FXは他の金融商品に比べて、
レバレッジが高いのが特徴です。

 

その為、レバレッジを掛けて
トレードをしやすいのですが、

“低レバで損切りをしない”

というトレードを
しようと考える人もいます。

 

しかし、
低レバで損切りしないのは
大丈夫なのでしょうか?

こんなふうに思う人もいるので、
今回はその辺りについて、
私の考えをお伝えしていきます。

 

FXは低レバで損切りしない方法でも大丈夫?

低レバなら、
損切りしない方法でも
大丈夫なのかというと、

“人による”

というのが私の考えです。

 

要するに、大丈夫なんだけど、
その人の性格や
トレードする通貨、
FX業者などによって、
変わってくるのです。

 

大きな含み損に耐えられる性格か?

低レバで損切りせずに
大丈夫かどうかは
その人の性格によって
大きく変わってきます。

 

なぜなら、
いくら低レバとはいえ、
損切りせずに放置しておくと
必ずどこかで大きな含み損を
抱えることになるからです。

 

例えば、FXの相場でも、

・スイスショック
・フラッシュクラッシュ
・コロナショック

など、暴落相場が
数年に1~2回は起きます。

 

そしてこれらの暴落相場では
1,000pips以上下落する事が多いです。

 

更には大きな上昇トレンドになると、
これでもかと言うぐらい、
永遠に上昇し続けます。

 

仮にこの時に
低レバで1万通貨だけの
ポジションしか持っていなくても、

・‐1,000pipsで-10万
・‐2,000pipsで-20万

といった含み損を抱えます。

 

しかも、かなりの長期間です。

こうなった時に
何もせずにレートが戻ってくるまで
耐えられるのであれば、
損切りをしない方法でも大丈夫でしょう。

 

しかし、大多数の人達は
含み損が大きくなるほど、
精神的苦痛がどんどん大きくなり、
耐えられなくなります。

そして、
少しでも建玉レートを良くする為に
ナンピンをしてしまうのです。

 

そこから、ナンピンをしても
更に逆行されて含み損が大きくなると、
また耐えられなくなって再度ナンピン。

こんな事を繰り返している内に
低レバだったつもりが、
いつのまにかハイレバになって
最後はドカンと全てを失うのです。

 

実際に昔の私も、
損切りが悔しくて出来ずに
ナンピンを繰り返して、
何度も大損した経験があります。

関連記事:損切りの大切さが身にしみる!ナンピンで何度も逝った過去!

 

このような感じで、
損切りしない方法というのは、
大きな含み損を抱える時期が
必ずどこかで来ます。

その時にナンピンなどせずに
耐えらえるような性格じゃないと
かなり厳しいです。

 

トレードをする通貨も重要

低レバで損切りしない方法を使う場合、
トレードをする通貨も重要です。

なぜなら、
先ほどお伝えしたように
損切りしない方法は
大きな含み損を
抱える可能性があるからです。

 

その為、
ボラティリティが高い通貨で
この方法を使うと、
含み損がより大きくなり、
低レバであっても、
資金が耐えられなくなる可能性があります。

 

例えば、
FXでボラティリティが高い、
代表的な通貨と言えば、
ポンド円がありますよね。

この通貨だと、
ドル円の2倍以上
ボラティリティが高い時も多いです。

 

また、最近では、
ゴールドでトレードする人も
凄く増えてきています。

なぜなら、
ボラティリティが
異常に高いからです。

ゴールドに関しては
ポンド円の2倍以上になる事も
頻繁にあります。

 

このように、
ボラティリティの高い通貨で
損切りしない方法を使うと、
いくら低レバであっても、
含み損が平気で20万とか
30万などになってしまいます。

 

こうなると、
含み損に耐えられなくなったり、
ナンピンをしたりして、
資金が足りなくなって、

“FXから退場”

なんて事になりやすいです。

 

ですから、
損切りしない方法を使う場合、
トレードする通貨によっても、
大丈夫、大丈夫じゃないが出てきます。

 

