FXでは大きく動く指標があるので、
指標トレードというのが人気です。

更にこれに加えて、
FXでは”トレール“という、
利益を確保しながら伸ばす方法があります。

 

その為、大きく動き指標で
トレールを使って利益を最大限まで伸ばして
“大きく儲けてやろう”
なんて考えがちですが、
実際にはトレールは有効なのでしょうか?

この疑問に対して、
今回は、私の経験談をお伝えしていきます。

 

指標トレードにトレールは有効なの?

では早速、指標時のトレールについて、
有効なのかの答えですが、私の経験上、

“トレールはそこまで有効ではない”

というのが実体です。

 

というのも、私自身、
指標トレードはよくするのですが、
指標でのトレード手法を確立する為に、
5年分の大きく指標に対して
徹底的に検証をしたことがあります。

 

因みに、大きく動く指標といえば、

・雇用統計
・政策金利
・小売売上高
・消費者物価指数
・GDP

といった指標があり、
更にこれらの指標は、

・アメリカ
・イギリス
・カナダ
・オーストラリア
・ニュージーランド

という国々であります。

 

よって、25トレードに対して5年分、
つまり、約300トレード分を検証しました。

そしてその時にトレールで
「どのくらい利益を伸ばせるのか?」
というのを確認したのですが、
上手くいく確率は30%以下でした

 

その為、トータルの結果としては、
トレールを使うよりも、
固定の利食い幅で利食いをする方が
圧倒的に良かったです。

 

また、検証に結果に沿って、
実際にトレードをしてみたところ、
やはりトレールを使うよりも、
固定幅での利食いの方が結果が良かったです。

だから、今では指標トレードをする際は、
固定幅での利食いを使っています。

 

指標の動きの特徴は?

実際に私が指標の検証や
リアルトレードをしてみてわかったのが、
トレールが上手く機能しないのは、
指標の動きの特徴にあると感じています。

 

通常、指標で大きく動くと、
“そのままどんどん伸びていく”
なんてイメージが強いですが、
実はトータル的に見ると、
大きく動いた後に反転する方が多いです。

 

この主な理由としては、
例えば、上記画像を元にすると、
大きく下に動いていますよね。

これによって、
売りポジションを持っていた人達が
“急に大きな含み益”を抱える事になります。

 

この”急に大きな含み益”
というのがポイントで、
例えばあなたがポジションを保有していて、
急に大きな含み益を抱えたら、

「この含み益を逃したくない!」

という気持ちが働いて、
すぐに利食いをしたくなりませんか?

 

指標で大きく動いた時も
これと同じ心理が働きやすいので、
一瞬で大きな含み益を抱えると、
売りポジションを持っている多くが、

「今の内に利食いをしておこう」

と判断して売りの決済をしてきます。

 

つまり、”売りの決済=買い”となるので、
一斉に決済が出ることで反転しやすくなるのです。

 

大きく動く指標では、
このような心理が働きやすいので、
トレールをしたとしても、
結局戻ってきてしまい、
利益を伸ばすことはそこまで出来ないのです。

 

政策金利はトレールが使えないこともない

基本的に指標トレードでは、
トレールはあまり効果的ではありませんが、
政策金利に関しては、
トレールを使えないこともないです。

 

なぜなら、政策金利の場合、
サプライズ利下げなどがあると、
とことん伸びる傾向があるからです。

その為、このような時は、
トレールで利益を伸ばしていくと、
100pips以上は取れる事もあります。

 

しかし、政策金利の場合、
基本的には”金利据え置き”
という結果になるので、
頻繁には大きく動きません。

 

よって、
トレールを使うチャンスも少ないので、
使うとしても、

・普通の指標は固定pips利食い
・政策金利で大きく動いた時だけトレール

といった感じで
使い分けるのがいいかもしれません。

 

トレンドが出ている時はトレールも可能

政策金利の指標に加えて、
すでにトレンドが出ている状態の時も
トレールは可能です。

 

例えば、指標前の状態が
下記チャートの状態だとしましょう。

 

この時に指標があって、
以下のように下に大きく動きました。

 

この動きによって、
高安を切り下げたので、
下落トレンドが発生しました。

そして、一旦の戻りを待って
売りを狙っていると、
以下のように戻ってきました。

 

ここでよく見てみると、
意識されそうなレジスタンスがあるので、
この場所で売りエントリーができます。

 

そして、その後の動きを見てみると、
以下のようになりました。

 

キレイにトレンドに沿って
下落していってますよね。

このように、
トレンドが出ている場面や、
指標の動きによって
トレンドが発生した時は
トレールがやりやすくなります。

 

基本的に指標トレードはあまりやらない方がいい

今回は、指標トレードでの
トレールについてお伝えしていますが、
ぶっちゃけた話、
指標トレード自体はあまりやらない方がいいです。

 

なぜなら、
指標の発表前後というのは、
スプレッドが広がって変な動きをしやすいし、
動きも速いので、
エントリータイミングが難しいからです。

 

だから、
トレード技術がしっかりしていて、
徹底的な検証と訓練をしないと、
利益が取れる確率よりも、
大損する確率の方が高いです。

関連記事:FXでの指標対策はトレードをしないこと!それがベスト

 

もし、指標トレードをしたいなら

指標では基本的に
トレードをしない方がいいですが、
訓練や検証をすれば、
けっこうな確率で利益になります。

 

ですから、
もし指標トレードをしたいなら、
まずは上記でお伝えした、

・雇用統計
・政策金利
・小売売上高
・消費者物価指数
・GDP

といった大きく動く指標に対して、
検証をしてみてください。

 

そうすれば、
指標時の動きに癖がわかって、

「こういう時にトレードすればいいのかも」

なんて事が見えてきます。

 

もし、検証の仕方がわからない場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
FXで勝てる手法を作れる具体的な検証方法とは?

 

手法の作り方となっていますが、
指標トレード用の手法を作るという意味でも
この記事の検証方法は役立ちますので。

 

指標トレードの精度を上げるには

指標トレードをするなら、
まずは検証をしてみてください。

更にこの事に加えて、
チャートから相場参加者の心理を
考えるようにすると、
指標トレードの精度がより上がります。

 

なぜなら、チャートというのは
相場参加者の心理によって
作られているからです。

その為、チャートから
大衆心理を読むようにすれば、
この後動きやすい方向が見えてきます。

 

因みにこのテクニックは
指標だけでなく、
普通のトレードにも使えるので、
習得する価値は大いにあります。

実際に大衆心理を使って
指標トレードをした時の記事があるので、
興味があれば読んでみてください。
FXの指標も大衆心理を使ってトレードができる

 

まとめ

今回は、FXの指標トレードで
トレールは効果的なのか?
ということについて、
私の経験から実態をお伝えしました。

 

あくまで私の経験上ではありますが、
指標でのトレールは、
あまり効果的ではありません。

それであれば、
ある程度利益が伸びたところで
サクッと利食いをしておいた方が、
トータルでの結果は
トレールよりも良くなると思います。

 

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