FXで損大利小のトレードになってしまう原因とは？

FXでトレードをする際の基本として、
損切り幅よりも利食い幅の方を
大きくしてトレードをしていきます。

要するに損小利大ってやつです。

しかし、
FXでなかなか結果が出ない人の多くは
“損小利大であるのが基本”
というのは頭でわかっていても、
実際は損大利小のトレードに
なってしまう事がよくあります。

私もFXで負けまくっていた頃は
これと全く同じ現象が起きていて、
5年以上苦しみ続けました。

では、このような場合って、
一体何が原因なのでしょうか？

私の考えを今回はお伝えしていきます。

曖昧なままトレードをしている

損大利小で悩んでいる場合、
最も大きな原因として、

“自分のトレードスタイルや
手法が確立せずに
曖昧な状態でトレードをしている”

というのが考えられます。

恐らく9割以上がこのせいだと思います。

これは実際に私もそうだったのですが、
FXをしていく中で
結果が出ない状態が続くと、

「早く稼げるようになりたい」

という気持ちが強くなっていき、
ほとんど検証をせずに
曖昧な状態でトレードをしやすくなります。

こうなると、
少し含み益になった時点で、

「この利益を失いたくない」

という気持ちが強くなり、
すぐに利食いをしてしまう割には、
逆行されてしまうと、

「お金を失いたくない」
「自分が損切り後に反転する」
「さっき取った利益が全部なくなる」

といったような感情に支配されて
損切りに躊躇してしまい、
損切り幅が大きくなるのです。

この対処方法としては、
検証を徹底的に行って、
自分のトレードスタイルや
手法を確立するしかないです。

ちょっとエントリーポイントをずらしたり、
損切り幅を広げてみたりと、
リアルトレードで小手先の対策を考えても、
劇的に良くなることはありません。

確かに検証って、
物凄く地味で面倒くさいです。

しかも、検証を頑張ってしても、
その検証ですら上手くいかずに

「何をすればいいか全くわからない」

なんて事も起きやすいです。

私もFXで安定した結果を出すには、
検証が重要な事がわかっていたので、
頑張って検証していたのですが、
検証でも上手くいかずに
途方にくれていました。

ですが、それでも必死に耐えて
検証し続けていったら、
段々とトレード内容が安定していきました。

いまどき根性論は古いかもしれませんが、
FXで大金を本気で稼ぎたいなら、
どこかで踏ん張るしかないです。

ネット上には
FXで稼いでいる人はたくさんいますが、
このような人達はみんな、
徹底的な検証や訓練をしています。

だから、
損大利小のトレードで悩んでいる場合は、
今一度、

「自分は自信を持ってトレードをしているのか？」

ということを考えてみて、
もしそうでなければ、
自分のトレードスタイルや
手法が確立するまで
検証をし続けてみましょう。

検証で上手くいかない時期が続いても、
検証をしたことは無駄にならず、
無意識下で実は知識として溜まっています。

そして、続けていく内に
今までやってきた事が
検証中に徐々につながっていき、
それがリアルトレードへ活かされて
トレードの質も変わってくるはずです。

もし、検証方法がわからない場合は、
私の検証方法を記事にしたので、
よければ読んでみてください。
⇒FXで勝てる手法を作れる具体的な検証方法とは？

勝率を意識しすぎている

損大利小になる次の原因として、

“勝率を意識しすぎている”

というのもあります。

FXでトレードをしていて、
連敗が続いたりすると、
つい勝率を求めてしまい、
損切り幅を広げて
利食い幅を小さくしてしまいます。

例えば、私もFXで全然結果が出ずに
悩んでいたのですが、最初は、

・利食い：+50pips
・損切り：-25pips

といった感じでした。

でも、エントリー後に順行して
ある程度含み益が出てから
レートが戻ってきて損切りになると、

「エントリーして15pips利益が乗ったら、
レートが戻ってきて損切りなりやすいな」

「じゃあ利食いを15pipsにしたら、
勝率が上がってプラスになるんじゃね？」

なんて事を考えて、
損切り幅はそのままで、
利食い幅だけ小さくしていました。

しかしながら、これをやると、
確かに勝率は上がるのですが、
全体を通して見ると、
50%の勝率がが60%になるぐらいで、
実はトータルの利益が悪くなっていました。

これは私の経験上の話ですが、
勝率が悪いものを
損益比率を変えただけで
勝率が劇的に良くなる事はありません。

せいぜい+5~10%が良いところです。

しかも、勝率はそんなに上がらないのに、
1回損切りになると、
2連勝しなければ損を取り返せないので、
かなりストレスになります。

最悪、取り返さなきゃいけない焦りから
ルール外のトレードをして、
リベンジトレードをしたり、
ポジポジ病になったりする可能性もあります。
（私は思いっきりこれになりました）