スワップが高い通貨も注意

FXの場合、
スワップ金利がありますよね。

しかも通貨によって、
スワップが高い低いが存在します。

 

もし、
スワップが高い通貨をトレードして、
その時にスワップがプラスになるなら、
放置していてもいいでしょう。

しかし、マイナスになる場合、
毎日損失が膨らんでいく事になり、
これも精神的ダメージが来ます。

 

その為、損切りしない方法を使うなら、
この辺りも考慮する必要があります。

 

FX業者によっても注意が必要

低レバでトレードをしていても、
FX業者によっては、
含み損が大きくなると
強制ロスカットになる事があります。

 

普通、資金に対して、
低レバでトレードをしていれば、
1,000pipsなどの大きな含み損でも
証拠金維持率によって、
ロスカットになる事はないです。

 

しかし、使うFX業者によっては、
資金に対する証拠金維持率ではなく、
建玉に必要な証拠金に対する、
証拠金維持率によって、
強制ロスカットをしてきます。

 

例えば、100万円の資金で
ドル円が100円の時に
1万通貨のトレードをするとしましょう。

この時に必要な証拠金は
レバレッジ25倍で4万円です。

そして、強制ロスカットの発動が
証拠金維持率の100%を下回った場合なら、
残高が4万円を割ったら、
強制ロスカットになります。

 

よって、
1,000pipsの含み損を抱えても
100万円-10万円となり、
90万円がまだ残っているので、
強制ロスカットにはなりません。

 

しかし、建玉の証拠金に対して
強制ロスカットになる場合、
含み損が4万円を超えたら
資金が足りていても、
強制ロスカットになります。

この場合であれば、
含み損が-400pipsを超えると
強制ロスカットになります。

 

「そんなFX業者本当にあるの!?」

なんて思うかもしれませんが、
実際にあります。

 

更には、買っても売っても、
マイナススワップになる
FX業者もあります。

こうなると、
上がろうが下がろうが、
毎日スワップ分だけ
損失も積み重なっていきます。

このような業者は、
海外のFX業者に多いです。

 

ですから、使うFX業者によっても、
低レバで損切りしない方法が
使えなくなることもあります。

 

なんだかんだ損切りするのが一番楽

FXは低レバでトレードをすれば、
損切りをしなくても大丈夫ですが、

・大きな含み損を抱える
・含み損の時間が長い
・適切な通貨を選ぶ必要がある
・FX業者を正しく選ぶ必要がある

といったデメリットがあり、
精神的苦痛が大きくなりやすいです。

 

ですから、
私個人の考えとしては、
どこかで損切りをして、
仕切り直すのが一番楽です。

損切りをすると、
一時的に苦痛を感じますが、
長い期間含み損になっているよりも
ずっと精神的苦痛は少ないです。

 

それに1つのポジションを
ずっと持っていると、
資金も拘束されるので、
資金効率が悪くなります。

これだとFXの醍醐味である、
レバレッジを上手く活用できません。

 

それであれば、
強制ロスカットのない、
現物株を買って、
損切りせずに放置した方が、

・配当金
・株主優待

といったものが貰えるので、
FXよりずっとマシです。

 

このことからも、
FXをやるのであれば、
損切りをして資金を回転させた方が
効率的だと私は考えています。

 

もし、
損切りをする場所がわからないから、
損切りしない方法を選択しているなら、
以下の記事を読んでみてください。

損切りすべき場所というのを
解説していますので。
損切り位置を決めるのが難しいと感じる時の対処方法は?

自分の手法に合った損切り幅を見極める方法とは?

 

まとめ

今回は、FXで低レバなら
損切りしないでも大丈夫なのか?
といった事について、
私の考えをお伝えしました。

 

低レバであれば、
確かに損切りをしなくても
大丈夫ではありますが、
その分デメリットも大きいです。

ですから、やるにしても、
自分の性格などを考慮して
やるようにしましょう。

 

 

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