のパターンかわかりますか?

もうほぼ出来上がってるような形ですが(笑)

 

どうでしょうか?
恐らくすぐに分かったと思います。

そうです。
逆三尊ができそうですよね。

 

こういう時に、
逆三尊の右肩になりそうな場所に
水平線を引いておくのです。

 

そして、その後の動きを見てみると、
以下のようになりました。

 

キレイに逆三尊の右肩で
反転していますよね。

こんな感じで、
チャートパターンが
できそうな形を見つけたら
前もって水平線を引いておくと、
トレードチャンスを逃すことが減る上に、
高勝率なトレードができるようになります。

 

因みに、チャートパターンは
チャートを順序立てて見ていけば、
比較的簡単に見つけることができます。

関連記事:FXで基本的なチャートパターンが作られる心理を解説します

 

水平線はヒゲ先、実体どっちに引くべき?

水平線を引く時に

「ヒゲ先と実体・・・
どっちに引けばいいの?」

なんて迷うかもしれません。

 

この引き方に関しては、
正直、どちらでもいいです。

どっちに引いても
反応する時は反応するので、
自分のトレードがやりやすい方で
決めればいいと思います。

 

私の引き方は、
ヒゲに水平線を引きます。

なぜなら、
ヒゲでもプライスアクションが起きているし、
反転のサインにもなるので、
トレードでよく使うからです。

関連記事:FXで使う水平線はヒゲと実体どっちに引くべきなのか?

 

ヒゲが近くに複数ある場合は?

ヒゲを含めて水平線を引く場合、
ヒゲとヒゲの距離が近い状態で
複数ある場面があります。

 

こういう時って、
どこに水平線を引けばいいか
迷うことがあると思います。

そんな時はヒゲの一番上側と下側に
水平線を引いちゃえばOKです。

 

もしくはヒゲの上から下側を
覆うくらい水平線を太くして、
1本の水平線にするのもアリです。

 

ただし、ヒゲとヒゲの距離が広いと
水平線が異常に太くなって、
見た目が変な感じになるので、
距離が狭い時に使うのがいいです。

 

こんな感じで水平線を引いておけば、
大体がどこかで反応します。

例えば、上記チャートの
その後の動きを見てみると、
以下のようになりました。

 

今回は下側の水平線で反応しましたね。

だから、反転しそうな場所が
近くに複数あるような場合は、
ゾーンで見るようにすると迷いが減ります。

 

どこまでを水平線で反応したと見るか?

水平線はレートが反転するのを
確認する為の目安として有効ですが、
毎回ピッタリ効くわけではありません。

水平線を抜けてから
再度戻ってきて反転する事も多いです。

 

その為、

「どこまでを水平線で反応したと見るか?」

といった疑問が沸くと思いますが、
これに関しては明確な答えはありません。

 

ただ、私の中では、
仮に水平線を抜けたとしても、
ヒゲになって、
ローソク足の実体が水平線の中に入れば、
その水平線が効いていると見なします。

 

この部分に関しては、
明確な基準はないので、
自分で検証をしてみて、
わかりやすい目安を見つけたら、
その方法を使うのが一番です。

関連記事:水平線がピッタリ効かない時の許容範囲はどれくらい?

 

水平線はどのタイミングで引き直す?

水平線を使ってトレードをしていると、
どこかのタイミングで、

「あれ、この水平線ってもう意味ない?」

なんて思う場面が出てきます。

 

そんな時は水平線を引き直したり、
消したりするのですが、

「じゃあ、そのタイミングっていつ?」

こう思う事もあるでしょう。

 

これに関してですが、
私の場合は、
引いていた水平線を
何度も行き来するようになったら

「もうこの水平線の効力はない」

と判断して、引き直したり、
削除したりします。

 

例えば、下記チャート画像の
赤ラインのように、
水平線を引いていたとしましょう。

 

そして、この後の動きを見てみると、
以下のようになりました。

 

水平線を挟んで、
レートが上下していますよね。

 

つまり、
この水平線で反転しないという事は、

「相場参加者は
この水平線をもう意識していない」

と判断する事ができるので、
こうなった時点で、
私は水平線を引き直します。

 