確かに勝率が低いと
精神的にキツイですよね。

更に勝率を意識すれば、
損益比率が悪くなって
トータルで負ける事が多くなるし、
損益比率を上げれば
勝率が悪くなるので、
なかなか酷い世界です。

ですが、完璧を求め過ぎてしまうと、
余計ドツボにはまって
迷走する期間が長くなってしまいます。

その為、今現在FXで負け越しているなら、
まずは勝率が50%程度になっても、
損益比率を良くした手法を作りましょう。

仮に勝率が50%でも、
損失が1に対して、
利益が2以上あれば、
トータルでプラスになりますから。

このぐらいの手法を作れれば、
そこから更に検証をしていくと、
損益比率を落とさないまま
勝率を60%や70%へ上げる事が可能ですから。

もし、自分に合った手法の作り方が
よくわからない場合は、
以下の記事も参考にしてみてください。
⇒FXで自分に合う手法のルール作りはどうやればいい？

ロットが大き過ぎる

損大利小になってしまう
もう1つの原因に

“ロットが大き過ぎる”

というのがあります。

FXをやっていると、
早く大きく稼ぎたい気持ちが
どうしても強くなるので、
つい自分の精神的許容値を超えた
ロットでトレードをしやすくなります。

その為、いざエントリーして
大きな含み損や含み益を見ると
急に怖くなってしまい、

・含み益が乗ったらすぐ利食い
・含み損を抱えたら損切りできない

といったことが起きて
損大利小のトレードになってしまうのです。

もし、今現在のロットで
ポジションを持ったまま
寝ることができなかったり、
気になってすぐに
確認してしまったりする場合は
ロットが自分の精神的許容値を
超えていると考えた方がいいです。

因みに、自分に合ったロット数を
決めたい場合は
以下の記事でその方法を紹介しているので
興味があれば読んでみてください。
⇒FXでのリスク管理で特に重要な点とは？

利益が伸びるような場所でトレードができていない

これも意外にあることなのですが、
損大利小になる場合、
実は利益が伸びるような場所で
エントリーできていない事があります。

例えば、下記チャート画像の
黄色マルで買いエントリーをする場合、
利食いポイントはどこに置きますか？

以前の私であれば、
以下の水色ライン辺りでした。

要するに直近の最高値ですよね。

ここまでレートが伸びれば、
利食いしてくる人も多く出てきそうなので、
この位置を利食いの目途にすることは
特に問題はありません。

ですが、よく見ると、
最高値に行く前に、
レジスタンスになりそうな場所が
ありますよね。

それが以下のピンクラインになります。

実はこのようなレジスンタスラインは
意外に機能する事が多いです。

この後の動きを見てみると、
以下のようになりました。

このような感じで、
直近にあるレジスタンスに気付かずに
エントリーしている事が
意外に多くあります。

特にエントリー後は順行しやすいのに、
すぐに戻ってきてしまう場合は、
これが起きている可能性が結構あります。

要するに、利益を大きく取りたくて、
視野が狭くなっているのです。

だから、利益が伸びずに
すぐに戻ってきてしまう事が続いていく内に
利益幅を縮めていき、
その割には
損切り幅はそのままなので、
損大利小のトレードになりやすくなります。

この視野が狭くなるというのも、
損大利小になる一因になり、
意外に多くあることなので、

「エントリー後順行はするけど、
すぐにレートが戻ってきてしまう」

といった場合は、
売買記録を確認してみると
いいかもしれません。

私も昔はこれが凄く多かったです。

もし、利食い方法に悩んでいるなら、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXでは利食いポイントの決め方はどうするのがベストなのか？

まとめ

今回は、自分のトレードが
損大利小になってしまう際の
原因についてお伝えしました。

基本的に損大利小になって
悩んでいる場合、
曖昧なトレードをしている事がほとんどです。

ですから、今一度、
自分のトレードを振り返って、
検証に取り組むのが良いかもしれません。

確かに検証は面倒くさいし、
早く稼ぎたい気持ちはわかりますが、
FXは楽して稼げるものではありません。

しかも、検証を頑張ったとしても、
検証の時点で思うような結果が出ずに
嫌になることもあります。

ですが、本当にFXで稼ぎたいなら、
どこかで踏ん張ってやらないと、
ずっと資金を減らすだけの
FX人生になってしまいます。

FXで稼いでいる人を見ると、
簡単に稼いでいるように見えますが、
みんなそこにたどり着くまでに
苦しんでいる事は同じなので、
もうひと踏ん張りしてみてはどうでしょうか。

そしたらまた一皮むけて
明るい未来へ近づけると思います＾＾