ブログの読者さんから、
以下のような質問をもらいました。

 


サポレジのブレイク後の押しや
戻しの幅がわからず
エントリーチャンスと思ったつもりでも
押し(戻し)と思ったらV字になったり、
V字と思ったら押し(戻し)だったりと
わからなくなりました。。

ブレイク後にサポレジまで押して(戻って)
サポレジに反応せずV字を形成する場合は、
大衆心理から考えたら
多くの利益確定と買い勢力(売り勢力)にて
V字を形成すると思います。

ブレイク後にサポレジまで押して(戻って)
サポレジに反応して上昇(下降)する場合は
利益確定は少なくてブレイクした方向に行くと思われます。

ここで、わからないのが
ブレイク後の利益確定する人の心理です。

事前にここは利益確定が溜まるだろうな。
というポイントなどはわかるものなのでしょうか。


 

この文章を読んだ際に、
ちょっと理解が難しかったので、
どんな場面なのかを
送ってもらったところ、
下記画像のチェックポイントで
売ったけど損切りになったそうです。

 

この時のV字になる理由と、
V字が起きる傾向が
わからないとのことでした。

そこで今回は、
このトレードで損切りになった
原因を考えながら、
V字が起きる原因や
その傾向についても
私の考えをお伝えしていきます。

 

V字が起きる原因や傾向は?

まず、V字が起きる原因についてですが、
これに関しては、

“売りたい人よりも買いたい人が多いから”
“買いたい人よりも売りたい人が多いから”

もしくは、

“大口が買って(売って)きたから”

という当たり前の答えになってしまいます。

 

質問者さんの文章にも、

“大衆心理から考えたら
多くの利益確定と買い勢力(売り勢力)にて
V字を形成すると思います。”

と書いてありますが
その通りだと私も思います。

 

また、V字が起きる傾向ですが、

・強いサポレジにレートが来た
・キリ番にレートが来た
・大きく下げて売りが溜まっていた
・ボリバンの3σまでレート来た
・MAまでレートが来た

など起きる要因はいくらでもあるので、
気にしてもあまり意味がないかなと思います。

 

ただし、私個人の経験上、
V字が起きやすいチャートの形があって、
それが一方的に下げた(上げた)ときです。

 

例えば、今回質問者さんが
トレードしたチャート画像を見ると、
V字になる前に一方的に下げてますよね。

 

ということは、
下げ止まって上がる際に、
レジスタンスとなる場所がないわけです。

よって、売りたい人からすると、
レジスタンスとなる場所がないので
売る場所がありません。

その為、売りが入らずに
上昇しやすくなってV字になるのです。

 

V字が起きる原因や傾向は
このような感じです。

聞いてみると
当たり前の感じですよね(笑)

 

今回のトレードの損切り理由を考えてみましょう

では次に、
今回のトレードの損切り理由について
私の考察をお伝えしていきます。

まず、質問者さんは、
V字が起きている最中に
陰線が確定したところで
エントリーをしました。

 

この時に質問者さんは
高安切り下げが起きていたので、
下目線だったとも言っていました。

 

ここの部分はその通りで、
チャートの見方としては
全く問題ありません。

 

そしてエントリーポイントですが、
おそらく小さいダブルトップの
ネックもちゃんと見れていたと思います。

 

つまり、エントリーの根拠としては、

・15分足で高安切り下げ
・ダブルトップネック

というものになると思います。

 

この根拠自体は何の問題もなく、
15分足レベルでは
ちゃんとチャートが見れていると思います。

 

ただ、もう少し細かく見ていくと、
損切りになった理由がわかります。

 

まず、エントリーポイントに来るまでに
V字的に強く上昇してきますよね。

ここを大衆心理的に考えると、
V字的に強く上昇してきたということは、
買いの勢いが強い証拠です。

 

その為、
ダブルトップネックがあっても、
売りたい人たちは

「買いの勢いが強いから嫌だな」

と感じて一旦様子見をしてきます。

 

そうなると、
多少の逆張り売りは入ってきても、
大きな売りは入ってこないので、
下がる要素がありません。

 

更にここでは、
おそらく直近高値超えを狙った
買いも入ってきていると思います。

よって、大きな売りも入らず、
買いも入ってくるので、
逆張り売りをした人たちが
損切りをさせられて、
その損切りが更なる上昇を
引き起こしたのです。

 

「じゃあ、こんな時は
どうやってエントリーすればいいの?」

なんて思うかもしれません。

 

この答えは、
質問者さんがエントリーした前の
チャートに答えが出ています。

実はエントリーより少し前の
チャートを見ると、
同じようにV字になっていますよね。

 

そして、
V字ができてから下落していますが、
下落した時の形を見ると、
ダブルトップになっていますよね。

 

これはまず、V字で戻ってきた為に、
売りたい人が様子見をするので、
大きな売りは入ってこずに
逆張り売りが入ってきます。

 

これによって少し下がるのですが、
上昇の勢いが強いので
買いたい人の方が多く、
逆に買いを狙っていた人達が
押し目買いをしてきます。

そうなると、レートが再度上昇します。

 

が、しかし!