因みに、この水平線を残したまま、
その後の動きを見てみると、
以下のようになりました。

 

やっぱりほとんど反応せずに
水平線を挟んで上下していますよね。

 

あとはこれ以外にも、
引いておいた水平線から
レートが大きく離れた時も
水平線を消したり、
引き直したりします。

例えば、以下のように
水平線を引いていたとします。

 

そして、この後の動きが
以下のようになりました。

 

上に大きく動いて、
引いてある水平線から
大きく離れちゃいましたよね。

こういう時は
引いてある水平線を削除するか、
直近で反応している場所へ移動します。

 

こんな感じで引き直したり、
移動させたり、削除したりすれば、
チャート上がラインだらけになって
見づらくなる事はなくなります。

 

必要ない水平線を
いつまでも残しておくと、
後になって、

「あれ、このラインって何だっけ?」

なんて事になって、
チャート分析に迷いが出る事があります。

 

だから、水平線は
なるべく整理整頓するようにしましょう。

関連記事:FXで水平線の有効期限はどう判断する?引き直しはいつする?

 

水平線の引き方を極めるには

FXでの水平線の引き方は
特に難しいものではありません。

その為、
水平線の引き方に関しては、
そこまで時間が掛からずに
マスターする事ができるでしょう。

 

しかし、水平線の引き方を極めるのに
やらなきゃいけないことがあります。

 

それが、

自分の手で引きまくる

という事です。

 

これは何事もそうですが、
やはり自分の頭で考えながら、
自分の手で引きまくる事で、

「どこが反転しやすいのか?」

といった事が段々とわかってきます。

 

FXではチャート分析ツールに
MT4を使っていると、
インジケーターが使えます。

そして、このインジケーターの中には
水平線を自動で引いてくれるものが
有料や無料で多く出回っています。

 

水平線を引くのが面倒くさい、
もしくは引き方がわからないからといって、
こういうものに頼ってしまうと、
いつまで経っても
水平線の引き方を極める事はできません。

それに、水平線を自動で引いてくれる
インジケーターも使うとわかりますが、
自分の手で引いたものと、
ほとんど変わらない位置に引いてきます。

 

それだったら、
自分の頭と手を使って
何千、何万本と引いていった方が、
血となり肉となって、
トレードも上手くなっていきます。

ですから、水平線の引き方を
極めたいのであれば、
面倒くさがらずに
自分で引くようにしましょう。

 

水平線を使っても勝てない理由

水平線はトレードをする上で、
ほぼ必ずと言っていいほど使います。

 

そんな水平線ですが、

「使っても勝てない」

なんて事がよく言われます。

 

では、この事は本当なのでしょうか?

これに関して私の意見を言うと、
本当といえば本当です。

 

ただし、
水平線を使っても勝てないのではなく、

“水平線だけを使っても勝てない”

というのが実際のところです。

 

水平線はレートが反転する場所を
判断する為に非常に有効ですが、
100%必ず水平線で
反転するとは限りません。

その為、盲目的に水平線を信じて、
“水平線にレートが来たら全部エントリー”
なんて事をしていたら、
勝てないのはある意味当然です。

 

水平線を使ったトレード例

水平線だけを使ったとしても
FXで勝つ事は難しいですが、
水平線を上手く利用すれば、
勝つ確率を上げることができます。

そんなトレード例を
ここからは紹介していきます。

 

押し目買いや戻り売りに使う

まず、私の中で
水平線が最も力を発揮するのが、
押し目買いや戻り売りの場面だと
考えています。

 

例えば、現在のチャートが
以下のようになっていたとしましょう。

 

このチャート状況だと、
高値と安値を切り下げているので、
下落トレンドなのがわかります。

 

ということは、買いたい人よりも
売りたい人の方が多い為、
レートが戻ってきたら、
どこかで売りを狙いたいところです。

そこで、売りの目途を見つける為に
水平線を引いていきます。

 

今回の場面であれば、
私なら以下のような感じで
水平線を引きます。

 

そして、上記の画像で
引いた水平線まで戻ってきて、
反転の兆しを見せたら
売りでエントリーをしていきます。

 

このようなシナリオを立ててたら、
その後の動きを見ていきます。

 

