チキン利食いはメンタルが弱いせい？改善方法はある？

FXをやっていて、

・すぐに利食いをしてしまう

なんてことがあると思います。

いわゆるチキン利食いってやつです。

こんなことを
しょっちゅうやっていると、

「メンタルが弱いせいかも？」

なんて思ってしまいますよね。

ですが、実はこれらの現象は
メンタルが弱いせいで
起きているわけではありません。

では一体なにが原因で、
このような現象が
起きているのでしょうか？

今回はこの辺りについて
私の経験から
お伝えしていきます。

チキン利食いは主に2つの事が原因

チキン利食いが頻繁に出ると、

「メンタルが弱いせいかも・・・」

なんて悩みがちですが、
実はメンタルが弱いのではなく、

・ロットが大きすぎる
・自分の手法が定まっていない

といったことが原因のほとんどです。

ロットが大きすぎる

チキン利食いが出る場合、
ほとんどの原因は
ロットが大きすぎることです。

ロットが大きすぎると、
含み益が出たときは、

「この利益を減らしたくない」

と強く感じてしまいます。

要するに、
自分の精神的許容値を超えてしまい、
恐怖が発生することで
すぐに利食いをしてしまうのです。

FXの場合、
自分の大切なお金を危険に晒して
資金を増やしていきます。

その為、ロットが大きければ、
損をしたくない気持ちが強くなり、
チキン利食いも起きやすくなります。

自分の手法が定まっていない

自分の手法が定まっていない場合も
チキン利食いが起きやすいです。

なぜなら、
自分の手法が定まってないという事は
エントリーや損切り場所もそうですが、
利食い位置が決まっていない証拠だからです。

利食い位置が決まっていなければ、
含み益になったら、
いつ戻ってくるかわからない状態になり、

「この利益を失いたくない」

なんて怖くなってしまいます。

そうなると、
チキン利食いが起きてしまいます。

チキン利食いを改善するには？

チキン利食いが起きる原因は
メンタルが弱いせいというよりも、
自分のメンタルの許容範囲を超えた
ロットでトレードをしたり、
技術不足だったりが主な原因です。

では、チキン利食いを改善するには
どうすればいいのでしょうか？

あくまで私の経験上の話ですが、

・ロットを落とす
・分割決済をする
・利益確保をする
・自分のトレード記録を見返す
・手法を作り込む

といったことが、
主な改善方法になります。

ロットを落とす

チキン利食いを改善する為の
一番効果的な方法は
ロットを落とすことです。

大体がこれで改善されます。

ちょっと想像してみてください。

例えば、あなたの今のトレードで
仮に最低ロットまで落としたら、
含み益を抱えた時に
すぐに利食いをしてしまいますか？

恐らくしないはずです。

「今利食いしてもたった100円の利益かよ」

なんて思って、チキン利食いせずに
大きく伸ばそうとしますよね。

そういうことです。

要するに単に今のロット数が
自分の精神に合っていないだけです。

私たちがトレードをする理由って
FXで大きく稼ぎたいからですよね。

この理由によって、
1日も早く稼ぎたい気持ちが先行して
自分の許容範囲を理解せずに
自分が稼ぎたい金額を中心に考えて
トレードをしやすくなります。

これがキャパオーバーを引き起こし、
チキン利食いが起きるのです。

ですから、
今現在チキン利食いが起きているなら、
一旦チキン利食いしないロットまで落として
トレードをするべきです。

早く稼ぎたい気持ちは痛いほどわかりますが、
今の内にチキン利食いを治しておかないと
今後更に苦しむ事になります。

だから今は無理に稼ごうとせず、
チキン利食いを治す方向へ
意識を切り替えていきましょう。

分割決済をする

チキン利食いを改善したいなら
分割決済をする方法も効果的です。

例えば、含み益が20pips乗ったら
伸ばせずに毎回利食いしてしまう場合、
まずは半分だけ
20pipsで利食いしちゃうのです。

こうすることで、
半分利食いできた安心感から、
もう半分を伸ばしやすくなります。

もし、半分のポジションを
損切りで終わらせるのが嫌なら
残りの半分の損切りを
建値位置に移動すれば、
完全に利益確保ができますよね。

ただし、損切りを建値に移動すると
建値で狩られた後に
再度上昇（下落）することもあるので、
ここは検証が必要になりますが。

関連記事：FXで建値決済は導入した方が良い？

利益確保をする

チキン利食いを改善する為の
もう1つのテクニックとして、
利益確保をする事です。

いわゆるトレールってやつです。

例えば、30pipsの含み益が乗ったら、
+15pipsの個所にストップを移動するのです。

そうすれば、
最低限の利益を確保できるので、
気持ちに余裕ができます。

あとは、50pips含み益が乗ったら、
+30pipsの個所にストップを移動する。

80pips含み益が乗ったら、
+50pipsの個所にストップを移動する・・・

といったように、
含み益が大きくなる度に
ストップを上げていくのです。

これによって、利益を確保しながら
大きく伸ばすことが可能になります。

しかし、この方法も
ストップに引っ掛かってから
更に伸びていくこともあるので、
これも要検証になりますが。

それでも
チキン利食いを改善するには
効果的な方法です。

自分のトレード記録を見返す

自分のトレード記録を見返すことも
チキン利食い改善につながります。

例えば、トレード記録を見返して、
自分が利食いした後に

・更に伸びっていったのか？
・利食い後反転したのか？

といったことを確認します。

そして、仮に利食い後に
更に伸びていったトレードが
利食い後に反転した数よりも多ければ、
あなたのトレードは
まだ利益を伸ばせる事を意味します。

もし、利食いを伸ばす精度を上げたいなら、
利食い後に伸びた場面は

・利食い場所にサポレジがなかった
・サポレジをブレイクしていった

など、壁になるようなものがなかったかを
確認してみるといいでしょう。

更にこれに加えて、

・強いサポレジがあった
・MAなどのテクニカルが邪魔した

など、利食い後に反転した場面も
一緒に確認してみると、
より利食いの精度を上げる事ができます。

トレード記録は
エントリー位置を見るだけに
使うものではありません。

利食い位置や損切り位置だって
改善することもできます。

ですから、もしトレード記録を
未だに取っていないなら
必ず取るようにしましょう。

関連記事：FXのトレード記録を付けるならエクセルが最強！

手法を作り込む

チキン利食いは
自分の手法が定まっていない事で起きると
先程お伝えしました。

ということは、
手法をしっかり作り込んでしまえば、
チキン利食いが減るわけです。

また、手法を作り込む事で、

「自分の手法の勝率がどれくらいなのか？」

といった事もわかるので、
より自信を持ってトレードができるようになり、
安定した結果を出せるようになります。

まぁ、私個人の意見としては、
そもそも手法が定まっていない状態で
トレードはしちゃダメなんですけどね（笑）

ですから、そういう意味も込めて、
もし手法が定まってないなら
まずはしっかり作り込むようにしましょう。

もし、手法の作り方がわからない場合は
以下の記事を参考にしてみてください。
⇒FXで勝てる手法を作れる具体的な検証方法とは？

まとめ

今回はチキン利食いの改善方法について、
私の考えをお伝えしてきました。

チキン利食いをしてしまうのは
メンタルが弱いのではなく、
欲望や技術不足が主な原因です。

ですから、
メンタルを鍛えようとするのではなく、
自分が今やっているトレードや
精神的負荷を確認して、
原因を探っていく事が重要になります。

間違っても昔の私のように
メンタルを鍛える為に
“自己啓発本を読みまくる”
なんてことをしないように（笑）