 

ここで直近の高値を超えられずに
レートが下がり始めると、
今度は買っている人達が、

「あれ、抜けると思ったのに抜けない」
「じゃあ下がるかもしれない」

と判断して、
買いポジションを決済してきます。

 

そうなると、
この動きを見た、売りたい人達も、

「あ、直近高値を抜けられない」
「じゃあ下がるかも」

と考えて、
売りエントリーをしてきます。

 

この2つの思惑によって、
形勢が逆転して売り優位になり、
今度は買っている人達が
一斉に損切りをしてくるので、
下落していくのです。

ですから、
もしV字後にエントリーするなら、
最低でもダブルトップ(ボトム)を
作ってからエントリーするのが
効果的だと私は考えています。

 

実は今回の負けの一番の原因は別にある

質問者さんの
今回のトレード内容を聞くと、
V字反転がメインで
負けたような感じでした。

ですが、私からすると、
一番の負けの原因は別にあります。

 

それが、環境認識です。

 

なぜなら、
私がエントリー時の1時間足と
4時間足を見た瞬間、

“上昇する確率が、かなり高い”

とわかったからです。

 

最初に4時間足を見ると、
以下のようになっていました。

エントリーポイントが
赤のチェック部分です。

 

まず、全体の流れは明らかに上です。

ということは、
相場参加者の心理を考えると、
売りたい人よりも
買いたい人の方が多い状態です。

その為、トレードをするのであれば、
考えるべきは買いです。

 

更に、もみ合っている部分を見ると、
安値も切り上げているので、
下げる力が弱まっています。

 

そして、
今度は高値の部分を見てみると
高値切り下げが起きているのですが、
三角持ち合いになっていて、
その持ち合いを上抜けています。

 

この時点ですでに、

・上昇トレンド
・安値切り上げ
・三角持ち合い上放れ

という条件が揃っているので、
下落するより
上昇する確率の方が
ずっと高いことがわかります。

 

ここから更に1時間足を見ると、
以下のようになっています。
(赤のチェックが売りエントリー場面)

 

このチャートも少し細かく見てみると、
ダブルボトムができている上に、
ネックをしっかり上抜けて
高安切り上げを作っています。

そして、エントリーの場面を見ると、
ダブルボトムネック付近が
サポートとしても機能しています。

 

よって、質問者さんが
エントリーした場面というのは、

4時間足

・上昇トレンド
・安値切り上げ
・三角持ち合い上放れ

1時間足

・ダブルボトム
・高安切り上げ
・ダブルボトムネックのサポート

といった感じで
下がるよりも上がる確率の方が
かなり高い場面だったのです。

 

チャート上でまとめると、
以下のような感じです。

 

これに加えて、
上記で説明した
V字の要素が加わっています。

今改めてみてみると、
今回のV字が起きた要因は
ダブルボトムネックという、
強いサポートが
あったからかもしれませんね。

 

こんな感じで分析してみると、
今回の損切りの原因は、
V字の部分もありますが、
9割以上が中長期足の
環境認識不足だったと私は思います。

 

因みに、環境認識について、
今回と似たような記事を
以前書いたことがあるので、
よければ読んでみてください。
FXは環境認識8割、エントリー2割

 

ちょっと余談

因みに、質問者さんの
質問の最後に、

“わからないのが
ブレイク後の利益確定する人の心理です。

事前にここは利益確定が溜まるだろうな。
というポイントなどはわかるものなのでしょうか”

とありますが、これは単純に
まずはサポレジを意識すればいいと思います。

 

ブレイク後であろうがなかろうが、
利益確定をする人達は、
まずは直近のサポレジを意識します。

 

それ以外には、

・MA
・キリ番
・エリオット波動
・ダウ理論(N値、E値、VT値など)

など、無数に意識される
利確ポイントはあるので、
ご自身で色々と検証をしてみてください。

 

今の私が個人的によく使うのが、

・直近のサポレジ
・キリ番
・エリオット波動
・ダウ理論(N値、E値、VT値など)

辺りですかね。

 

まとめ

今回はV字についてでしたが、
メインはトレード解説に
なってしまいましたね。

 

ただ、V字が起きる原因は、
色んな要因が重なるので、

“これが原因”

というのは断言できない部分があります。

 

その為、V字の原因を考えるよりも、
V字ができた後の動きに注意を向けて、
トレードプランなどを立てていった方が
変な迷いも起きにくいはずです。

 

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