まず、第一の売りポイントまで
レートが戻ってきました。

ここですぐに売りたいところですが、
レートの戻り方が少し強いので、
一旦様子見をします。

その後の動きが以下です。

 

水平線にレートが来てから
4本ほどローソク足を見送ったのですが、
水平線で抑えられていますよね。

 

このような動きが出ると、
下から逆張り買いをしていた人達は

「うーん、なかなか上昇しないな」
「やっぱり下落トレンドだから
これより上に行くのはきついか・・・」

なんて考え出すので、
利食いをしてきます。

 

更にこの事に加えて、
赤ラインを上抜けできない事を見た、
売りを狙っている人達が、

「水平線を抜けずに抑えられているな」
「じゃあそろそろ反転するかな」

なんて考え出すので、
新規の売りを入れてきます。

 

この2つの思惑が
水平線付近で働く事により、
次のローソク足が
以下のようになりました。

 

強めの陰線が出ましたね。

これは逆張り買いの人達の利食いと、
売りを狙っていた人達の新規売りが
出てきた証拠です。

 

この動きによって、
水平線で反転した事が
更に明確になったので、
より一層売りが入りやすくなりました。

その為、これに便乗して、
この次のローソク足で
売りエントリーをしていきます。

 

では、この後の動きを見てみましょう。

 

水平線を起点にして、
大きく下げていってますよね。

このように、
全体の流れを見ながら、
水平線を組み合わせていくと、
精度の高いトレードができます。

 

水平線を使っても勝てないのは、
今回紹介したトレードのように
順を追ってチャート分析をしないからです。

丁寧にチャートを見ていけば、
押し目買いや戻り売りをする際に
水平線は大きな力を発揮してくれます。

関連記事:FXが戻り売り、押し目買いの単純な手法でも十分結果が出る理由

 

ブレイクに使う

水平線は押し目買いや
戻り売りに大きな力を発揮しますが、
ブレイクを狙う場合にも効果的です。

 

例えば、現在のチャート状況が
以下のようになっていたとしましょう。

 

上値が抑えられている状態ですよね。

この時に上値が抑えられている場所に
水平線を引くと以下のようになります。

 

水平線を引くと、
どこで抑えられているかを
はっきりと認識できますよね。

これによって、
水平線の上に損切り注文が
入っている可能性が高いとわかります。

 

なぜなら、水平線を引いた場所で
何度か抑えられているという事は、
ここをレジスタンスラインと見て、
売っている人達がいるからです。

この売っている人達は、
レートが赤ラインを上抜けてくると、
含み損になってしまうので、
損失を最小限に抑える為に
赤ラインの少し上に損切りを設定しています。

 

つまり、この赤ラインをブレイクしたら、
売りの損切り注文が一斉に出て、
レートが一気に上昇していく可能性があります。

 

よって、この動きに便乗して、
赤ラインを抜けたら、
買いエントリーをしていくのです。

 

では、その後の動きを見ていきましょう。

 

赤ラインを上抜けることで、
売っている人達の損切りが出て、
一気に上昇していますよね。

このような感じで水平線は
ポジションを持っている人達の
損切り位置も可視化してくれるので、
ブレイクを狙う時にも役立ってくれます。

 

因みにブレイクの場合、
ダマシが起きる事も多いので、
けっこう失敗しやすいです。

そんな時に勝率を上げるような
方法もあるので、興味があれば
以下の記事も読んでみてください。
FXのブレイクアウトは失敗しやすい!狙うべき場所は?

 

まとめ

今回は、水平線を引く際は
シンプルに6本引くだけで十分な理由を中心に、
水平線の使い方について、
色々とお伝えしてきました。

 

水平線は、

・エントリーの目安
・利食いや損切の目安

といったように、
FXのトレードでは
非常に重要な目安となります。

 

その為、水平線がしっかり引ければ、
それだけで安定したトレードが十分できます。

ただし、あまりにも水平線を引き過ぎると、
チャートが線だらけになってしまい、
逆に迷いを引き起こす原因にもなります。

 

ですから、水平線を引くにしても、
自分のトレード時間軸を基準に
6本引くだけで十分です。

 


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